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巡礼路デリシア街道、神には至らぬ神の道編
7.触れ合うことは大事な事です
翌朝、俺は出発する前に【セウの樹】を間近で見てみる事にした。
リッシュおじさんの「デリシア街道植物メモ」には、実物を見なくても済むほどに詳細が書いてあったけど……自分でも実物をキチンと観察したかったのだ。
デリシア街道でよく見かける植物とは言え、この先で樹をまじまじと観察できるチャンスなんて来るかどうか分からないワケだしな。
ヒマが有る……というかのんびり出来る内に、実物を確かめておきたい。
……ってなワケで、俺はオッサンの暑苦しい剛腕からなんとか抜け出し、早朝の清々しい空気の中、散歩がてら【セウの樹】のすぐ近くまで来てみたのだが。
「はぁー……ほんとデカいなこりゃ」
遠くから見た時も結構な高さだなと思ったが、近くで見たら更にデカい。
足の爪先を伸ばして見上げても、全然てっぺんが見えないレベルの高さで、無茶をして頂点を見ようとすると後ろにひっくり返りそうだった。
うーむ、このデカさ……なんとも凄いな。俺の婆ちゃんの田舎でも滅多に見ない、樹齢およそ百年以上の大木並と見て良いだろう。もしかするとそれ以上かも。
幹には木の瘤が所々にあるけど、病気という感じもしない。
えーと、ブラックに解読して貰ったリッシュおじさんの「デリシア街道植物メモ」では、どう書いてあったんだっけかな。
「こういう時は素直に情報源を見るに限るな。どれどれ……」
そう言いながら、俺はズボンのポケットを探る。
へへへ、実は、ブラックとクロウに所在を知らせるメモを置いてく時に、一応植物メモを持って来たんだよな。解読して貰ったは良いけど、かなり情報が詰め込まれていたから、正直全部を頭に入れるのは難しかったのだ。まあ、自分も分かってないんだから、曖昧な記憶よりメモ見た方が早いというワケだ。
なんせ俺は勉強が不得意だからな! こういう時は素直に教科書を見るのだ。
そんな情けない事を思いつつも、俺は今一度そのメモを確かめた。
むむっ。教えて貰ったお蔭で、俺もなんとかクセ字のメモが読めるぞ。
……ま、まあ、読めるって言うか……ブラックに読んで貰ったのを、メモを見つつ思い出してるだけなんだけどね。はは、ハハハ……と、ともかく!
俺は大きなセウの樹にもたれながら、ぐちゃぐちゃのクセっけで書かれている文字を必死に目で追った。ええと、書かれているのはこう言う事だな。
【セウの樹】
別名:至宝樹、聖樹。
民間伝承やナトラ教の経典には「女神ナトラの愛した植物」の一つだとして記述がある、特殊性を持つ植物の一種。
葉は広く幹は太く、根は広がるよりも地中に杭を打つように大地を固め穿つため、滅多に倒れる事も無い。外皮は固く、三層構造になっているが、その奥には柔らかい樹皮がありこれが熱を持っているため、樹液は人肌程度の熱を持っている。
そのため、内部まで傷付けられ染み出した樹液は、熱の解放によって形容しがたい臭気を発する為、これがモンスターへの忌避剤として活用されている。
大樹の幹にあるいくつかの瘤は魔素による病気などでは無く、元々そのような性質と思われる。解明すべき点である。
また、葉にも独特の性質があるようで、これを食むモンスターはおらず、人が与えない限り彼らは食べようとすら思わないようだ。
しかし人族よりも弱いモンスター達は、この木をよりどころにする事も多く、木々には小さなモンスターや幼獣が隠れている事も多い。
これらに共生関係は無いが、大人しい性質のモンスター達を人族が手懐けることによって、彼らが人族の居住区域を守る事も有ると言う。
余談だが、この【セウの樹】の葉を喰う鳥などは滋味が段違いに有り美味と聞く。
人族による活用としては、その樹液の暗紫色を用いた染物を行い冒険者の持ち物や家屋の屋根板に塗り、モンスターを退ける用途がもっとも多い。
とある村では『新芽は食べられ、これを調味にほんの一かけらだけ加える』という手法によって、料理に味を付ける行為が見られたが、新芽は成長し切った樹のものが望ましく、これを扱うものは鳥人族が共生する一ヶ所の村にしか存在しない。
また、鳥人族はこれを食さない為、これが村の者との物々交換に利用される。
(料理は美味であったが、あまりにも微かで効果はよく分からなかった)
また、ナトラ教には特別な利用法があるらしいが、門外不出と一刀両断され教えて貰えなかった。何度も訪れて信頼を勝ち得るのが重要と思われる。
気の付加術【ウィンド】で空まで上昇し、新芽を採取する方法も考えたが、移動が難しい当該の術では伸びた枝の奥に生える新芽を取る事も不可能である。
守護獣と契約し採取する方法がいいのだろうか……。
「……うーん、本当に人に見せる予定がなかったのか、注釈とか独り言めっちゃあるなぁコレ……まあ面白いからいいんだけど……」
それにしてもリッシュおじさん、今拾い上げた文章の他にも専門的な事を沢山メモに書いてるし、スケッチまでしてるのに……本当に貰って良かったんだろうか。
……これ……よく考えたら、研究成果を頂いちゃったってコトだよな。
よく分からんけど、ドラマとかで後々問題になる奴とかじゃない?
俺が貰って良かったのかな?
いや、でも、まあ、俺とかブラックとかが他に漏らさなけりゃ良いんだよな?
リッシュおじさんは別に気にしてなかったみたいだけど、こんな凄い努力の結晶を一般人の俺が貰うとか……なんか責任感じちゃうなぁ……。
今更そんな事を言っても仕方ないけど、ともかくこのメモを失くさないように気を付けるしかないか。学術院に……というかアランベール帝国にはあんまり近付きたくないが、寄って行く用事が出来たらその時におみやげと一緒に返そう。うむ、それが一番いい。お礼する事にもなるしな。
「ふぅ……それにしても……なーんか懐かしさがある木だなぁ……」
そう言いながら、俺は木漏れ日が降り注ぐセウの樹を見上げる。
何故か知らないが、このセウの樹は妙に落ち着くと言うかホッとするのだ。
ゴツゴツしていて登り易そうな瘤がついているし、俺の婆ちゃんの田舎でもこんなにデカい木が並んでいるのは見た事がないのに、なぜこうも懐かしくなるんだろう。
ホームシックに掛かってるつもりはないんだが……モンスターには悪い香りでも、人族にとっては良い香りって事なんだろうか?
におってる感じはしないが、やっぱ微かでも分かるものなんだろうな。
なんせ、葉っぱも新芽も樹液もそのニオイらしいし。
……にしても、懐かしさってどういうことなのか。
「うーん……この異世界の神様は日本人がなってたりするけど……ナトラももしや、俺達と同じ日本人だったのかな? だとしたら、セウの樹を大事にしてたのも、故郷のナニカを感じるからだったのかも……」
樹液を嗅いでみたら分かったりしないだろうか。
でも無暗に樹を傷つけたくないからな……こればっかりはしょうがない。
自分で入手できれば一番いいんだろうけど、樹を育てつつ歩くのはどうなのよ。
育てる場所ならアテがないでもないし、管理してくれるヤツ……えっと……一応は俺の“使い魔”って事になってる二人がいるんだけど……何でもかんでも任せるのは、ちょっと気が引ける。大体、あっちも忙しいだろうしなぁ。
どうしたもんかと思っていると、遠くの方から「おーい」と俺を呼ぶ声がした。
この声はブラックだ。起きて来たのか……と、相手を振り向くと。
「ツカサくぅん、酷いよ僕をおいてけぼりにして散歩するなんてぇ」
「あーっ、お前、髪まとめずに出てきやがったな!」
こちらに早足で近付いて来る相手は、爽やかな朝のそよ風に長くてうねうねした髪を靡かせている。が、起きてすぐのせいなのかサラサラッと流れる訳でも無く、何か平たく薄い布が風にばったんばったんと重苦しい浮き方をしている。
ああもうせっかくのキラキラしてる赤い髪が勿体ない。
つーか身だしなみ! 身だしなみくらいちゃんとしろよっ!
まあ無精髭もソコソコしか整えないオッサンに言っても無駄なんだろうけどさっ!
「セウの樹を調べに来てたの?」
「まあな。出発する前に見ておきたいと思って……あーもー風のせいでよけいに髪が絡まっちまってるじゃねーか。ちょっとそこの根っこんとこ座れ! もう……」
幸い、巨大なセウの樹の根っこは太く浮き上がり、椅子のようになっているので、人が座るのに適している。これならケツが汚れないで済むなと思いつつ、俺の命令を聞いて素直に座った中年の後ろに回って、俺は手で髪を梳きはじめた。
「だーもーぐちゃぐちゃだ。なんか櫛でも買った方がいいのかな……」
「えー? 僕ツカサ君に手で梳いて貰いたいよぉ」
こんがらがって余計にひねくれてしまった髪を、痛くないよう出来るだけ優しく手で解かす。これがまた大変で、強い癖に糸みたいに細くて量の多いブラックの髪は、丁寧に梳かないと縺れがほどけてくれないんだ。
なんかこう……母さんが持ってるような、柔らかい毛先のブラシとかならブラックの髪を引っ張って痛がらせたりしなように出来るんだけどな……てかもう面倒だな、こうもボッサボサになると……。
「あのなあ、手でやると細かいトコが引っかかるんだよ。今日は風のせいで特にボサついてるし……痛いのイヤだろお前も」
「ええー? 僕、ツカサ君の手が一番いいよぉ。それに、痛いだろっていうけどさ、ツカサ君がそこまで強く僕の髪を引っ張った事なんて一度もないじゃない」
何度もウェーブした赤髪の向こう側で、高く男らしい鼻が少しこちらを向く。
ほんの少し振り返っただけだと言うのに、菫色の瞳が見えて胸がぎゅっと詰まってしまった。……そ、その……やっぱブラックの容姿ってズルいっていうか……。
……いや別にドキドキしてるわけじゃないぞ。俺は世に蔓延る容姿の格差を嘆いているだけなんだからな。……ほ、本当なんだからな!
ゴホン。ちょっと思考が逸れてしまったな。
今のは置いといて、確かに俺はブラックの髪を凄く丁寧に扱っているつもりだが、しかし俺だってこういう行為に慣れているワケじゃないんだから、時々はブラックの髪を引っ張ってしまうこともある。そういうのって多分、結構痛いはずだ。
故意に引っ張った事は無かったって、無意識ってのは誰にでもあるはずだ。
それを考えると、やっぱりちょっと気が引けてしまう。
「ほどけなくて、無意識に強く引いちゃってる時も多分あるだろ? 櫛だとそういう事もなくなると思うんだけど……」
「櫛の方が引っ張られたら痛いよ。ツカサ君の手だから、気持ち良いし優しいし一番気持ちが楽になるんだってば」
「む、むぅ……」
そうなのか。手の方がやっぱ良いのかな?
まあ、その……ブラックが良いなら別にいいんだけど……櫛代が浮くし……。
「えへへ……たまにはこういう、外でのんびりするのも良いねえ」
「まあ、旅してる時は身だしなみを気にするヒマも無いもんな」
雑魚寝が基本だから髪なんて解かないし、そもそも風呂も無いので水場で体を流す程度しかしない。その水場もいっつも見つかるワケじゃないのだ。
曜術で水を出すとしても、風呂や洗濯ってなると水の捨て場所に困るからな……。なので、身だしなみは本当に最低限になるから、髪も最低限なのだ。
確かに、ブラックの言う通り外でこうして髪を梳くのは珍しいな。
「ねえツカサ君、この村を抜けたら道が二つに分かれてるんだけどさ、どうせだから森の方に行ってみようよ」
「ん? なんで?」
唐突に話が逸れたなとブラックの顔を覗き込むと、相手は人懐こい笑顔でニコニコと笑いながら、俺に楽しげに説明する。
「森には川が流れてるみたいだし、人も少ないから結構快適かもよ? まあ、遠回りだから到着は遅くなるけど……ツカサ君が気になってる、鳥人族がいるって村も通るようだからさ。こっちでも良いんじゃないかなって」
「えっ、マジ?」
「あの紙束……えっとメモだっけ? メモに書いてあった村の名前、デリシア街道の主要道路には無かったからね。あるとしたらソッチだと思う」
「マジか……!」
リッシュおじさんが言ってた鳥人族がいる村がそっちにあるのか!
ってことは、鳥人族にも会えるし【セウの樹】の料理も食べられるかも知れないし、どう考えても行くしかねーじゃねーか!
うわー俄然楽しみになって来たんですけど!!
「ふふ、決まりだね。荷物を買い足したらさっそく出よう」
「おうよっ! うわー楽しみだなあ……鳥人が見れるのか……!!」
俺は以前「鳥人」に似た種族に出会った事があるが、彼らは【禽竜族】という鳥と言うよりは「鳥系の竜っぽい獣人」で、厳密に言うと鳥人とは少し違っていた。
彼らは自らを「魔族に近い存在」と言ってたが、かの鳥人族もそうなんだろうか。と言うか、この世界の鳥人ってどんなだ。ガチの鳥っぽいのか。それともクロウとは違うケモケモしい方の獣人なのかはたまたハーピー系なのか、物凄く気になる……。
いやあ、ライクネスみたいな人族一強の土地でも、獣人族みたいな種族がちゃんと居るんだな。どうしてなんだろう。そもそも、何でそこに?
人族との共生関係も気になるし、なんで【セウの樹】で物々交換しているのかとか色々知りたいんだがっ。なんだか俺、ワクワクしてきたぞ!
「ツカサ君、ほんと可愛い……」
「ぬぇっ」
手から気持ちが良い手触りの髪がさらりと抜けて行く。
何が起こったのか確認する前に、視界で赤い髪が動き、ブラックが振り返った。
朝の光を受けて、誰よりも鮮やかな赤色をした髪がきらきら輝いている。
嬉しそうに歪んだ菫色の瞳も、息を呑むくらい綺麗で。
変な声を出してしまったと気付いた時には、もう――――相手の顔が、数センチも無い所にあって、視界を塞いでいた。
「――――っ!」
後頭部から優しく抑えられて、唇に、少しカサついたものが触れる。
軽く合わさるだけで離れて行ったけど、でも場所を考えると俺は顔を熱くせずにはいられなくて。
「おっ、おま、ここ外……っ」
「えへ。恋人なんだからこれくらい許して貰わないとね……。さ、準備しよっか!」
「あっこら待ておいっ、お、お前な、こういう所でそういうのはやめろって!」
待てと言っているのに、ブラックは俺をおちょくるようにニヤッと笑って、一人でさっさと歩いて行ってしまう。こ、このっ、何を平然と……!
「待てってばこらー!」
もう自分でも何に怒っているんだか解らないが、しかし黙っていると恥ずかしさが込み上げてくるので、怒ったような声を出さずにはいられない。
無意識に「ズルい」と思ってしまうが、そんなことを考えている時点で俺は負けているんだよなと思うと、悔しいやら恥ずかしいやらの変な気持ちになってしまい、唇を噛みながら後を追ったのだった。
◆
日の光が差しこむ森は、その常春の気候を体現するかのように瑞々しい若葉色の草木を茂らせ、素朴な花や鮮やかな果実を実らせている。
そんな、生命に満ち溢れ色彩に富む森の中で―――場違いな色の黒いローブが、木々の陰に隠れて静かに立ち竦んでいた。
「ほう、わざわざあの“寄らずの森”に行く、と」
他人の行動を面白げにあげつらうように、若い男の声が笑みを含む。
そんな声に、もう一つ――――所在の知れない声が答えた。
「あの排他的な村のものどもは、恐らく我関せずを貫くはず。……森は広い、街道に戻る前に、なんとかして一人でも仕留めて見せる」
「せっかく【藍瑞】が近くにいるんだから、そちらに任せても良いんですよ? 貴方には少し荷が重すぎるのではないですかねえ」
いま会話している相手にすら、若い男の声は遠慮をしない。
だが、そんな相手に感情を押し殺したままの男の声は、息を左右に振った。
「覚悟は出来ている。もう今更、失うものなど無い」
呟くように吐き出された低い声に、若い男はくつくつと笑う。
「そうですか。……まあ、私はどうでも構わないんですがねえ。でも多少は“仕事”をしなければ、彼も我々の力を疑うでしょうから……ねえ? とはいえ、貴方が今回失敗しても、特に何かが変化するワケでもない。気楽にやってください」
「…………」
肯定したのか否定したのか、男は返答しない。
だが木陰の中で確かに誰かと対話していた若い男――――黒いローブで身を包んだ存在は、それを咎めずに影の中へ溶けて消えて行った。
その後、ガサリと木々の間で何かが動いたようだったが……遂に、誰もその場に姿を見せる事は無かった。
→
※【禽竜族】については、第一部【ラゴメラ村】編を参照のこと。
彼らは厳密に言うと「トリ」ではなく、種族名の通り「竜」なのです。
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