異世界日帰り漫遊記!

御結頂戴

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邂逅都市メイガナーダ、月華御寮の遺しもの編

25.理解すること

 
 
   ◆



「あの……本当に、今やらなくて大丈夫ですか? さっきの戦いで“装置”の曜気とかが減っちゃったワケですし……追加の補給とか……」
「だからさっきから何度も言っているだろう。あんなもの、満杯に注がれた今の状況では、一年二年程度の消費にしかならん。向こう数百年は心配なぞいらんだろう」
「そ……そうですか……?」

 ――スーリアさんが示してくれた【ソーニオ・ティジェリーの手記】を無事に発見し、その全てをブラックに記憶して貰った俺達は、一旦部屋から出てデハイアさん達の所に行くことにした。

 ……というのも、今までおりこうさんで黙って肩に乗っていたロクちゃんが、俺達の話が終わるなり急にキューキューと訴えだしたからだ。
 今はもうテレパシーのような事は出来なくなったが、しかし俺達には強い絆による意思疎通が可能なので問題は無い。ロクが何を訴えているのかをしかと聞いた俺は、そのあまりの賢さと優しさに涙を禁じ得なかった。

 だって、ロクちゃんったら「ロクに乗った方が、王都に戻るの早いよ! 王様に報告するならロクに乗った方がいいよ!」って言うんだもの。
 俺達を乗せて何度も飛び回って疲れているだろうに、それでもロクはナルラトさんと国の一大事を思って、またもやひと肌脱ごうとしているのである。

 はぁあああ間違いなくこの世界で一番賢く可愛いヘビトカゲちゃんだろロクは!!
 もはや神話だろ、神話になるくらいの優しさだぞ確実に伝説になるって。いや、そうなるとロクが俺だけのロクショウじゃなくなってしまうかもしれない……っ。

 なんたって、こんなにパーフェクトカワイイスネークなのだ。
 どう考えても評判が広まったら全世界から愛されてしまう……ッ!!

 くっ……悩ましいが、可愛いロクによからぬ輩が殺到したらイヤだし、今は自慢するのを我慢しておいた方がいいのか……。

 …………ハッ。
 い、いかんいかん。今はそういう話じゃ無かった。

 ええと……そうだ。だから俺達はロクの提案を受けて、ナルラトさんが出発する前にナイスアイディアを説明しようと二人を追って来たんだ。

 で、まだデハイアさんが報告書をまとめている途中だったので、執務室で一通りの事を話してナルラトさんには待って貰い、そのすぐ後に気になっていたもう一つの事を問いかけてみた……というのが、今の状況なのだ。

 いや、別に時間稼ぎとかのつもりではない。
 報告だって早い方が良いに決まっているし、だからこそ俺の可愛いロクちゃんも気を使って提案してくれたワケだから、手を煩わせるつもりはなかったのだ。

 でも、こう言うのってなかなか戻って来られない場所なら、ちゃんと聞いておかないといけないし。元々はこの場所を豊かにするための装置なのに、俺がビジ族を倒すために使っちゃってエネルギーを消費させたのは事実だからさ。

 にしても……本当に大丈夫なのかな。
 やっぱり俺が直接見に行った方がいいんじゃないだろうか。

「んもー、だから気にしないで良いって言ったじゃない。ツカサ君てば本当にどうでもいいことも気にしちゃうんだから……まあそこが良い所でもあるんだけど」
「ほ、褒めてるのか馬鹿にしてるのかどっちなんだお前は……」
「ともかく、ひと段落ついたのだ。……ツカサも休んだ方が良い」
「え……」

 不意にそう言われて、クロウの方を見る。
 俺が休んだ方が良いって……それは、クロウ達の方が言われるべき言葉だろう。実際に術や体を使ったのはクロウ達だし、なんなら今仕事をしているデハイアさんの方が貢献度は大きいのだ。休めというのは俺以外の人に言うべきだろう。

 だが、それを分かっているだろうブラックも俺が休む事を肯定して来る。

「そうそう、ツカサ君は休んだ方が良いよ。……体も心配だし」
「な、なんだよ急に……久しぶりに気絶しただけだろ。俺は大丈夫だよ。それより……デハ……お、お兄ちゃんは休まなくて大丈夫なんですか」

 カウルノス殿下は王族らしくキッパリと「疲れたから食べてちょっと寝る」と告げて、食堂に行き休憩を取っているので良いのだが、デハイアさんが心配だ。
 クロウのことを疎んでいる人だけど、でも全面的に悪い人ってわけでもないし……それに、なんというか……不器用な所がやっぱりクロウに似てるって言うか。

 妹ラブっぷりがちょっと怖いが、それでもまじめで誠実な人ではあるのだ。
 だから、つい心配になるし嫌々ながらも「お兄ちゃん」と読んでしまうのだが。

「ん? 本気で俺の身を案じてくれているのか、ツカサ。……お前はやはり、優しくて良い妹だな。だが心配する事は無い。俺は軟弱な人族とは違うからな」
「ケッ」

 こら、ブラックも一々反応しないの。
 でもまあ、当たり前に人族を見下す獣人族の口ぶりは、純粋なこの世界の人族であるブラックからすればイラッとするのは仕方ないか。とはいえ大人なんだから、我慢しようよ……いやブラックにはそんな事言っても暖簾に腕押しか。

 隣の背中をポンポンしてオッサンを宥めていると、不意に別の所から声が出る。
 その出所は、意外な事にクロウだった。

「……伯父上、母の研究室への出入りを許していただき、ありがとうございました」

 座ったまま両ひざに手を乗せて頭を深く下げるクロウに、書類を見ていたデハイアさんがピクリと熊耳を動かす。
 その普段から険しい表情は動くことなく、ただ作業を続けているが、クロウはそんな相手に頭を下げたまま、臆せずに続けた。

「ツカサに対しての行為だとしても、オレを勘定に含めるのは……伯父上にとっては苦渋の決断だったはず。にも拘わらず……母の記憶が色濃く残った大切な場所に、オレを連れて来て下さって……感謝しています」
「お前のためではない」
「理解しています。オレは……許されざる身です。貴方に疎まれても仕方のない存在だと自覚している。……だけど、だからこそ……まず、頭を下げたかった」

 クロウの言葉は多くを語らない。
 でも、そのいつも大真面目な態度からは、長い間一緒に居たからこそ分かることが多く存在する。今だって……クロウがどれだけ真剣なのか、強く感じられた。

 これに甘えて、許されようなんてことは考えていない。
 だけど、感謝すべき事を感謝しなければならない。それがより相手の反感を買ってしまう可能性があっても、それでも武人として頭を下げたかった。

 ――――そんな、不器用で真っ直ぐな気持ちが伝わってくる。
 お互いにスーリアさんの事を大事に想っているからこそ、この感謝が意味を成さず、さらなる軋轢になるかも知れないと思っていて。けれどそれでも、武人としての礼儀や素直な感謝の気持ちを言っておかねばと思ったんだろう。

 けれど、それは……今までのクロウにとっては、難しい事だったはずだ。
 兄弟に疎まれた記憶や、血族である伯父に嫌悪された記憶。果てに追放された時の傷は、今だって癒せるような物ではない。最初の頃なんて、クロウは王宮の部屋に籠って動けなかったんだ。それだけ、過去の事はクロウを縛っていたんだろう。

 だけど今は違う。
 国王たる強さを持ったカウルノスと互角に戦い、分かり合えたことで自信を持った。今まで枷でしかなかった【土の曜術】も、何故ソレが今まで弱く使えない物だったのかを理解して強大な術を平気で使えるようにもなった。
 そして……その確かな実力をもって、王族の人達の評価すら引っくり返したのだ。

 確固たる自信と、過去の記憶の清算。
 なによりドービエル爺ちゃんやマハさん達の変わらない優しさに応えられた嬉しさと、兄と気安くなれたという事実は、クロウに本来の獣人らしい強い心を取り戻させるには充分だったのだろう。クロウは、自分で立ち直る事が出来たのだ。

 ――――今のクロウは、もう……昔のクロウとは違う。

 今のクロウは、疎まれても負けずに武人として向き合う覚悟が出来ている。
 その姿は、人族の大陸でいつも俺を助けてくれていたクロウと何も変わりなかった。
 ……やっと、俺達が知ってる“いつものクロウ”に戻れたんだな。

 もう、俺達が口を挟む必要はないだろう。
 そんな信頼を嗅ぎ取ったのか、それとも何か思う事があったのか……デハイアさんは、今までせわしなく動かしていた手を止める。

 そうして、軽く息を吐くと背もたれに体を預けた。

「…………その武人としての立派な心の強さを、あの頃から持ってさえいれば……。なんてことを考えて、お前に対する怒りが湧く。それが、終わる事は無い。……だが、その気持ちが大人として理不尽で恥ずべきことだとは、自分でも理解している」

 初めて、デハイアさんが心の内を吐露した。
 驚く俺達を余所に、相手は真剣に自分を見つめ返す甥を見て続ける。

「今のお前を見て、お前があの時どれほど無力で為す術も無かったか解った。……力を持てど、それを行使する助けが無い。まるで枷を嵌められたような心地は、俺や陛下ですら知らぬ苦行だったろう。……スーリアもきっと……その苦しみから逃れるために、あの“考古学”とやらにのめり込んだのだろうな」

 “二角神熊族”の中で、近親相姦を繰り返し最も血が濃くなった先祖返りの血族。
 そんな血族にのみ生まれるという、本来なら人族しか扱えないはずの【土の曜術】を使える特異な獣人の子。

 ……曜気が希薄な不毛の地であるベーマス大陸では、もっとも使えない力。

 そんな不遇の能力を持って生まれたのは、クロウだけではない。
 クロウの母親であるスーリアさんもまた土の曜気を操る人だったのだ。

 力を尊ぶ人種に生まれて、武力を行使できない。その絶望は、メスであるスーリアさんであっても、計り知れないほどの物だっただろう。
 だからこそ彼女は研究に没頭する事で自分の生きる意味を見つけたし、クロウも今まで必死に武人としての武力を磨き、人一倍獣人らしく在ろうとした。

 獣人からすれば、容易には理解出来ない感覚なのかも知れない。
 だけど、本来あるべき物を持たずに生まれてしまったのだと、それが大きな障害になる大陸に生まれたのだと思えば……俺は、その過酷さを想像して息を飲まずにはいられなかった。

「…………スーリアは、良き妹である前に良きメスだった。いや……メス以上に、我ら一族の誇りとも言える……力ではない“武力”を以って、この領地をより良い場にするため尽力してくれた。そんな妹は、我々にとって誇りだったのだ。……だからこそ、宝と言っても牙が痒くなることもなかった妹を失った時、我らの誇りも失った気がした」

 他の獣人族が入って来る事が稀な土地で、同じ一族だけで暮らしてきた。
 そんな環境が在ったからこそ、彼らの結束は強固になったのだろう。いや、ならざるを得なかったと言うべきかもしれない。

 そんな理由があったからこそ、要になっていたスーリアさんがいなくなったことで、彼らもまた混乱して埋めようも無い喪失に慄いたんだろうな。

 ……だからって、その時まだ未熟だったのだろうクロウに全ての憎しみを向けるのは、間違っているのだけど。

 でも、もし俺が……ブラックを、そういう事で喪った時。
 その時ブラックと一緒に居た俺みたいな弱いヤツに、「どうして機転を効かせてくれなかった」と当たらないかと考えたら、そうしない自信など無い。
 相手が子供だとしても、あの時任せなければと理不尽な怒りが湧くかも知れない。

 大事な人を失った時に自分がどう変わるかなんて、誰も予測できないんだ。
 俺自身分からないからこそ、デハイアさんの理不尽な憎しみにもどう言えば良いのか判断がつかなかった。
 なんにせよ、部外者である俺には何も言えない。

 その憎しみに言葉を返せるのは、当事者であるクロウしかいなかったから。

「……いえ……オレも……あの時からずっと、自分の無力さに悔いていました。オレがデイェルに頼らずとも強ければ、母上の背に甘えず共に立ち向かえば、母上は今も生きて笑顔を向けてくれていたのではないかと。……そう思い、ずっと……ずっと獣としての体を鍛錬し続けて来ました。……本当にその力を行使したかった場所には、二度と戻れないと知っていながら」

 後悔しても、時は戻らない。
 言外にそう言うクロウの静かな言葉に、デハイアさんは静かに息を吐いた。

「…………そうだな。後悔しても、最早昨晩の太陽を見る事は叶わない。……だが、その過去を顧みて己の力にする事は出来る……」
「……?」
「今日、改めて……スーリアに教えられた気がする。……俺が閉じ込めていた部屋には、過去を学び今に生かす学問があった。過去の過ちを見て、今の壁を打ち破る――そのための力が存在する事を俺は覚えていなかった。いや……無理矢理に、忘れようとしていたのかも知れんな。……憎しみに囚われ過ぎて」

 そう言いながら、デハイアさんは机に置いた紙に一筆で何かを書き終える。
 今まで纏めていた書類とは違う、俺達が入って来た時から机に置かれていた紙。
 何の書類だろうと思っていると、デハイアさんは紙に息を吹きかけて乾燥している事を確認すると、それを丁寧に折って封筒に入れた。

 封蝋をしたその封筒には、この国の紋章が捺印されている。

「伯父上……」
「今は、お前に対して何も言ってやれない。……だが、お前の力は認めよう。あの力を見れば、お前が今までどれほどの戦いと研鑽を積んだのかが分かる。……いや、本当なら……お前が護国武令軍に居た時に分かってやるべきだったのだろうな。だが、俺の頑なな心がそれを許さなかった。……許せ、クロウクルワッハ」
「…………! そん、な……いえ、そんなことは、伯父上……っ」

 滅多に見せない狼狽を見せて、クロウが立ち上がる。
 とても座っては居られなかったのだろう。だがそんな甥を冷静に見て、デハイアさんは封筒を投げてよこすと、やっとニヤリと笑った。

「オスの価値は、己の武力だけではない。より良きメスを手に入れてこそ、己の武力と甲斐性を知らしめることが出来る。……良いメスと仲間を手に入れたな」

 えっ……。
 それって、もしかして……俺達も、クロウに対する態度の軟化に一役買ったって事なのか。メス呼ばわりはともかく、仲間が理由の一つなのは……何だか嬉しい。

 そう、クロウは優しくて頼りがいのあるヤツなんだ。
 部下達にだってずっと慕われているし、なんならシーバさんみたいにクロウの事を強く思って謀反までしてくれようとする部下がいるんだぜ。
 人族の大陸でだって、種族なんて関係なしにモテるんだ。それに強いし、曜術とかに頼らなくたって腕っぷしも良いし、本当に、本当に良いヤツなんだから。

 正直で、優しくて、人を傷つけても嫌われようとしても……そう出来ない。

 そんなクロウだからこそ、俺はクロウが好きなんだ。
 ブラックだってロクショウだって、大事な仲間だって思って信頼してるんだよ。

 だから、デハイアさんが、そんな風に信頼されているクロウを知ってくれて、そこを認めてくれたのが嬉しい。クロウの真っ直ぐな所を見て貰えた気がするから。

「……はい。本当に……オレには勿体ない……だけど、絶対に手放せない未来の嫁と、大事な悪友達です」

 恐らくは報告書である封筒をしっかりと手に取り、デハイアさんに微笑むクロウ。
 そんな甥を見るデハイアさんの目は、もう逸らされること無く嫌悪なんて微塵も感じられなかった。

「だーれが未来の嫁だ。誰が」
「ブラックっ! ったくアンタはもう毎回毎回……」

 今ちょっといい場面なんだから、お口チャックマンになるんだよ!
 また悪態をつきそうだったので、慌てて隣のオッサンの口を塞ぐ。と、ブラックは顔を不機嫌そうに歪めたまま、俺の腰を抱いて体を寄せて来た。

 ぐ、ぐぬぬ……でもまあ大人しくしててくれるなら……。

「ツカサ、ブラック殿。人族としては思う所もあるだろうが……群れの一員として、これからもクロウクルワッハをよろしく頼む」
「はっ、ひゃいっ……おいコラブラック腰の肉を揉むな!!」
「だってよろしくしたくないんだもん!! ツカサ君返事しちゃだめだよ!」

 今更何を言ってるんだと逃れようとするが、この四六時中発情期のオッサンは場の空気にもう耐えられなくなったのか、俺を離そうとしない。
 ギャーッ、こらやめろ揉むなっ、変な所を揉むな!
 バカバカスケベスカポンタン!!

「…………クロウクルワッハ、お前は本当に面白い人族と旅をしているな」
「はい。オレの自慢の嫁と群れの長です」

 ああもうツッコミを入れたいのにままならないっ。









※寝落ちしてめちゃくちゃ遅れました_| ̄|○スミマセン
 仕事始めと他の作業でなんか疲れてたみたいです…

 
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