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古代要塞アルカドビア、古からの慟哭編
13.人族が伝える魔導書
――――この異世界には、現在二つの種類の【魔導書】が存在する。
一つは、ブラックやシアンさんのような“曜術を極めた者”を選ぶ【グリモア】。
そしてもう一つが……【アルスノートリア】だ。
出来ればいま一番関わってきてほしくない単語。
願わくばもう関わりたくない存在だったその称号を耳にした時、俺はどうしようもなく深い不安に襲われてしまった。
だって、敵は【アルスノートリア】なんだぞ。
それってつまり……相手もブラックと対等に戦える……いや、もしかするとリミッターの外れたブラック以上の攻撃をしてくる可能性があるんだ。
もし、そんな攻撃を王都に向かって浴びせられたら。
……そう思うと、悪寒が止まらなかった。
「おいブラック、本当なのか。本当に間違いないと言えるのか?」
クロウも信じられないのか、いつもの無表情で冷静な雰囲気とは違う焦った口調で何度も問いかけている。
だけどブラックも今はふざける気がないのか、ただその問いに頷くだけだった。
そんな冷静な返答が、更にクロウの表情を焦りに歪めていく。
クロウの滅多にない変化に、周囲の王族達も「状況が把握できないが、彼がこんなに表情を変えるほどの異常事態なのだ」と悟ったのか、次第にざわつき始めた。
以前ならクロウの表情なんて気にもしなかっただろうけど、今のクロウはカウルノスと一対一で戦い、ビジ族を撃退した実績もある。
強さを示したことで、彼らの中にも一定の敬意が生まれたのだろう。
……なにより、デハイアさんが認めてくれたしな。
けど……そんな信頼も、今の状況では彼らを不安にさせる材料にしかならない。
「……まあ待て、皆も一度水を含み落ち着け。ブラック殿、そのアルスノートリアという存在はどのようなものなのか……そして、人族にはどういう脅威なのかを、まず詳細に説明していただけるか。中途半端な知識は混乱の元だ。まず、確定的な情報のみを我々に教えてくれ」
ブラックを敬うように敬称をつけ、ドービエル爺ちゃんが場を治める。
この場で最も位が高い爺ちゃんが冷静であることを見てか、他の王族達も不安な顔をしつつもとりあえず口を噤む。
そんな姿を見て、ブラックは静かに頷くと改めて説明し始めた。
「…………アルスノートリアというものを知る前に、まず前提として知っておくべき物があります。それは【グリモア】という【魔導書】と……それを使役する、私のような者の存在です」
全てを打ち明けるようなことはしない。
だが、ブラックの説明は簡単ながらも十分に理解を得られるものだった。
……正直、口が上手く回らない俺には、理解は出来ても言葉使いの巧みさを脳内で再現することは出来なかったけど、大体こういう感じだ。
まず、ブラックは自分が持つ【グリモア】という【魔導書】について説明した。
“頂点に立つ力”を得られるほどの実力を持つ曜術師のみが得られる本。これらの本は、長い間“七つの災厄”と呼ばれ忌避されてきた。
それは、ひとえにその魔導書で得たさらなる力が、災厄として語り継がれるほどに凶悪で強かったからだ。それゆえ、人族は【世界協定】という国境を越えた超法規的機関と共に協力し、その力が悪用されないように封印してきた。
【魔導書】というのは、本来そうして管理され――もし必要となるときは、正しくその力を扱える者に手が渡るようにすべき恐ろしい兵器なのだ。
――――とまあ、そんな感じの事をブラックは言った気がする。
……グリモアに選ばれる強い曜術師って、強いせいで他の術師よりかなり性格が妙な人ばっかりなんだけど……まあそれは黙っておこう。
ブラックも魔導書が何種類あるかなんて話はしてないし、深く説明するとヤブヘビだろうから、ここは俺も口を噤むべきだな。ともかく、ブラックの説明で王族熊さん達は人族に強力な武器があることを知ったはず。
問題は、この後の話なんだよなぁ。
「――ここまでの説明で、私のような【グリモア】を持つ者についての概要は理解していただけたと思います」
「ム……まあ、お前が油断ならない術師だということは理解したが……それと、今回の脅威とされている“アルスノートリア”と言うのはどういう関係があるのだ?」
「それについては、彼らの問題点について合わせて説明します」
頭を休めるために少し休憩をはさみ、俺は冷たくしておいた自前の麦茶をふるまい皆でしっかりと脳を休めた。新しい情報を一度に説明したって、頭に入っていかないからな。こういうのは焦らず一つずつ消化していかねば。
王族熊さん達も、冷たい麦茶に喜んでくれながら軽く身内同士で復習をして理解度を高められたようだし、俺としても満足だ。
それぞれにしっかり喉を潤して頭をすっきりさせ、再び講義は始まった。
今度は本命、件の【アルスノートリア】の話だ。
「ブラック殿。ここまでの話と今までの実績で、貴方が人並み外れた術師であることは我々全員が理解した。……だが、そんな貴方が『脅威である、同等である』と話す件の存在は、本当に脅威と言えるものなのか。そこをお聞きしたい。そして、出来れば何故人族の大陸に居るはずの術師が、こんな場所で悪事を働いているのかも」
後半の問いは推測で良いので、と付け加えて話すドービエル爺ちゃん。
立場上「なんで人族風情が他人のシマで暴れとんじゃい」くらいの態度でいないといけないってのが苦しそうだが、しかし言うことはごもっともだ。
……もし、ブラックの言う【礪國の書】のアルスノートリアが、俺達を確実に殺すためベーマス大陸まで来ているのだとすれば、獣人達としてはとばっちりだが……多分、そうではないはずだ。というか、そうであってほしい。
ブラックの推測がどういう物かは俺にもまだ分からないけど、この頭のいいオッサンが言うのだから、それなりに根拠がある話のはず。
っていうか、コレで俺達が原因だったら申し訳なさすぎる。
今から土下座以外の謝罪方法も考えておくべきか……と深刻に考え始めた俺の横で、ブラックがオホンと席を一つして、爺ちゃんの問いに答えた。
「かしこまりました。では、まず【アルスノートリア】という存在についてご説明します」
とはいえ、自分達も詳しく知っているワケではないのだが……という意味の言葉をオブラートに包んだようなセリフをきっかけに、ブラックは語り始めた。
突如現れた、新たなる七つの魔導書【アルスノートリア】……――――。
それは本来ならば、欲望の果てに厄災と成り尽きる【グリモア】の所有者を滅するために創り出された……もう一つの【魔導書】だった。
虹の女神・イスゼルと呼ばれる存在が創り出した【アルスノートリア】は、月と太陽の神殿に厳重に保管され、神殿の試練をすべて通過した“足るもの”……つまりは、人を助け悪しきを挫くことが出来る善人に託すために地の底で眠り続けていた。
だが、その存在も女神の名前もいつの頃からか忘れ去られ、ブラック達ですら本の名前も聞いたことがないほどになってしまっていた。
…………しかし、突然その沈黙は破られることになる。
ブラック達が神殿のシステム的なモノに聞いた話では、本はいつの間にか消失し、行方が分からなくなったのだという。そして、その言葉に符合するように……人族の大陸では、死者が生き返る事件が起こった。
百眼の巨人や、死んだはずの女性が生き返る事件。
そして……
……船で出会った、一度死んだはずの男……。
………………。
ともかく、そんなデタラメな事件が起こるようになった。
俺達は最初、それがアルスノートリアの仕業だとは知らなかったけど、巨人の事件や娼姫達が行方不明になった事件で犯人に肉薄することになり……その結果、俺達がここ最近関わってきた事件に、その魔導書が関与していることを知ったのだ。
そして……【アルスノートリア】が、既に人の手に渡り取り込まれてしまった事も。
「――――アルスノートリアの【魔導書】を持つ者達は、既に事件を起こしています。その事件に、偶然我々も関わりました。……いや、私が【グリモア】であることが因果となって自然と関わるようになったのかもしれない。ですが、そのおかげで我々は、彼らが魔導書を悪用し混乱を引き起こしていることを知りました。……おかげで、私も彼らの異様な雰囲気をある程度掴むことが出来るようになったのです」
件の魔導書が「僕達グリモアを滅するために作られました」なんて話などは上手いこと回避しつつ、ブラックは数々の事例と共に彼らが脅威であることを説明する。
な、なんかちょっと騙してるみたいで心苦しいが、しかし現在の【グリモア】は世界を滅する考えなんて持ち合わせていないし、大多数が善人なのだ。
たぶん。きっと。……そう、である……はず……。
……な、なので、本当にヤなことばっかりしてる【アルスノートリア】の方が悪人なのは間違いないよな!
だってアイツら、本当に悪いことしかしてないんだから。
人を操ったり、生き返らせて悪事の片棒担がせたり……本当に……。
「……ちょっと待ってください。もし貴方の言うことが本当だとしても、そんな不確かな感覚に頼って断定して良いものでしょうか? それに、もしその話が本当なら、人族の争いに我々が巻き込まれた可能性もある。……貴方がた【グリモア】という存在と、その【アルスノートリア】とかいう輩の確執に……だとしたら、これは我々には関係が無いことで、迷惑を被ったという可能性もあるのでは?」
あっ、ルードルドーナが小さく手を上げてイヤミに返してきたぞ。
まったくこの腹黒シロクマ弟め……嫌なところをチクチク突いてきやがる。
しかしそこは流石のブラックだ。当然、すぐに反論した。
「おや。私は、貴方がたにも“経験則”という概念が存在すると聞いたのですが……。過去に数度遭遇している強者であれば、誰だろうと嫌でもその雰囲気くらいは察することが出来るようになるでしょう? むしろ、そういった肌感覚が無ければ獣人族とて相手を測ることは難しいのではないでしょうか」
ブラックも負けず劣らず弁舌滑らかで、長文を吐いて煙に巻く。
でも、言っていることは確かだ。俺には武力云々は分からないけど、不思議と人の雰囲気で「あっ、この人いい人そうだな」とか、今はイライラしてそうだな、なんて事が分かる時があるもん。
そういう感覚って、誰にだってあるもんなんだよな。
ヒトの形をしている種族なら、少なくともそういう物事を見分ける目はあるはずだ。
なので、当然ルードルドーナもグッと言葉を詰まらせたようだった。そんなヤンチャな息子を窘めるように、ドービエル爺ちゃんが口を挟んだ。
「ウム。感覚と言う物は、我々にとって非常に重要なことだ。……それに、件の武力については、このご一行と共に船に乗っていたナルラトも把握している。ナルラトも、あの移動要塞の異様な強さについては同意見だそうだ」
爺ちゃんの背後に立っていたナルラトさんが、腰を折って肯定の意を示す。
こういう場ではアンノーネさんと同じように立ったままだけど、疲れた様子も見せず真面目な顔でしっかり話を聞いていたようだ。
もう一時間以上経ってるってのに……俺なら絶対無理だ……流石武人……。
「ですが陛下、巻き込まれた可能性についてはどうお考えですか」
おっと、まだ話が続いていた。
ヤケに食い下がるなルードルドーナ……必死さは見えないけど、なんだかどうにかしてブラックの脚を引っ張ろうとしているみたいだ。
そんな物言いに違和感を感じたのか、彼の兄貴二人も何となく不可解だというような表情で末弟を見ている。
他の人達は「それもそうだな」と気にしてないけど、兄弟から見るとなんだか必死に見えるみたい。クロウですらそう思うんだから、よっぽど普通じゃないんだな。
しかし、そんな食い下がるルードルドーナに、爺ちゃんは無慈悲に返す。
「お前が心配している可能性は限りなく低いだろう。……もし仮に、本当に我々が人族の策略に巻き込まれているのだとしても、この場に居る人族が関わることではないだろう。何故なら、敵が用意した物資があまりにも膨大であり、そして……我々獣人の本質を熟知しているような小賢しい手を打っているからだ」
「……!」
「人族の大陸からこの地へ水揚げする物資は、我々が検査している。その調査を今までさせていたが、アンノーネが纏めてくれた資料によって、一年ごとに“流通したか不明な物資”があったことが明らかになった。……今までは、港にやって来た外様の獣人達が直接取引をして失われたものだと考えていたが……今回の件のために、意図して消えていたのなら、納得ができる」
目を細めて何事もないかのようにさらりと言う爺ちゃんに、ルードルドーナだけでは無く【五候】も一気にざわめく。
どうやら、自分たちの仕事にそんな不備があったことに驚いているようだ。
さもありなん、誰かを蔑んだり見下すことがあっても、そもそもが真面目な性質の人達なのだ。まさかそんな不正が隠れていたなんて思いもよらなかったのだろう。
その中でも……国の財務を担当している一族のアシル・ナーランディカは、儚げな美青年の顔を崩し、誰よりも驚いているようだった。
「へ、陛下……それは確かなのですか……獣人達が物々交換したのではなく?」
「まさか、それは……不正に手を貸すものが我々の中に……」
ざわつく周囲に、アシルさんの顔がどんどん青ざめていく。
だけどこれはあまりにも純粋な驚きと動揺で、悪いことをした人の表情のようには思えなかった。……分かりやす過ぎる表情だし、物資をちょろまかした犯人だとしたら、もっと小賢しく表情を作っただろうしな。
それはドービエル爺ちゃんも分かっていたのか、皆に掌を見せて言葉を制止させると、改めてブラックの方を向いた。
「エスレーンの【占術】が指していたのは、この裏切り者だったようだ。二つの君主に鎖で繋がれるもの……ぴったりの表現だろう?」
「……そうですね」
「だが、まだ財務についた者の裏切りと決まったわけではない。……ナーランディカ候も、そのように動揺するのは早いぞ」
「ぁ…………は……はい……。取り乱して、申し訳、ありません……」
動揺していても、ぼんやりした話し方は健在らしい。
やっぱりなんか取り繕えるような人には見えないな……。
「ともかく、彼らが膨大な武器と兵士を準備し今も余裕を見せているということは、今起こっている件が一朝一夕の思いつきでは出来得ない戦である証左だろう。膨大な兵と回りくどく小賢しい計画を実現させるためには、それ相応の準備がいるのだからな」
それについては、誰もが納得するに違いない。
【黒い犬のクラウディア】と【教導】達は、人族に加えて多種多様な獣人を使役している。そんな彼らを従属させ続けるには、かなりの食糧が必要なはずだ。
それを賄いきれるほどの計画が、彼らにはあるのだろう。
でも、それはブラック達と関わってすぐに立てられるものではないはずだ。
だから、仮に俺達を狙うことがあっても、それは恐らく彼らの本懐ではない。
【グリモア】への敵対のほかに、この王国に対して戦を起こす理由があるのだ。
なら……俺達が本当の原因ってワケじゃないな。
まあ、時期的に考えてついでに俺らもってのは可能性ありそうだけど……。
「しかし陛下、それもまた彼が言った【グリモア】とやらへ対抗するための下準備だとすれば、結局我々は布石として使われたことになるのでは……!」
なんだ?
ヤケに必死だな、ルードルドーナ。どうしたんだろう。
っていうか、なんだかちょっと青ざめているような気もする。いや、褐色の肌なんだから、一眼で見て判断は難しいかもしれないけど……でも、なんかそんな感じに見えるんだよな。どうしたんだろう。
「ルードルドーナ、落ち着きなさい。我々の心情として人族を信用しきれない気持ちは理解できる。だが、原因が何であれ、我々は仮説を立て進むしかないのだ。山頂ひとつを簡単に崩壊させる妙な術など神獣でも持ち得ない。だとすれば、有力な説を中心に対策を立てるしかないだろう」
その言葉に、ついにルードルドーナは黙り込んでしまった。
まあ、俺達の話を信用できないって気持ちはわかる。だって、こんなの「実は宇宙人がいて、そいつらがポンポコ光線で襲ってきたんだ! でも対抗策は同じ宇宙人である僕が知ってるよ。このペンペコ光線さ!」みたいな話をするようなもんだもんな。
自分で言っててもナニソレってなるのに、獣人であるルードルドーナからすれば更に輪をかけて信用しがたいことだろう。
でも、俺はブラックがどれほど優秀な曜術師か知っているし、過去には凄腕冒険者だったことも知っている。……ブラックの傷に触れそうだから、詳しく聞いたことはないけど……でも、ブラックの強さを疑ったことなんて一度もない。
難しいかもしれないけど、信用してくれれば良いんだが……。
「ともかく、相手がヤバいヤツだってことは分かったんだ。土のヨージュツ……だっけか? 色々種類があるってことは、弱点や得意な属性もあるんだろう? そういうのを中心に対策を考えていこうじゃないか」
重苦しい空気に、パンと小気味いい音が鳴る。
マハさんが、膝を打って空気を変えるように明るく提案したのだ。
ううっ、エスレーンさんと言いクロウのお母さんであるスーリアさんと言い、爺ちゃんの奥さんは本当に美人で気の利いた人ばっかりだなぁ……。羨ましい。
「ウム、そうだな。わしも属性に関しては知らぬわけではないが、疎いところもある。今後は、曜術であると仮定した対策を含めて防衛のための戦術を練ろう」
皆もそれでいいか、と爺ちゃんが見渡すと、彼らは動揺を拭いつつ頷く。
今話したことをすべて理解したとは言わないけど、それでもブラックが真摯に話したことを信用してくれる気になったらしい。ありがたい。
これなら、少なくとも岩礫で王都がペッシャンコになる事も避けられるだろう。
カウルノスやデハイアさんは巨大な熊になれるワケだし……相手が出来る事を予習しておけば、きっと突然の攻撃にも耐えられるはずだ。
「では……紙か石板か何かを持ってきてください。まず、五曜について説明します」
ブラックの言葉に頷いて、アンノーネさんが一度退出する。
その間は休憩と言うような雰囲気になって、みんなの緊張が一気に緩んだけど。
「…………?」
何故か、ルードルドーナだけは青ざめたような顔でずっと俯いていた。
→
※ツイXで宣言しておりましたが朝方になりました_| ̄|○
疲れておりがっつり寝落ちしました…
諸事情で忙しくなんか今凄い眠気があるんですよね…
最近ちょいちょいこうなってすみません(´;ω;`)ウッ
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