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古代要塞アルカドビア、古からの慟哭編
”種”明かし2
ジャルバさんとルードルドーナ、どちらかが裏切り者かもしれない。
そう言われたって、すぐには受け入れることが出来ないんだが。
信じられないとブラックを見返すが、相手はなぜか呆れ顔を俺に向けて、ハァ……と溜息すら吐いて見せる。なんだその顔は。
「ツカサ君てばホントにお人好しなんだから……。よくよく考えて……と説教したい所だけど、今から不審な点をちゃんと説明してあげるからよく聞いて」
なんだその子供に言い聞かせるみたいなことばはー。
おれはしょうがくせいかー! くらー!
……とか頭の中で頭の悪い文句が出てしまったが、しかし正直な所説明して貰わないと納得がいかない。俺が頭の中で延々こねくりまわすより、俺にも分かりやすい言葉で説明してくれるブラックの話を聞くべきだろう。
ブラックは、確証を持ったことしかハッキリと口にしない。
それがもどかしい時は有るけど、でもブラックは冒険者時代の経験則でそういう風に慎重な性格になったのかも知れないしな。まあ、説明してくれるんだからしっかりと聞こうではないか。
自然と姿勢を正すと、ブラックは再び円座の中央に置かれた石に顔を向けた。
「まず、ジャルバ・ナーランディカ。王宮の財宝でもある食糧庫や、備品、予算なんかを取り扱う財務管理部の長官でもあり、ナーランディカ家の分家筋」
炭の塊のように真っ黒な小石に指を乗せ、ブラックはその石を揺らす。
「つまり、王宮が取り扱う品物の流れすべてを把握した存在ってことだね」
「それは……もちろん、人族の大陸から来る輸入品とかも……だよな」
「ああ。これに関しては、国王陛下がそこの象と一緒に洗い直した結果、やっぱり先に命じた輸入する物品に関しての不審点が見つかった」
と、そこまで行ってブラックは俺を見る。
なんだろうかと思ったら、声のトーンを少し和らげてこう続けた。
「……積み荷の破損や道中での損失と言う名目……えー……船旅の途中で荷物が“事故”で壊れたり、盗賊や砂嵐に襲われて奪われたりしたって報告があった物が、実際には横領……それを運んだり管理するヤツに盗まれてたのが判ったんだ」
おい、今俺を見て子供にも分かるような言葉に置き換えやがったな。横領とか破損くらい判るわ俺も。ちょっとだけどコンビニでバイトしてたんだからな!
どれだけ俺をバカにするんだお前はでも分かりやすかったありがとう。
……でも、盗んだってどうして判ったんだろう?
「それ、帳簿には普通に損失ってしか書かれてないはずだよな。なのに、何で誰かが盗んだって分かったんだ? それに、損失がどうジャルバさんに関わるのさ」
これは至極尤もな問いだろう。
その答えを、横からアンノーネさんが教えてくれた。
「ナルラトに数えさせました。……じつは、損失問題は以前から起こっていましてね。しかし、確固たる証拠が無かったので、彼には船へと乗り込んでもらったんです。そうすれば、積まれた状態の品物の個数を数えることが出来ますから」
アンノーネさんの話では、船旅の上での事故が毎回のように起こっており、そこで壊れる物品がいつも似通っていたため、不審に思っていたそうだ。
だけど、俺の世界でもそうだったけど、大航海時代とかこういう世界では運ぶ過程で品物が劣化したり多少壊れたりするのは当たり前のことで、いつも損失が出るのはおかしいことじゃない。
俺は【スクナビナッツ】という縮小術をかけて収納できる曜具を持ってるけど、それは一般的なものじゃないし……そもそもこの世界は、普通のチートもの小説みたいに【マジックバッグ】なんて便利なものは存在しない。
なので、今まで疑わなかったのも、今疑ってるのも納得はできるけど。
しかしそれがジャルバさんの容疑とどう関係があるのか。
俺の疑問を感じ取ったのか、アンノーネさんは澄ました顔で頷き、続けた。
「もちろん、この件は当初別件としてナルラトに調べさせていました。……あくまでも、犯人がいないものと確かめるために。なので、ジャルバ殿の容疑とは関係がない事だったのですが……そうも言っていられなくなりました」
「関係あったってこと……ですか……?」
「……少なくとも、横領の容疑が掛かっているのは確かです。……港にナルラトだけでなくシーバも潜ませていた結果、ナーランディカ家に縁ある獣人が“損失扱い”の物品が売り払われていることが分かったのです」
そ、それは……間違いなく横領だ。
だけどあの紳士なジャルバさんがそんな、そんなこと……。
「……しかしそれだけならまだ、言い逃れも出来ますし……流石は神獣と言わざるを得ないほどの寛大なお心で陛下はお許しになられるとおっしゃって下さいました」
「ケッ身内びいきか」
「そこの不潔な下等人族だまらっしゃい!! ……ゴホン。ともかく正直な所、我々にとっては大した問題ではなかったのです。人族からの輸入品は主に娯楽目的。本当に必要なものは、直接取引相手が持参していましたから。なので……問題は、別にあります」
確かに、獣人からすれば環境以外は満ち足りた世界だもんな。
全ては拳で決まり、食べ物はモンスターの肉で十分。庇護が欲しければアルクーダに来れば衣食住は簡単に確保できるし、滅多に襲われることもない。
たまの甘い果物と、酒があればそれで満足。
お菓子やお金が無くても、獣人達は満ち足りた生活を送ることが出来たのだ。
だから、ドービエル爺ちゃんが怒らなかった理由もわかる。
家の柿の木から食べきれないほど実った柿を持っていかれても、目に余るほどじゃなければ気にしないと婆ちゃんも言ってたし。
俺はちょっとムキーってなっちゃうけど、大人の人になると考え方も違うのだ。
けど……問題は別にあるってどういうことだろう。
「問題って……なんですか」
恐る恐る聞くと、アンノーネさんは沈痛な面持ちで眼鏡を直した。
「……その“損失した品物”が、そもそも“そのもの”でなかった可能性が出てきたのです。…………ああ、つまり……私達が輸入するつもりが無かった物品が、偽装され国に入ってきていたということですよ」
「えっ……」
声が、出てこない。
思わず言葉を失ってしまった俺に、背後からナルラトさんが口を挟んだ。
「それらは、あの【黒い犬のクラウディア】達の使う戦闘用曜具や武器だった可能性がある。……どれも、杖や剣が隠しやすい物だったし、なにより……損失した品物が市場に流れた形跡がないんだ。いくらなんでも、着服するつもりならどこかへ売ったり隠していたりするものだろ? だけど、そうじゃなかった。……ブラックの旦那が帳簿を見た所によると、どれも怪しいモンだったそうだ」
いつのまにそんな事をしていたんだ。
ブラックを振り返ると、相手は黒い小石をごつごつと床に叩きつけながら答えた。
「面白い事にねえ、どれも人族の闇商人がよく注文する“武具が隠しやすい品物”だったよ。……中に剣でも入れられそうな中途半端に切られた角材に、曜具の気が漏れにくくなりそうな分厚い金属製のハチミツ壺。きっと曜気が込められた宝飾品――……。人族ならヘンだと思うようなモノばかりだろう?」
「確かに……」
宝飾品はともかく、前者二つは明らかにヘンな輸入品だ。
ブラックが「よくある」と言ってるから、人族の大陸では密輸の常套手段として妙な品物が追加されたりするのだろう。
でも、それが本当なら……。
「…………しかも、その物品を頼んでいるのは……ジャルバ卿の家だけでした」
「……!」
「損失分は、絶対に知られてはならない重要なものだけ先に送った……という事だと思うよ。それ以外にも食糧や色々なものが消えてる。おかしいものを輸入してる上に、紛失が続くことを見て見ぬフリをしてたってのは……さすがに、ね」
「それは……そうだけど……」
怪しいと言われるとそうだ。
じゃあ、本当に容疑者なんだろうか。明確な繋がりが見えてないけど……それでも、潤沢な武器を備えていた【黒い犬のクラウディア】達のことを考えると、それがないとは言えない。明らかに「一度密輸しただけの量」じゃなかったもん。
だとしたら……本当に、ジャルバさんは「裏切り者」なのかな。
あんなに良い人に見えたのに、と少し落ち込む俺に、ドービエル爺ちゃんが厳しくも優しい声で付け加えた。
「物品を虚偽報告で掠め取り、横流ししたのは事実だろう。だが、それが王国を敵に捧げる明確な裏切り行為とは言えない。だから、容疑者だ。……わしも、自分の血族が皆清廉潔白とは言えぬ。だが罪を曖昧なままで決めることは出来ん」
要するに、横流しは「営利目的」で「国家転覆のため」とならなければ、許す……って事なんだろうか。それはそれでちょっと寛大すぎるような気がする。
けど、獣人族って基本的に武力がすべてだしな……。
爺ちゃんがこうまで身内に優しいのは、自分が絶対的に強くて国の人達を守れるという自信があるからなんだろう。だから、こんなに頼もしく見えるのだ。
考えてみれば、自信が無い王様なんて信用できないワケだしな……。
まあ、爺ちゃんの場合力もあるし頭もいいからってのもあるけど。
「……信じたくはないけど……ジャルバさんに容疑が掛かってるのは分かりました。だとすると、あの畑もやっぱり……」
「…………まあ、どこかから唐突に畑に転用できる土を持ってくる時点で、ちょっと変だとは思いますよねえ。しかし、ジャルバ殿にしては迂闊すぎるとは思うのですが」
アンノーネさんの言葉に、今度はカウルノスが難しそうな顔をする。
「むぅ……そのあたりは、ジャルバも騙されている可能性がある。突然出てきた土は確かに怪しいが、そこの性欲の権化が見た姿は腰を抜かしていたのだろう?」
「うるせえ脳筋三流バカ王子」
「人が見ていない場所でそんな演技をして何の得がある。実際、その不審な点以外ジャルバは真面目で、本家のアシルがいなければ【五候】になれた実力もある。そんな男が、冗談でも腰を抜かす失態を犯すはずがない」
俺は未だに認めてないぞ、と腕を組んで胡坐をかくガンコを絵に描いたような姿のカウルノスに、ちょっとだけ安心する。
怒りんぼ殿下だけど、この人はこの人なりに仲間を大事にしてるんだよな。
たとえ裏切られたとしても、それを悔やむことはないんだろう。
…………もう一人の容疑者に対しても、そう思うに違いない。
「まあ、そのあたりは分かって来るんじゃないかな。どちらにせよ、ジャルバが裏切り者の場合、彼の役割は既に終わっている。相手だって、これが大した攻撃になる事は無いのは分かってるだろう。【アルスノートリア】が向こうに居るなら、ここからは力押しで来るはずだ。……本来なら、それで決する戦だっただろうし」
ね、と俺の方を見るブラック。
……確かに、最終的にあの要塞を見せるのであれば、小細工はもうこれ以上必要ない。アレがハリボテの城なら別だっただろうけど、そうじゃないんだ。
相手は巨大な土の曜術を使役できる。
だとすれば、外側から十分に壊せるの。内部から腐らせる必要なんてない。
「しかし、裏切り者の候補がもう一人いるからその容疑も揺らぐ。……次は、ルードルドーナだ。……僕としては、こっちも凄く怪しいと思うけどね」
そう言いながら、次は緑色の小石を指で押すブラック。
確かに……ルードルドーナは最初から敵意剥き出しだし、最近は様子がおかしい感じだったもんな。それを考えると、アイツも非常に可能性が高い。
けど……よくよく考えたら、どうやって【黒い犬のクラウディア】と繋がったんだ?
首を傾げた俺に、またもやブラックが説明してくれた。
「ルードルドーナに関しては、あの【鍵蟲】を密かに所有していた事に加えて……そこの熊どもが受けた“試練”の途中で起こった異変が証拠だ」
「異変?」
目を瞬かせるデハイアさんに、ブラックは打って変わってぶっきらぼうに答える。
なんとも分かりやすい……。
「ツカサ君を巡って熊どもが争ってる間、僕と狼の長老を“人族の賊”が襲って来たんだよ。これが獣人ならわかるけど、人族。しかもあいつらは気配すらなかった。これがどういうことか判る?」
「ブラックが気配を察知できないって……ありえないよな……」
だって、ブラックはかなりの手練れだ。冒険者としての実績もある。
しかも限定解除級の曜術師で気配に敏いのに、かなりありえないことだ。
「……敵の動きは、僕からすれば中級冒険者程度でそれほど経験を積んでいるようにも見えなかった。なのに、急に現れたんだ。そんなことが可能になるとすれば……答えは、一つだ」
「それは……」
「土の中から飛び出て来た。……そうでもないと、気配は消せない」
ああ、そうか。
そういうことかと、やっと合点がいく。
つまり、ルードルドーナは人族の刺客を【黒い犬のクラウディア】から借りていたのだ。その人族は俺達がいた山から一番近い【古都アルカドア】で騒ぎを起こしていた。
土の曜術を使う事が出来れば、移動はたやすい。
刺客が獣人でなく人族だったのだって、アルカドアから向かわせたからだ。
そうでもなければ、人族嫌いのあの人が人族を使うはずもない。
じゃあ……ブラックは、その時から敵に【アルスノートリア】がいるかもしれないって、薄ら考えてたって事だよな。だからいつも言葉を濁してたのか。
「……我が妹の反応を見ると、それは確かな情報のようだな。……ならば、ジャルバよりも賢竜殿下の方がよほど深刻な状況にいるのではないか? 刺客を借りる事が出来るほど密接な関係にあり、連絡を取れるのであれば……既に取り込まれている可能性が高い」
デハイアさんの言うとおりだ。
今現在繋がっているか不明なジャルバさんより……。
…………いや、でも……。
「メイガナーダ候、それに関しては私が追加の証拠を提出します。……賢竜殿下の自室を調査したところ……妙な書物を発見しました。その写しを作成して、ブラックの旦那に問うた所……それは【リン教】の経典であることがわかりました」
「……!」
「リン教は、獣人に通じる事のある教えが多いと言います。それを鍵付きの引き出しに隠していたということは……」
「…………ルードルドーナに……我が弟に、ほぼ決まったようなものか」
ナルラトさんの報告に、カウルノスが低い声を漏らす。
己の膝を掴んだ手には、禍々しいほどの太い血管が浮き上がっている。それほど激情を抑えているんだろう。膝を掴む手から、骨の軋む音が聞こえそうだ。
さきほど驚いたデハイアさんも、困惑の表情を色濃く浮かべていた。
だけど、ブラックはためらわずに続ける。
「どんな鍵だろうと開けられる【鍵蟲】は、劣化品だろうと高価な品物だ。そんなものを、鍵開けなど普通は必要ないこの国で後生大事に持っていたのなら……あの品は、他ならぬ【教導】に貰ったんだろう。僕達は夜中に誰かと会っている賢竜殿下を目撃した。敵側にも“根無し草”がいるのなら連絡は容易に取れただろう」
「クッ……。なんということだ……ルード……」
可愛い息子の名を呼び、ドービエル爺ちゃんは額に手を当て俯く。
事前に話しあってはいただろうけど、それでもやはりショックだったんだろう。
平等に愛してきたはずの息子の一人が、国を裏切るほどのことをしていた。
そんなこと、知りたくなかったはずだ。
でも……この状況では、知らなきゃいけなかったんだよな。
「……状況証拠だけではあるけど、警戒するに越したことはない。ともかく僕は、その賢竜殿下を重点的に見張る事をお勧めするね」
そう言って、ブラックは緑色の小石を指で弾き飛ばした。
少し重めの小石は、ころころと転がって幾度も曲がり、クロウの前で止まる。
……ルードルドーナが殺したいほど嫌っていた、自分の兄の前で。
その緑色の小石を、クロウは悲しそうに見つめていた。
「…………ルードルドーナは……力ある者は正当に認められるべきだと言った。それは、今思えばリン教の教義だ。……きっと、己の力を認めて貰えないことが悔しくて、敵に丸め込まれてしまったのだろう。……オレが、それを加速させたのかもしれん。何せオレは、追放されたくせにのこのこ帰ってきてここに居るんだからな」
悲しげな雰囲気のクロウに、その場が沈む。
……自分が武力を見せて周囲に認めて貰おうとした事が、ルードルドーナの心を一気に壊してしまったのかも知れない。そう言いたげな言葉だった。
もしそうなら、やりきれない。
クロウはルードルドーナを脅かすつもりもなかったのに、どうしてそんな風に歪んだ関係になってしまったのか。そう思うと、力に執着する末弟の姿が、なんだか哀れなものに思えて、勝手に悲しくなってしまった。
だが、何故かナルラトさんだけは微妙にむず痒そうな不快そうな顔になっていて。
クロウに向けてではなく、なんというか……ルードルドーナさんに、対して?
なんでそんな顔をしてるんだろう。
……いや、待てよ。
ルードルドーナって確か、母親に対して物凄く敬愛の情を示してたような。
なんか発狂してた時も、そういう話題だったような……?
「ともかく、もう時間もない。敵が仕掛けてくるときに備えて……いざというとき、息子を拘束できるようにしなければならん。王宮の中を一度“掃除”するのも肝要だ。あの子は頭がいい。また罠を仕掛けているかもしれん」
ドービエル爺ちゃんが、空気を変えるように結論を急ぐ。
誰もその言葉に異論はないようで、頷いていた。
でも……俺はなんというか……なんか……。
「……どしたのツカサ君。何か気になる事でもあるの?」
不思議そうに俺を覗き込んでくるブラックに、ちょっと顎を引きつつ俺は唸る。
言おうかどうしようか迷ったけど、でも……このまま言わないで公開するよりも……俺の中で生まれた疑問を、言っておいた方が良いかもしれない。
もしかしたら、言わないせいで取り返しのつかないことになるかも知れないし。
そう決心して……俺は、一斉に自分を見つめる人達を見渡して答えた。
「あの……やっぱり、二人とも監視した方がよくないかなって……」
「どうして?」
「……俺……ジャルバさんの言葉が、なんかずっと引っかかってるんだ。……あの人、畑に居る時に俺にこういったんだよ。怖い顔で……
『君も私も、高い能力を有している。血や家柄で判断されて、不当な格付けをされるなんて……間違っている』って」
「――――っ!?」
みんなの顔が、一斉に歪む。
驚き、それに……敵を発見したような、険しさ。誰もが、緊張していた。
だけど俺は、もう一つ伝えなきゃいけない。息を呑んで続けた。
「それに、ジャルバさん……少しだけど、土の曜気が見えるって言ってた」
「なっ……待て妹よ、そんな話は聞いた事が無いぞ!」
デハイアさんが思わず立ち上がる。
他の人達は座っていたけど、でも同じように思っていたんだろう。みんな周囲の人と顔を見合わせたり、何と言ったらいいのか分からず何度も空気を食んでいた。
「……ツカサ君、それ……ちょっとマズい話かも……」
「え」
ブラックが、なんだか叱られた時のような弱々しい声を出す。
どうしてそんな声を出すのか。見返した俺に、相手は眉をハの字に歪めて見せた。
「ヘタすると、本当に内部で暴動が起きるかもしれない」
→
※ツ……エックスで言ってた通遅くなりました(;´Д`)
新年度始まりましたね…!私もバタバタしておりますが
読者さんもどうか体調にお気をつけてお過ごしください…!!
熱くなったり寒くなったりすぐしますからね昨今…!
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