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会遇古港エスクレプ、偉大な術師の夢と痕編
8.研究は未来を阻止するために
「さて、あまり外気に曝すのもいけませんから、さっさとコレを干しましょうか」
「うわあ! 急に正気に戻るな!!」
ロサード、ごもっともです。
でも俺は疲れ切っていてもう何も言えない。ツッコミは頼んだぞ。
「ツカサくぅんっ! あんな鬼畜眼鏡にコキ使われて可哀相に……僕が今ぎゅ~ってして、曜気を注いであげるからねっ」
「び、微量で……微量で良いですうう……」
ブラックがとんでもない事を言うので必死に遠慮したが、相手は力の入らない俺の体を軽々と持ち上げると、そのまま椅子に座って俺を抱き枕よろしく抱き締める。
ひ、人が見てるんだからやめてくれってばあぁ……。
ていうか、こういう軽い接触じゃブラックの曜気なんて入ってこないんじゃ……ちょ、ちょっと待てよお前、まさか後でえっちなことする気じゃ……。
「はいはい、邪魔な中年はさっさとどこかに行ってくださいね」
俺の懸念まで一蹴するように、テーブルの横にアドニスが跪く。
何をするんだろうと思っていると、アドニスは“複製”した【安穏草】を取った。
そうして、ガラスドームの中の【安穏草】を丁寧に土から取り出すと、“複製”した方をそちらに移し替えてドームを閉じる。
……あれっ。俺の方を相手に渡すんじゃないのか。
意外に思った俺の表情に気付いたのか、アドニスはこちらを見て笑みを深める。
「ツカサ君が作った“複製”ですからね。他の理解し得ない三流術師に渡すなんて、勿体無くてできませんよ。これは、私が持ち帰り改めて検査します。ふふ」
最後の「ふふ」が怖いんだってば。
また俺を実験に使う気になるんじゃなかろうかと恐ろしくなったが、今はブラックが俺を逃してくれない方が恐ろしいので、気にしないようにしておこう。うん。恐怖する要素は一つで充分だ。
「おい、それで薬草はどうすんだよ! の、納品数に足りないんだがっ」
あと九本足りない、と嘆くロサードに、アドニスは心底鬱陶しそうな顔をして横目で親友の顔を一瞥した。
「少し黙っててください、手元が狂っても良いんですか」
「ううっ」
こうなっては不満も言えないようで、ロサードは涙目のまま黙り込む。
そんな親友を背にして、アドニスはテーブルに置いた【安穏草】に手を翳した。
「是に在る小さな命を我が糧とし、今一時愚かなる命を永らえさせ給え……然らば、我が【緑樹】の名に於いて請わん……仮睡せよ――【ディシカーレ】……!」
アドニスが静かに詠唱し終わった刹那、掌から細い蔓のような緑色の光が幾つも現れて、横たわっていた【安穏草】を包み込む。
綺麗な緑色の光が全てを包み込んだと同時に、その形はどんどん小さく……いや、水分を失ったように縮んで行って……。
「おお……」
光が消える頃には、しっかりと乾燥した【安穏草】が転がっていた。
…………って、さっきの【ディシカーレ】って植物を枯らす術なのか?
それならアドニスに前教えて貰った【ウィザー】っていう枯らすための術で良かったんじゃなかろうか。もしくは……俺は使った事が無いが、木属性の高位曜術である【レイン・バール】っていう特定範囲の樹木を操って成長させたり枯らしたりする術でも良いはずだよな。
なのに、別の術が有るのはどういう事だろう。
不思議に思っていると、アドニスが説明してくれた。
「この【ディシカーレ】は、主に薬師が使う術です。完全に大地と分断させた植物にのみ使うことが出来る曜術で、こうして疑似的な乾燥状態にすることが出来ます」
「えっ……乾燥!? っていうか、疑似的って……?」
アドニスの言う言葉の意味がよく解らなくて、また質問してしまう。
だけど、相手は怒らずに答えを教えてくれた。
「私達は水の曜術師ではないので、本来なら水分を排出することはできません。が、この状態のみであれば、己の木属性の曜気を注いで植物に働きかけ、自ら水分を排出させるように“働きかける”ことが出来るんですよ。まあ、それほど難しい術ではありませんから、君なら出来るでしょう」
「そ、そんなサラッと……」
でも……薬師がよくやっているって言うなら、俺にも出来るのかな?
まだ師匠には習ってなかった……というか、俺がそこまで教科書を深く読み進めてなかったんだが、順当に行くとコレも乗ってたんだろうか。後で読んでみるか。
初心者向けだっていうんなら、俺にも出来そうだもんな。
とか思っていると、何故かロサードが言い難そうに口を出してきた。
「いや、その術……」
「部外者は黙ってて下さい。……ほら、これを一塊の葉ごとに裂けば、五つになるでしょう。本来【安穏草】として取引される時は、こういう形をしているんですよ」
すっかり厚みを失った草を、枝分かれした部分から裂いて五つにすると、アドニスは呆れたように草の束をロサードに渡した。
何かを言いたげだった相手は、その量にすぐに飛びついて顔を明るくする。
「うおおありがてえ……!! 品質は今出来たてだから文句なしだな! 早速改めて数合わせして梱包するわっ、ちょっと失礼するぜ!!」
ああ、術に関して何か知っていそうだったのに行ってしまった。
でもまあ一刻を争う事態だし仕方ないか。
バタバタと慌ただしく出て行ったロサードを追ってドアを見ていると、リオルが気を聞かせて扉を閉めてくれた。うーん、やっぱり家事妖精は気が利くな。
こういう所が女子に好かれるんだろうな……真似しよう……。
「……で、これで用事は済んだんだな? お前もさっさと帰って良いんだぞ」
リオルを見てモテ男研究をしている俺を余所に、ブラックが不機嫌そうに言った。これはアドニスに対してだろうか。
また喧嘩になるんじゃないかと心配になり、ガラスドームを袖の中にしまう相手の様子を伺うと……以外にも、イラッとした様子は無い。
それどころか、上機嫌の笑みをこちらに返してきた。
「何を言ってるんですか。私はツカサ君の主治医も同然ですよ? 小汚い性欲塗れの中年が節操なしに性交しまくったせいで乱れたツカサ君の体の気を安定させてあげたのは、一体どこの誰でしたかねえ」
「ぐっ……」
「それに……【薬学院】の件ですが、事情は知りませんが……潜入するのであれば、私が口添えしても良いんですよ。その方がどこにでも立ち入れるでしょう」
「ぐぅう……っ」
弱みを二個も突きつけられて、流石のブラックもぐうの音も出ない……というか、ぐうの音しか出ないようだ。
でも、俺達にとって面倒を短縮できるチャンスなんだから、そりゃあアドニスと仲が悪いブラックも唸らざるを得ないよな。
だって、アドニスの名はこの大陸中に知られており、誰からも【世界最高の薬師】と讃えられるほどに誉れ高い存在なんだ。
そんな薬師様の頼みなら、ガードが堅そうな【薬学院】も快く引き受けてくれるかも知れないし、楽に【魔女の薬の記録】を閲覧できる可能性も高まってくる。
権威と言うのは、時に絶大な信頼を与えてくれるのである。
……そもそもこれは、俺達を襲う【アルスノートリア】の情報を得るための行動でもあるのだ。知識欲以前に、敵をようやく知ることが出来るかもしれない。
だったら、嫌でも頭を下げざるを得ない。
ブラックもそう思っているから、うぐぐとしか言えないんだろう。
何だかんだ、ブラックはプライドより実利を取る冷静なタイプだ。
だからまあ、このお誘いには乗らないわけにいかないよな……。
…………でも、なんかゾワゾワするのは何故だろう。
まーた何かアドニスの金の瞳が怪しく光っているような気がするんだが……。
「生贄の件以外にも、私と取引できる要素は沢山あるようですねえ。ツカサ君」
こ、こっちに話題を振らないでくれよー!
いやダメだ、答えちゃいけない。俺が答えてもアドニスには勝てないのだ。
ここはうぐうぐしか言えなくなってるけど、ブラックに任せるしかない。
そうでないと、今度も丸め込まれてしまう……。
頼むぞとブラックの顔を見上げると、相手は俺の視線に気が付いたのか、情けなく緩んだ顔をキリッと立て直して、アドニスを睨んだ。
「何を持ちかけるつもりだ。ロクでもないことじゃないだろうな」
「おや、それほど難しい事ではありませんよ。まず一つ目は」
「複数あるんかい」
「聞きなさい、いらない相槌を打つ早漏は嫌われますよ中年。……まず一つ目は、私にも君達が持つ【アルスノートリア】に関連する情報を教えてください」
「え……そんなことでいいの……?」
つい驚いてしまうが、アドニスは何故か不満げだ。
どうしたんだろうと目を瞬かせると、相手は腕を組む。
「なにが“そんな事”ですか。私も【グリモア】なんですよ? 仲間として……いや、【黒曜の使者】を守る存在として、私はツカサ君を守る使命が有る。それでなくとも、私自身がキミを守ると誓いました。……手をこまねいているのは許されない」
「う……」
そ……そう言えば、そんな事をオーデル皇国での別れ際に言ってたっけ……。
あの時はびっくりしたのと恥ずかしさで逃げてしまったが、面と向かって言われると本気の言葉だったんだなと改めて思ってしまい、また顔が熱くなってくる。
で、でも今はそんな場合じゃないんだ。
確かにそう誓ってくれたなら、今の事態は見過ごせない……もんな……。
けど、今はアドニスの顔が見られなくなってきたぞ。
目を逸らそうとする俺の視界の端で、アドニスが表情を和らげるのが見えた。
「……ですから、私にも現状を共有させて下さい。君達が異様な頻度で遭遇する事については水麗候から軽く話を聞いて知っていましたが、それでも不可解です。なので、今一度ここで詳しい話を聞いて判断させてほしい。それが、一つ目です」
「…………二つ目もあるのか」
この取引に関しては、ブラックも「そうすべき」と思ったのだろう。
すんなりと肯定するような返しをした。
アドニスの発言にどう思ったかは俺には読めないけど、きっとブラックも「ピンチの時に駆けつけてくれる仲間は多い方が良い」と判断したに違いない。
そう、残りの【アルスノートリア】が接触してきた時のことも考えて、そろそろ皆に伝えておかなきゃいけないよな。その方が、それぞれ対策を取れるだろうし。
アドニスだって、クロウのような肉体派ではないけど能力は強力だもの。
いざって時にお互いを助けられれば被害だって最小限に防げるかもしれない。
色んな事を考えて、そろそろ連携はしておくべきだな。
これは俺達にも必要な取引だったと思う。でも二つ目もあるのか……。
いや、もしかしたらこっちも普通に真面目な話だけかも。
そう思って相手の発言を待つと、アドニスは微笑んだ顔のまま続けた。
「ええ。二つ目は……ツカサ君の【黒曜の使者】の研究も兼ねて、この街に居る間は出来るだけ診察させてほしい……というお願いです」
「診察ぅ?」
訝しげにブラックが言葉を返すが、アドニスは笑みを崩さない。
まったく動揺しないまま、そうですと頷く。
「ツカサ君の曜気過多の症状も気になりますが……そもそも【黒曜の使者】の仕組みや、我々との違いもそろそろ知るべき時期かなと」
「…………」
「ツカサ君は、特殊な存在です。我々魔導書を抱く【グリモア】のように、曜術師の理に縛られた存在ではないし、異世界人という性質と【黒曜の使者】の能力が同居している。……そもそも、他人に気を送る事が出来る存在はツカサ君だけです。……今までなんとなくツカサ君の力を享受してきましたが、いつか我々が狂うと言うのなら……その原因と、ツカサ君の限界を早期に見極めておくべきかなと。そのために、研究材料が欲しいのです」
いつか、アドニスが……ブラック達が、狂う。
そう言われて思い出したのは、あの【イデラゴエリ】に眠っている地下のお寺と……悲惨な目に遭ってしまった、七人の黒曜の使者のことだ。
アマライ ヒナコさんを含めた、七人の日本人達。
彼らは狂った……いや、本来の『無尽蔵の曜気を求める貪欲な』グリモア達に蹂躙され、敵となったグリモア達に殺されたり。共に死なざるを得なくなったんだ。
――――グリモアは、やがてその力に溺れ破滅する。
いつかの言い伝えが「実際に起こった事だった」と証明するような、あの話……。
衝撃的で、悲しくて、ただ愕然とすることしか出来なかったけど……そんな悲劇が、いつか俺達にも降りかかってくるかも知れないのだ。
みんな、そんな事なんてしないって、俺は確信してるけど。
でも、漠然とした信頼だけで解決できる問題ではないのも確かだ。
何か回避方法があるなら、知っておいたって損は無い。
俺だって、せっかく分かり合えたブラックやアドニスを苦しめるような事にはなりたくなかった。……もし狂うことが有るとすれば、きっとそれは……今真っ当に生きているブラック達の本意じゃないって、俺は思えるから。
だから、ブラック達を狂気から守る方法があるなら、知っておきたい。
アドニスが研究してくれるなら何とかなるよな。
「……ブラック」
これは、突っぱねられる問題ではない。
だから俺も、アドニスの言葉を後押しするように顔を見上げる。
するとブラックは少し難しそうな顔をしていたが――やがて、渋々頷いた。
「分かったよ。……どうせ、僕達が知った“今までの話”を聞けば、どうしたって出てくる発想ではあるだろうからな」
それはつまり……ブラックも、そう思ったと言うことだろうか。
あの悲劇の話を、聞いて。
「…………何やら、一言では済まされない話もありそうですね。ともかく、この二つを了承して頂けるなら、私も最大限協力しましょう。……ですが、一つ目の内容は……どうやら、ここで話せるような話では無さそうだ。後で場所を変えましょう」
そう言うなり、アドニスは立ち上がった。
目で追う俺達に、相手はニコリと微笑む。
「この街に数日滞在するために、仕事を少し片付けてきます。……そうですね、一日ほど待ってください。その間に【薬学院】に関しての手続きもしておきましょう」
「……本当だろうな」
「疑り深いのは結構ですが、そんな事ばかり言っているとツカサ君に嫌われますよ」
「な゛ッ」
変な声を出したブラックに勝ち誇ったような表情を見せると、アドニスは俺に軽く手を振って部屋を出て行ってしまった。
……後に残るのは、俺とロクとリオルとブラックだけだ。
「…………なんか俺、あの人苦手っすわ」
今まで黙って話を聞いていたリオルが、ちょっと嫌そうな顔で言う。
初手からイヤミに当てられたらそんな感想にもなるだろうが、しかしアドニスだって良い所は有るのだ。待ってほしい、とリオルに弁解しようとしたが、ブラックが俺より先に同意してしまう。
「まあな、大抵の奴は苦手で当然だろう。……それに、お前みたいな魔族の妖精は、ああいうヤツとはソリが合わないだろうし」
「……?」
リオルはよく解らないのか、そんなものかと首を傾げている。
そっか、リオルは「元素妖精」に初めて出会ったんから、自分がアドニスと相容れないと思う理由がよく解らないんだな。
まあ初めて見た相手を、自分と同じ妖精族だって確信するのは難しいか。
そもそも、魔族の妖精とは別物だもんな。
けどやっぱり相性は有るのか……。
「キュ~」
微妙な静寂を、ロクの可愛い声がぶち破る。
ハッと気が付いて空中に浮かぶ可愛い姿を見やると、なんと体を折り曲げて、超絶愛らしい小さなお手手でお腹の部分を抑えているではないか。
「ロクぅ、お腹すいたんだな~! よしよし、俺が何か作ってやるからなぁ」
「キュー!」
ブラックの体から飛び降りてロクに近付くと、背後から盛大な溜息が聞こえる。
おい、あからさまに溜息を吐くんじゃないっての。
「はーぁー……。あのクソ陰険眼鏡と数日顔を合わせる事になるなんて苦痛だなぁ。アイツ、診察と称してツカサ君にいやらしいことするつもりだろうし……」
「いやいやアドニスがそんな事するわけないだろ!?」
さすがに診察の時は真面目にやってくれるはずだ、とロクを抱っこしつつ俺は主張するが、ブラックは大きく首を横に振って否定する。
「いーや、絶対するね! 医師役が出来るイロモノ娼館でヤるような行為をやらかすつもりだよ。この前買ってきた酒を全部賭けても良い!」
「するかァ! っていうか消耗品を賭けに使うな!!」
それもう今日でアンタが飲み干して意味が無くなるヤツじゃないか。
何でそういう所はちゃっかりしてるんだアンタは。
ったく……アドニスがそんなことするわけないだろ。
…………たぶん……。
い、いや、しないはず。
だって、真面目な話だったわけだし……。
ああもうっ、ブラックが変なこと言うせいで気になり始めちゃっただろ!
ブラックのばかっ、すけべ!!
→
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