番外 異世界日帰り漫遊記

御結頂戴

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クロウ×ツカサ

考えうる限りの一番最悪で幸運な事故 後編※

 
 
「うっ、うおお! 何故こんな小さい穴に!」
「あああ助けてクロウううううう」

 ちょうど腰の位置で穴の終点がキュッと収縮してしまったせいか、ツカサも身動きが取れないようだ。上半身はバタバタ動けているので、穴自体が小さくなったわけではないらしい。だとしたら、穴を広げ過ぎて反発してしまったのだろうか。
 尻をこちらに向け足をばたつかせているツカサに慌てて駆け寄り、クロウは何とか穴を元に戻そうと縁に手を掛けた。

「ぐっ、ぬ……ッ」
「く、クロウ頑張れっ、頑張れっ!」

 半透明の壁の向こうから、ツカサがこちらを向いて応援してくれている。
 愛しい相手に励まされ頼りにされたら、力を出さない訳にはいかない。クロウは頬を紅潮させる勢いで息を止め筋肉に力を加えると、指を腰と穴の縁にねじ込もうとした――……のだが。

「イデデデデデ!! まっ、まって、まってクロウムリムリこれ無理ぃい!」
「グッ……ウヌ……こ、これは……予想以上に固い……」
「あ、あの、そうだ、油とかなんかヌルヌルしたのないかな!?」
「ぬるぬる?」
「引き戸とかが引っ掛かった時とかに、蝋燭を塗ったり油を差したりして引き戸の滑りを良くするんだよ。これだって結局水性なんだし、馴染んでぬめってくれるかも!」
「わ、わかった。ウム……ツカサのバッグに何か無いか探していいか?」
「うん、取り外していいから頼む」

 この体勢だと尻で喋られているようにも見えるが、それを言ったらツカサは烈火の如く怒るだろうから、言わない方が良いだろう。
 そこは大人なので敢えて深くは言わず、クロウは物を取り出しやすいように彼の腰のベルトを外し、バッグだけを取り去ろうとした。……の、だが。

「ヌッ……うむむ……? こ、これはどうやって外すんだツカサ、引っかかったぞ」

 ベルトの構造がよく解らずぐいぐいと引っ張るが、同じくベルトで絞められたズボンに引っかかって強引に取り外せない。
 しかし徐々にずり下がって来ているのだから、更に力を籠めれば取り外せるはず。そう思い、クロウはズボンのベルトも巻き込んでグイグイと引っ張った。

「あっ、い、イタタタッ駄目っ、ちょっ、引っ張ったらだめっだって痛い痛い痛い! 腰骨い゛いいっうおおおおっ!?」

 騒がしいツカサが穴の中で上半身を右往左往させている途中、手の中でぶちっと音がして、力任せに引っ張っていたバッグが急にこちらに向かって来た。
 と、その瞬間、己の力があまりに強すぎたのか、クロウはそのまま思いっきり後方に吹っ飛んでしまった。

「グッ――――!」

 バッグが浮き上がって、中身が散らばるのが見える。
 その中に見覚えのある縦長の布を見つけたが――それは、クロウの視界を覆った。

「ウヌッ!?」

 濡れて重みのある布がばさっと顔に降りかったと同時、背に強い弾力のある感触が伝わってきた。慌てて布を取り背後を振り返ると、そこは壁で。
 どうやら、衝撃を吸収してくれたらしい。しかし、やった事は失敗だ。

「ヌゥ……。中身を飛び散らせてしまった……」

 自分としてはゆっくりずり落ちるようにと引っ張っていたつもりだったのだが。
 そう思いながらふと濡れた布を見ると、それは……千切れたベルトを回している、止め紐が外れたズボンだった。

(これは……ツカサのズボン……良い匂いで分かるぞ)

 股布の辺りをくんくんと嗅いで、思わず己の股間にも心地良さが走る。
 そう、この香りはツカサの物で間違いない。
 と……いうことは。

「…………」

 恐る恐るツカサの方を見て――クロウは、更に体温が上がるのを明確に感じた。
 なぜならそこには……男ものにしては非常に布面積の小さい下着を貼りつかせた、桃のように瑞々しい尻があったのだから。

「ツカサ……お前……」

 なんと美味そうな尻だ。……ではなかった。何故そんな、女が穿くような下着を。
 そう言いたくとも、思わず途中で喉がごくりと唾を飲み込んでしまい途切れる。

 クロウの態度にやっと自分の状況が解ったのか、ツカサは青い半透明の壁の外でも解るくらいに顔を赤くして、自分の尻を一生懸命見ようと体を捻っていた。

「ふあ、あ……あぁあ……」
「それは、女も」

 の、と最後の言葉を言う前に、ツカサが「わああ」と大声を出して、必死に足をばたつかせ始める。よっぽど恥ずかしいのか、なんとか隠そうとするようだが、尻をこちらに突き出したままの体勢で固定されてしまっていては、どうしようもないようだった。
 むしろ、今の状況はツカサにとってはとても悪い。

 男にしてはあまりに柔らかそうな肉付きの良い尻を、クロウのような男の目の前で振っているなんて、自殺行為にも等しい。
 クロウですらそう思うのに、ツカサはどうにか穴から出るか入り込むかしたいらしく、恥ずかしさに涙目をぎゅっと閉じながら、必死に足を動かし腰を振っていた。

 ……バカな子ほど可愛いと言うが、これでは逆に心配だ。
 だが、その愚かさに性欲を掻き立てられてしまう己の方が、よほど愚かだろう。

 ツカサにその気がないと理解していても、目の前で誘うような動きをされると、我慢が効かない。体の熱が一気に噴出し、股間に集まるような感じさえして、クロウは無意識に舌なめずりをしながらゆっくりと立ち上がっていた。

「ツカサ……そう恥ずかしがるな、大丈夫だ」
「うっ、ぅ……うぅうう……」

 壁に手を付いて、内部のツカサの顔をじっくりと見やる。
 顔を赤らめてはぁはぁと息をしながら上への坂道に体を預けるツカサは、今すぐに口付けしてやりたいほど可愛らしい。

「この下着は……ブラックの“おねがい”か?」

 今の自分に出来うる限りの優しい声音で問いかけると、ツカサは目を潤ませ視線を外したままで、小さく頷く。

「ぶ……ブラック、が、時々こういうの見たいから……慣れておけって……」
「それで素直に穿いたのか」

 なんだか納得がいかずそう言うと、ツカサは更に顔を赤くしながら手で顔を隠す。

「だ……だって、穿かないとお仕置きしてくるし……! そ、それより、頼むからズボンを穿かせるか助けるかしてくれよぉ……っ」

 もう恥ずかしさに我慢が出来なくなって来たのか、ツカサの声は涙声になりかけている。自分で白状したにも関わらず余計に恥ずかしくなっているのか、足をもじもじと動かして擦り合せていた。

(ん……んん……こ、こんな下着……普段なら穿かない……オレが頼んでも、こうも従順に穿いてはくれないだろうに……)

 なのにツカサは、ブラックのいう事には素直に従い、いやらしい下着も嫌だいやだと言いつつも最後には穿いてしまう。
 その事が何故か熱を持った体を刺激して、心臓が嫌な音を忙しなく立てた。
 今は、そんな場合では無いのに。

「く、クロウ、お願いだから早く……」
「…………解った。だが、このままでいくぞ。布が無い方が滑りやすいからな」

 無慈悲な返答に、ツカサの肩が震える。
 耳まで真っ赤にして涙目になっているその姿は、あまりにも可愛らしい。だが、その恥ずかしさを堪えながら、ツカサは必死に頷いた。

「……ぅ……うん……」

(…………たまらんな……)

 こちらに背中を向けているツカサ。ベストに隠れていない部分のシャツは、濡れてぴったりと肌に張り付いている。その線を辿れば、丸々とした尻だ。
 こうも大っぴらに凝視できる状態が、勝手に心拍数を上げる。
 だがそれを悟らせてしまえばツカサは怒るだろう。クロウはぐっと堪えた。

 周囲に転がっていた物の中から回復薬の小瓶を取り出し、栓を抜く。
 そうして、ツカサの腰回りにかけてやった。適度に柔らかそうな肉のついた、滑らかな肌を持つ腰に。……いや、そんな事を考えている場合では無い。やはり、何だか、おかしい。早くこの状態から脱しなければ。ただそれだけを思い、細い糸のように液体を腰にかけると。

「んっ……!」

 冷たさに驚いたのか、ツカサの体がびくりと反応する。
 その柔らかそうな素肌を揺らし、今にも下着を食いこませてしまうような肉厚な尻がわずかにへこみきゅうっと締まった。
 それは、もう……噛み付いて食いちぎりたくなるほど、肉を寄せ集め膨らんで。

「ゥ……グ……」

 思わず股間が疼いて、クロウは歯を噛み締めた。
 興奮してはいけない。ブラックに殺される。興奮してはいけない。欲望に流されればツカサが泣いてしまう。興奮してはいけない、興奮してはいけない、興奮してはいけない……。

「く、クロウ……」

 名を呼ぶな。体がおかしくなる。
 急に、何故、こんな風に興奮しているのだろうか。

(く、くそ……なんだ……? どうしてこう理性が効かん……オレは、ツカサを助けなければいけないのに。早くここを、出て行かねば……)

 そう思うのに、早くツカサの腰を押し込んでやらなければと思うのに。
 なのに、クロウの手は勝手に傾き――残った回復薬を、白く薄い布の上から尻全体にぶちまけてしまっていた。

「ひあぁっ!? やっ、な……なにっ、なんで……!?」
「これから、押して入れるのだから……体全体を、ぬめらせた方が……いい、だろう」

 違う。そんな事を言いたいのではない。
 すまないと謝るつもりだった。こんな事は、想定していないと。なのに、自分は何を取り繕っているのだろうか。何故、ツカサにこんな見え透いたウソを言ったのだろう。自分のズボンは最早余裕も無い程に股間部分が張り詰めていて、今にも目の前の濡れて艶やかに光る美味そうな尻に入ろうとしているのに。

 そしてそれを、熱で朦朧とした頭が「いいことだ」と思っている。
 欲望に流されるのは良い事だ。本能に従うのは良い事だ。確かに獣人属は本能を尊び奪うようにメスを犯すのを良しとして来た。
 だが、ツカサは違う。人族で、大事にしなければいけない相手なのだ。

 それなのに自分は今、ツカサを辱めようとしている。我慢出来ずにツカサを貪ろうと考え肉棒をいきり立たせている。
 これでは二番目の雄として恥ずかしい。恥だ。絶対に、やってはいけない。そう思うそう思っている理性はそう考えているのに――――

「く、ろう……っ」

 恥じらいながら体をねじって、涙目でこちらを見上げて来る、愛しい相手。
 淫らな下半身と清らかな上半身のあまりの違いに、クロウの中で……ぶちん、と、何かが千切れたような音がした。

「…………」

 手が伸びる。
 浅黒い自分の肌と、ツカサの滑らかで美しい牙のような色の肌はまるで違う。
 だが、その柔い尻肉に自分の太く筋張る指が食いこむ様は、あまりにも淫猥だ。
 尻を下から上へ揉み込み、わざとらしく水音を立てながら回復薬をぬりたくると、目の前の尻がふるふると反応する。足は女のように閉じ、爪先立ちで震えていた。

 壁の向こうのツカサは、指を噛んで目をぎゅっと閉じ、必死に耐えている。
 クロウの指の動き一つ一つに従順に反応し、それを恥じらっているのだ。

(たまらない……)

 例えその身がたった一人の物だとしても、ツカサはクロウを許し、クロウの手に感じ喘いでくれる。どれほど彼がブラックの為に身を固くしようとも、クロウが少しでも彼の性感帯を撫でれば、反応してしまうのだ。
 他の男が強引に触っても、そうはいかないのに。

 それが、クロウの情欲を信じられないほどにそそった。

「ツカサ……触るたびに尻がひくひく動いているが大丈夫か?」
「っ、ぅ……うぅ……だ、ぃ……じょう、ぶ……っ」

 話す間も、親指でわざと尻の谷間に指を食い込ませなぞりながら、上へと弾く。
 弾力を存分に示しながら余韻に震える尻肉は実に好ましい。だがそうするだけではなく、クロウは濡れて張り付いた下着を、徐々に谷間へと押し込んで行った。
 さすがにそんな事をすると、ツカサも何をされているか気付いたようで。

「クロ、ウっ……やだ……っ、食いこんでる……ッ」
「ああ、すまんな……」

 濡れて淡い光を反射する淡い黄色を含んだうまそうな肌は、クロウの指が押し付けられるだけで震える。太腿の内側の筋肉が動いているのが見えて、ツカサの下半身は確かにクロウの指に反応している事が解った。

(フ……。丸わかりだぞ、ツカサ……)

 両足を無理矢理開き、その幼い肉棒が反応している様を見てやれば、どのような反応を返してくれるだろうか。泣き叫んで嫌だと言いつつも、淫らに腰を振って淫汁を垂らす様を披露してくれるだろうか。
 ツカサは酷く傷つくだろうが、クロウとしては望むところだった。何故なら、そうする事で、ツカサの汗も唾液も涙も全てのものがより美味くなるのだから。

 だが、今はその時ではない。どうせならもっと辱めて、自分に夢中にさせてからが良い。ツカサも、その方が良いだろう。

 ――――なんだか自分が考えている事が間違っているような気もするが、そうではないのかもしれない。頭の片隅でそんな事が思い浮かんだが、クロウは最早それを気にする意識を失っていた。

「ツカサ……」

 はあはあと荒い息を漏らしながら、尻の上の壁に両手を突く。
 すると、存外強い衝撃だったのか、壁がへこんだ。

「ッうおっ!? い、い、いま腰が動いたっ」
「本当かツカサ」
「う、うん! 今のもうちょっと続けて!」
「わかった」

 まるで先程までの淫らな行為など無かったかのような言い草だ。
 そうまでして自分が喘いでいた事を隠したいというのなら、こちらにも考えが有る。

「押すぞ、ツカサ」
「よし……! こっ、こいっ!」

 膝を立てて準備するツカサを眼下で見下ろしながら、クロウは両手を壁について、ツカサの足をまたぐ。少し腰を屈めれば、もう逃げられないだろう。
 当然ツカサは前しか見ていないので、自分が今どんな状況であるか知らない。
 何も知らないで、無防備に自分の前に尻を差し出していて……――

(ム……ウム……だが、脅すだけ。脅すだけだ)

 そう。そうだ。自分はツカサを犯してはいけない。まだそれは駄目だ。
 だから、触れ合うだけ。それ以上の事はせずに、ツカサから搾り取るだけだ。
 布越しに肉棒を擦りつけるだけなら誤射はすまい。

 壁に両手を突いて力を籠め、クロウは少しだけ壁を押した。

「おっ……! な、なんか行けそう! クロウもっと頼む!」

 実際は爪の先程も動いてはいないのに、微々たる感覚を誤認している。もしかすると、ツカサも体温が上がり過ぎてよく分からなくなっているのかも知れない。
 先程触れた体は、いつもよりかなり熱かった。
 だとすると、ツカサもクロウとの行為に興奮しているのだろうか。

(ああ……ツカサ……っ)

 わざとゆっくり力を籠めながら、腰を進める。やがて、膨らんだ股間が頼りない布に包まれた尻の谷間に触れると、目の間の体が大きく反応した。

「ひあぁっ!?」

 まだ押し込んでも居ないのに、この反応だ。
 ……もしかして、ツカサも多少は期待していたのだろうか?

(ツカサ……ツカサ、ツカサ……っ)

 可愛い。嫌悪に鳥肌を立てるでもなく、ただクロウの肉棒に反応するなんて。
 壁を押す振りをして揺らしながら、クロウは腰を軽く上下に動かし尻の谷間をなぞるように動く。すると、ツカサは戸惑うような声を上げながらも必死に腰を引こうとした。
 ただ谷間をなぞっているだけなのに、それでも感じてしまっているらしい。

 たまらない。可愛い。嫌だと言えばいいのにやめないなんて、健気でいじらしい。
 クロウのことを拒否する事も無く、今やっている事を“無かった事”にしようと思っているなんて、なんともオス思いの良い子ではないか。

 だが、そんな事をされればオスとしては我慢がならない。
 今やっている行為を反故にしてこの熱を放り出そうなんて以ての外だ。

「ツカサ……これでは埒があかん。俺が一緒に入って穴を大きくするから、その間に上へあがってくれ」
「ふ、ぇっ……!? あ、ぅ……わ、わかった……っ」

 よく解っていないようだが、それならそれでいい。
 クロウは上着を脱ぎ捨て放ると、両手でツカサのすぐそばの壁を押して、一気に力を籠めほんの僅かな隙間を作る。そこをすかさず掴み、押し広げて……ツカサと壁の小さな隙間に、クロウは自分の体をねじ込んだ。しかし。

「グヌッ!?」
「うあ゛ッ!!」

 思った以上に洞窟は頑丈だったのか、クロウが胸下までねじ込んだ所で、一気に収縮し、クロウとツカサを強烈に締め付けて動けなくなってしまった。
 これは予想外だ。

「くっ、クロウ……ッ、くるし……」
「すまんツカサ……これは予想外だ……だ、だが、安心しろ、体勢が整えば……」

 今は思いきりツカサを押し潰してしまっているが、体勢を整えればなんとかなる。
 ここは斜めに登っている道だから、ツカサよりも前に体を出して腕と腰の力で強引に体を起こすしかない。当初は体をねじ込んで密着するつもりだったが、こうなったらなんとか体をねじ込ませて脱出するしかない。

 体はまだ疼いていたが、クロウは一気に体を引き上げようとした。と。

「ム……ッ!!」

 動いた瞬間、ずるり、と腰から何かが抜けるような感覚がした。
 そういえば、腰から下が、冷たい。壁の感触を完全に感じ取っている。
 まさか、これは……下着ごとズボンが、脱げてしまったというのか。

「――――!!」

 しまった、と一瞬気を抜いた瞬間。

「うえぇえ!?」

 体から力が抜けて、再びツカサに覆い被さり――――
 なんという偶然か、怒張しきった肉棒が、そのままツカサの尻の谷間にぐいっと押し込まれてしまったのである。

(ヌゥウッ……!! こっ、これはいかん……!!)

 勢いで、ツカサの尻の谷間に己の怒張を擦り付けてしまった。しかも、壁の重みで体はツカサに圧し掛かり体重をかけていて、彼は逃げられない。
 これはまずい。ツカサは自分よりも軽いのだ。早く立て直さなければ。

 必死にどけようとするが、さっきよりも負荷が掛かる壁は易々と退いてはくれない。なんとか体勢を戻そうとするが、腰を絞めつけられていては満足に動く事も出来ず、体を小刻みに動かすしかない。だがそれは……同時に、ツカサの尻の谷間に肉棒を擦りつけてしまう事にもなった。濡れた布の感触と徐々に肉棒を挟み込んでくる尻肉が、クロウを大いに刺激する。そんな事になると、余計に大きく成らざるを得なくて。

「ひぁっ、あ、くろっ、い、いやだっうごかないで……ッ!!」
「ウグ……ッ、し、しかし……っ」
「やだっ、やっ、あっぁあっ! だめっ、ぱ、ぱんつ食い込んじゃう、だめぇ……っ!」
「ぱっ、ぱんつ、ぱんつというのかこの下着は……ッ」

 そんな場合では無いのだが、あまりに可愛らしい響きの言葉を可愛らしく上擦った声が発する物だから、どうしようもなく耳が疼いてたまらなくなってしまう。
 可愛いツカサの恥じらう声を聞いて、正常位で圧し掛かって、こんな風に肉棒を尻に擦り付けているなんて、オスには耐えがたい状況だ。

「やらっ、ぃ、あっ、や、あぁあっあぁあああ……」

 肉棒がぬちぬちと音を立てて、尻の谷間を擦る。
 最早ぱんつは谷に沈み切っていて、守る場所など後は尻穴くらいしかない。それも、クロウの怒張した肉棒の先端が触れると食い込むだけで、少しも急所を守る気配もなかった。だから、人族の女物の下着は頼りないのだ。

 こんなもの、情欲を誘う衣装にしかならない。そうか、だからツカサはコレを穿いていたのか。改めてそう理解するが、しかしそうなると、クロウが興奮してしまったのも仕方がないという事になる。だったら、これも正当防衛ではないのだろうか。

 ツカサの尻肉は気持ちが良過ぎる。柔らかいくせに締まりが良くて尻で肉棒を扱くだけでもたまらない気持になる。なのに、その上薄い布地で刺激して、自らも尻穴に布を軽く食い込ませ刺激を得ようとするなんて、とんでもないことだ。

 そう、とんでもない。これはとんでもない事態だ。
 だからクロウは悪くない。尻の谷間に挟みこまれたのも、興奮しているのも、こうも尻穴の事ばかり考えてしまうのも全てツカサのせい、ぱんつのせいなのだ。
 だから、悪くない。今自分が思いきり尻穴を突いているのは、正当な行為なのだ。

「や、だっ、やだぁ! やめ、ぇっ、だ、えっ、だめ、それだけは、クロウだめえ!」

 目の前でツカサが目に涙をためて必死に自分を見ている。
 だが、こんなこともう止めようもない。ツカサだって、クロウを止めようとしているのに頬を紅潮させて尻を弄られるのを待ちわびているのだ。
 甲高い声で泣いても、それは喘ぎにしかならない。そう、最早ツカサも喘いでいる。

「だい、丈夫、大丈夫だぞ、ツカサ。布越しだ、布越しならセックスにならない。えっちな事にはならない。精液が入らないから大丈夫、セックスにはならないぞ」
「クロウ……!? お、おかし……だめっ、も、戻って、落ち着いてっ、落ち着いて!」
「オレは落ち着いている、大丈夫、ほらツカサの尻穴も突けばこんなに開くではないか……! ほら、ほらほら!」

 興奮した声でグリグリと布を押し込むと、ツカサは可愛い声で啼く。
 ああ、生まれたての獣の子のような愛らしい声ではないか。

 その声に導かれるように片手をツカサの腰の下に潜り込ませると――そこには、体に押し潰されながらも慎ましく勃起する幼い肉棒が汁を垂らして待っていた。
 やはりツカサも待ちわびていたのだ。こうして淫らに触れられる事を。
 嬉しくて思いきり擦り上げると、ツカサは体を波打たせて首を振った。

「だ、めっ、だめぇえ……ッ! やらっ、やっあっあぁああ……!」
「ツカサっ、ツカサ、ツカサ、ツカサ……ッ!!」

 たまらない。もう我慢できない。可愛い、愛しい、いやらしい、美味そうだ、こんなのもう、たまらない…………――――!

「ツカサ……!!」

 そう呼んだと、同時。
 クロウは己のいきり立った肉棒で布を尻穴にめり込ませながら、その穴を無理矢理に押し広げて先端を突きこんだ。

「うあぁあ゛ぁあ゛あ゛ああ……――――ッ!!」

 濁った嬌声を上げて、ツカサは目を見開き体を弓のように反らせる。
 布ごと肉棒を押し込まれた衝撃で、クロウの手の中で達したようだ。しかし、それでクロウの欲望が止まるはずはない。
 手ですくい取った精液を舐めながら、クロウは布と共に挿入を果たした先端をその場で出し入れし、開閉部分を裏側から刺激した。

「ん゛ぃいい゛っ、ひっ、ぃあ゛ぁ!? や、ら゛ッやっあっあ゛ぁあ゛っあ゛ぁああ!」
「布でナカを擦られるのは初めてか……? オレもやっとツカサの“初めて”になれたな……嬉しいぞ、ツカサ……」
「う゛あ゛ぁあ゛あ! や゛ッアッ、らぇ゛っそ、あぁっ、はい、ぇっ、いあっ、あっあぁああ!」

 布を内部に入れられるのがよほど辛いのか、ツカサは目を見開き涙をぽろぽろと流しながら必死で「いやだ」と懇願して来る。
 きっと凄まじい異物感なのだろう。だが、そんな顔も愛おしい。
 なにより、嫌がりながらもしっかりと肉棒で感じている姿は、清純な心と淫売な体が反発している事を見せつけてくれて、その不均衡な姿が更にクロウを興奮させた。

「布は嫌か……?」
「ひぐっ、ぃ゛っ、ぃう゛ぅうう゛……!」
「ちゃんと言わないと、どんどん入って行くぞ……」
「や゛っあっ、やらっ、も゛っ、これやだあぁあああ……!!」

 必死に体を捻ってクロウを見上げ懇願して来るツカサ。
 その哀れな様子は本当に愛らしい。ツカサのそんな姿を見るだけで、また興奮してしまう。血が滾りまたもや膨張してしまったクロウの肉棒に、ツカサは「ひっ」と怯えた声を漏らして、涙を零しながら首を振っていた。

 そこまで嫌がられると、流石に悲しいのだが。

(仕方ない、方向性を変えるか)

 これ以上やるとツカサの心の傷になりそうだったので、クロウは少し方向性を変えてツカサに優しく問いかけてみた。

「ツカサ……これは事故だ……。普通はこんな風にセックスしないだろう?」

 鼻水を啜りながら頷くツカサに、クロウは目を細めて笑う。

「そうだな。だから、これはセックスではない。これはただの事故なんだ。ツカサもこれが本当にセックスだったら困るだろう?」
「ぅ、うぅ……」

 迷っているようだ。
 ならば、とクロウはツカサの幼いおちんちんを握った。

「んやぁあっ!?」
「それなのに、ツカサはこんな風におちんちんを固くして……セックスだと思っているのはツカサだけだぞ。これではブラックに怒られてしまうな」

 わざとらしく言いながらツカサの片手でも余る肉棒を優しく扱けば、彼はすぐに体内の強烈な違和感を忘れて快楽に震えた。

「こんな風に勃起させるなんて、いけない子だな」

 扱きながら腰を動かして肉棒でナカを擦ると、ツカサはすすり泣いて首を振る。
 子犬のような甲高く可愛い声を漏らしながら耐える様は、あまりにも淫らだった。
 しかし、何度もそうやって責める内に、ツカサの体は再び火が付いたのか、表情も熱に浮かされて虚ろになり、喘ぎ声も次第に隠さなくなってきていた。

(ああ、ツカサも……ツカサも感じてくれているんだ……)

 自分のように訳も解らないほど体が熱くなって、慈悲を求めている。
 いやだとかやめてとか言うよがり声に抗って根気よく腰を動かしていると、遂に――ツカサの目はとろんと熱に浮かされ、物欲しそうに口を開けるまでになった。

 クロウと同じ、状態だ。
 やっとツカサにもクロウと同じ物が完全に伝染したのだろう。

「ツカサ……」

 ドロドロの体が、ずるりと簡単に動く。
 ツカサの腰を掴んで後退すると、あれだけ強く閉まっていた壁は急に弾力のある物へと戻り、自分達を簡単に解放してくれた。
 それを好機とばかりにクロウは先端を入れたままでツカサを引き摺りだし、柔らかく弾力のある洞窟の地面に背中からそっと降ろした。

「はぁっ……は……はぁあ、あぅっ、ぅ……ぅ、やぁあ……」

 動く度に布と肉棒がナカを擦るのか、ツカサは切なそうな声を漏らす。
 泣きながら虚ろな目で喘ぐその姿があまりにも愛らしくて、クロウは彼の額に優しくキスを施した。

「ツカサ……犯したい……犯していいか……?」
「ぅ、ぅう……」
「このまま先端だけで気持ち良くなって、ずっとセックスしなくてもいいのか……?」

 そう言いながら腰を軽く動かすと、ツカサは苦しそうな悲しそうな表情に顔を歪めて「それじゃ嫌だ」と言わんばかりに自分を見上げて来る。
 だがやはりブラックを思う意志は固いのか、熱に浮かされていても簡単に頷こうとはしなかった。

「く、ろぉ……ら、ぇ…………ぶら……っ、ぅ、が……」
「大丈夫、そんなことはもう、どうでもいい。どうでも良いんだ」

 そう。どうでもいい。ブラックの事なんて今はもうどうでもいいのだ。
 クロウは肉棒を引き抜き、穴に食い込んだ下着を強引に取り去った。

「ひ、ぁ……あぁ、あ……」

 ツカサはもう、快楽に呑まれて意識を保つのがやっとだ。
 目はオスの肉棒を欲して居ながらも、理性を含んだ意識が有るお蔭で辛うじて首を振っていられる。例え、クロウの独特な形の巨大な肉棒を見て喉を鳴らそうとも、顔は拒否をするように眉根を寄せて薄ら表情を保とうとしていた。

 ブラックという、己の恋人に操立てをするかのように。

「…………それほど、恋人が大事なら…………今から、オレが恋人だ……」
「っ、え……」

 力なく震えるだけの肉付きの良い足を大股開きにして、体を進める。
 怒張しきり先走りの汁をぼたぼたと零す肉棒を、ぱくぱくと物欲しそうに開いている尻穴へと突き立てて、クロウは荒い息で深呼吸を繰り返した。

 そう。そうだ。
 恋人を忘れられないというなら、恋人に操を立てたいというのなら、今からクロウが恋人になればいい。そして全てを許せばいいのだ。
 どうしてこんな簡単な事にすぐ思い至らなかったのだろう。それがおかしくて、クロウはケタケタと笑った。自分でも、こんな風に笑えるとは思っていなかった。

 だが、事実だ。最初からそうすれば良かったのだ。

 ――――熱に浮かされたクロウは、最早それ以外の事は考えられなかった。

「オレの名を呼べ……ツカサ……!!」

 そう、強く言葉を吐き捨てて――――
 クロウは、肉棒を一気に解れ切った尻穴に挿入した。

「っあ゛ぁあ゛ぁあ゛ああ!!」
「ウッ、グ……!!」

 凄い締め付けだ。だが潤んだ内部は非常に心地良く、クロウの規格外の一物をも包み込み、熱で蕩かそうとして来る。
 それに耐えるように大きく腰を動かして内部に打ち付ければ、ツカサは魚のように体をびくんと跳ねさせて、涙を零しながら何度も首を振っていた。

「安心しろ、ツカサ……ッ、すぐに良くしてやるからな……ッ!」

 狭くて、暖かくて、心地いい。ブラックはいつもこんな良い穴に挿れていたのか。
 そう思うと非常に妬ましく思えて、クロウは大きく腰を使って奥まで届くほどの巨大な肉棒で何度も何度もツカサの内部を満遍なく擦り上げた。

「ひぐっ、ひっ、あっあ゛ぁあっふあぁああ! やらっやっあ゛ッあっ、あぁあああ……!」
「お前は全部オレのものだ……ッ、この、体もっ、心も、全部、全部……ッ!!」

 熱がはじける。最早自分でも何をしているのか解らなくなって、クロウは獣のような咆哮を上げながらただひたすらツカサを貪った。
 何度も揺さぶり、何度も精液を吐きだし、その精液が体内から溢れ出るようになるまで何度も何度も犯した。ただ、体の熱が消え去るまで……――――












 ――――数時間後。

 目覚めた二人は、穴に嵌った後の事を全く覚えていないまま目覚めたが……二人とも全裸で精液塗れになっている事を知り、あまりにも愚かしい行為をやってしまったと、大いに頭を抱える事になったのだが……それは、また別の話である。

 ちなみに「コドクネシラズ」という植物は、幻の果実と言われるもので、実を吸えば滋養強壮となり、皮を噛んだり食ったりすれば媚薬を摂取したのと同じ効果を得る事が出来る。そのため、一晩中行為に励める素晴らしい果実だと言われた金で取引されているらしいのだが……そのことを、二人は最後まで知らないままだったという。











おしまい

※長くなり過ぎて強制終了です…
 クロウに犯されるツカサ視点はまた別のリクエストでやります……
 理性が無くなったクロウだとロクに愛撫しないでつっこむので
 ラブラブ愛撫は別のリク話で消化しますね…(;´Д`)
 あと内部の描写は別の場所でもっとやりたい…(やり足りなかった
 
感想 29

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