さよならの向こう側

yondo

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君と紡ぐこれから

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そう言って何故か僕の方を見て困った様に微笑む母親。僕が思わず首を傾げると「変わったわね、祐樹」とポツリと呟く。

「祐樹の晴也さんを見つめる顔....あんな風に笑った顔なんて子供以来かもしれない。自分の意見なんて持たずに流されていた祐樹が、今度は自分の意思で彼と一緒に生きる事を選択した。私はもう何も言わないわ。──祐樹」

そんな顔に出ていたかな...と考えていると、不意に名前を呼ばれ「はい」と慌てて母親の方を見る。

今にも泣き出しそうな顔だけど、あの頃みたいに暗い表情ではない。僕を真っ直ぐ見つめて聞いてくる。

「晴也さんの事が....好き?」
「──うん。好き....だよ。僕は本当の意味で晴也の番になってずっと側にいたい。その為に....海外での手術を受けようと思う」
「.....そう。私は、祐樹が幸せなら.....生きる選択肢を選んでくれて...生きていてくれるなら、それだけで充分嬉しい」

ガタッと椅子から立ち上がった母親と父親は顔を見合わせたかと思いきや、スッと晴也に向かって頭を下げた。

「.....貴方の事は一生許せない。でも、祐樹が好きになった相手なら...祐樹の選んだこの選択を尊重します。....晴也さん。祐樹を、お願いします」
「──ありがとう、御座います。祐樹さんを一生掛けて大事にします」

噛み締める様にそう言った晴也は同じ様に立ち上がり、頭を下げる。僕は内心泣きそうになりながら俯いた。彼等なりに思う事はあるけれど、今回も僕の意思を尊重して許してくれた。

「ありがとう、母さん、父さん」

僕は俯いたまま静かに礼を言った。

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