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最終話 天使様、身バレ!w
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サリエルの先日の問題となった配信はネットは大盛りあがりで様々な意見が飛び交っていた。
【悲報】天使系Vtuberのサリエルちゃん、たった2回で規約違反www
1名前:名無しのリスナー
ID:0i5X4Yl/v
雑談配信で性器の話する奴がいるかよ……
2名前:名無しのリスナー
ID:TpQGZc3F7
サリエルちゃんヤバすぎる
3名前:名無しのリスナー
ID:NkK6Jbnjx
自分を天使だと思っているブラック勤めOLよなあの子
4名前:名無しのリスナー
ID:HgzDhfmrE
>>3
草
5名前:名無しのリスナー
ID:oM1dCwBsW
>>3
草
6名前:名無しのリスナー
ID:yAwL9PqaI
>>3
まあ実際人間やめてるしな
一日16時間働くとか
7名前:名無しのリスナー
ID:eSmOuw8KM
>>6
ヒェッ
ワイの倍は働いてるンゴ
8名前:名無しのリスナー
ID:UV8+klVt6
前世バレはよ
サリエルはエゴサをしながら、SNS上での反応を確認していた。どうやら前回配信した内容は問題になり、かなり炎上しているようだった。しかし、サリエルはあまり気にしていない様子であった。
サリエル「人間は天使のことをなんか神聖なものと勘違いしてるみたいね……」
ハラエル「サリエルちゃん!!前回の配信見たけどあれはダメだよ!!」
隣にいたハラエルがサリエルに注意する。
サリエル「でも、ミカエル様がいつもどおりの私でいいって言ってたのよ」
ハラエル「それでもあれは酷いよ!人間にとって天使は神聖で清楚なものなんだから!天使の性事情なんて明らかにしてはいけません!しかもあんなに堂々と言わなくても……」
サリエル「まあまあ、そう怒らないの。」
ハラエル「もう、しっかりしてよね!」
サリエル「はいはい、わかったわよ……」
ハラエル「本当にわかっているのかな……」
ハラエルは呆れたようにため息をつく。サリエルは再び配信の準備を始めた。
サリエル「はーい、こんばんは~天使のサリエルです!今日は歌を歌っていきたいと思います!」
コメント「待ってました」「名誉挽回しろよ」
サリエル「今回は自信作なの。ちょっとアレンジも加えてみたのよ。」
サリエルはそう言うと、ハープを取り出して流行りの歌をアレンジして弾き語りを始めた。その音色はとても美しく、心を落ち着かせるものであった。
サリエル「ふぅ……どうかしら?結構頑張って練習したんだけど……」
コメント「すごい綺麗」「鳥肌立った」「感動した」「泣いた」「ハープの音も美しい」
サリエル「ありがとう。」
サリエルは笑顔を見せながらお礼を言う。すると、 コメント「天使の歌声」「涙出てきた」「一生演奏しろ」「もっと聞きたい」
と、どんどんコメントが増えていった。
サリエル「嬉しいこといってくれるじゃない。じゃあもう一曲行くわね。天使の間で流行ってる歌よ。」
サリエルの歌は人間は一切知らないであろう内容で、言語も天使語であるため人間の視聴者には理解できないはずだが、サリエルの透き通るような声とハープの演奏の美しさに魅了させる。
コメント「この曲マジで分からん」「もしかしてガチの天使?w」「ガチの天使説濃厚になってきて草」
サリエル「はぁ……やっぱり歌うのは気持ちがいいわね。……って!?」
我に帰ったサリエルはコメント欄を見ると、サリエルの歌と演奏に疑問を抱いている視聴者が多かった。
コメント「この人何者?」「ガチの天使なのでは?」「なんか怖くなってきた」
サリエル「あわわわどどどうしよう……これバレたんじゃ……」
サリエルは動揺していた。このままでは自分の正体がバレるかもしれないと思ったからだ。自分が本物の天使であることが人間に知られたらミカエルに何をされるかわからない。大好きなりんごが一週間お預けになる恐れが十分にあったからである。なんとかしなければと考えたとき、不幸にも、サリエルはあるキーを押してしまったのである。実はサリエルの調べていたvtuberの情報は古いもので、インカメラをオンにした状態で配信をし、その上にvtuberのガワを被ることで顔を隠す、というものだった。そのためちょっとしたキーの誤作動で顔が映ってしまったのだ。サリエルの鮮やかな髪色と背中に生えた立派な翼が画面いっぱいに映し出されたのだった。
コメント「!?!?!?」「ファッ!?」「なんだこいつ!?」「え、本物……?」
突然の出来事に、リスナーたちは驚きを隠しきれない様子であった。コメント欄のスピードが例を見ない速度で流れていく。
サリエル「きゃああああみちゃダメぇぇぇ!!!」
サリエルは咄嗟に顔を隠したが時すでに遅し、手遅れだった。
【悲報】天使系Vtuberのサリエルちゃん、生放送中にうっかり素顔を晒してしまうwww
1名前:名無しのリスナー
ID:5HqpZfQHU
ガチで人外やんけ
https://youtube.com/watch?v=***
2名前:名無しのリスナー
ID:1lfqcYKQ7
天使ってマジでおるんやな
3名前:名無しのリスナー
ID:xGDn0/s2g
>>1 もう隠せないやろこれ
4名前:名無しのリスナー
ID:PnXjnrW8u
>>1
台本に騙される愚か者乙
5名前:名無しのリスナー
元々なんかおかしなところあると思ってたんだよ
6名前:名無しのリスナー
天使が実在したことに驚くより、その天使が性知識皆無なことの方が驚いた
サリエルが天使バレした切り抜きは瞬く間に拡散され、ネットニュースにも取り上げられる事態となった。当然ミカエルにも報告がいったようで、サリエルは大目玉を食らうこととなった。そして、サリエルは自室にて正座させられている。
サリエル「違うんです!これには深いわけがありまして……」
ミカエル「言い訳無用です!元々調子に乗りやすい性格なのはわかっていましたがここまでとは……」
サリエルは必死に弁明するが、ミカエルは全く聞く耳を持たない様子だった。
サリエル「ごめんなさい……本当に反省していますので許してください……なんでもしますからぁ」
ミカエル「だめです!りんごは一週間取り上げですからね!いいですね!」
サリエルは涙目になりながら許しを乞うが、ミカエルはきっぱりと断った。
サリエル「もう動画配信なんて懲り懲りよぉぉぉぉぉ!!!」
サリエルは絶叫しながら膝から崩れ落ちた。こうして、天使サリエルの身バレ炎上騒動は幕を閉じたのだった。
その後、サリエルのチャンネルから新たな動画が投稿されることはなく、限りなく本物に近い天使系Vtuberは都市伝説として語り継がれることとなったそうな。
代わりにミカ☆ちゃんねるという謎の歌い手チャンネルが登場し、人々を騒がせたのは別の話。
【悲報】天使系Vtuberのサリエルちゃん、たった2回で規約違反www
1名前:名無しのリスナー
ID:0i5X4Yl/v
雑談配信で性器の話する奴がいるかよ……
2名前:名無しのリスナー
ID:TpQGZc3F7
サリエルちゃんヤバすぎる
3名前:名無しのリスナー
ID:NkK6Jbnjx
自分を天使だと思っているブラック勤めOLよなあの子
4名前:名無しのリスナー
ID:HgzDhfmrE
>>3
草
5名前:名無しのリスナー
ID:oM1dCwBsW
>>3
草
6名前:名無しのリスナー
ID:yAwL9PqaI
>>3
まあ実際人間やめてるしな
一日16時間働くとか
7名前:名無しのリスナー
ID:eSmOuw8KM
>>6
ヒェッ
ワイの倍は働いてるンゴ
8名前:名無しのリスナー
ID:UV8+klVt6
前世バレはよ
サリエルはエゴサをしながら、SNS上での反応を確認していた。どうやら前回配信した内容は問題になり、かなり炎上しているようだった。しかし、サリエルはあまり気にしていない様子であった。
サリエル「人間は天使のことをなんか神聖なものと勘違いしてるみたいね……」
ハラエル「サリエルちゃん!!前回の配信見たけどあれはダメだよ!!」
隣にいたハラエルがサリエルに注意する。
サリエル「でも、ミカエル様がいつもどおりの私でいいって言ってたのよ」
ハラエル「それでもあれは酷いよ!人間にとって天使は神聖で清楚なものなんだから!天使の性事情なんて明らかにしてはいけません!しかもあんなに堂々と言わなくても……」
サリエル「まあまあ、そう怒らないの。」
ハラエル「もう、しっかりしてよね!」
サリエル「はいはい、わかったわよ……」
ハラエル「本当にわかっているのかな……」
ハラエルは呆れたようにため息をつく。サリエルは再び配信の準備を始めた。
サリエル「はーい、こんばんは~天使のサリエルです!今日は歌を歌っていきたいと思います!」
コメント「待ってました」「名誉挽回しろよ」
サリエル「今回は自信作なの。ちょっとアレンジも加えてみたのよ。」
サリエルはそう言うと、ハープを取り出して流行りの歌をアレンジして弾き語りを始めた。その音色はとても美しく、心を落ち着かせるものであった。
サリエル「ふぅ……どうかしら?結構頑張って練習したんだけど……」
コメント「すごい綺麗」「鳥肌立った」「感動した」「泣いた」「ハープの音も美しい」
サリエル「ありがとう。」
サリエルは笑顔を見せながらお礼を言う。すると、 コメント「天使の歌声」「涙出てきた」「一生演奏しろ」「もっと聞きたい」
と、どんどんコメントが増えていった。
サリエル「嬉しいこといってくれるじゃない。じゃあもう一曲行くわね。天使の間で流行ってる歌よ。」
サリエルの歌は人間は一切知らないであろう内容で、言語も天使語であるため人間の視聴者には理解できないはずだが、サリエルの透き通るような声とハープの演奏の美しさに魅了させる。
コメント「この曲マジで分からん」「もしかしてガチの天使?w」「ガチの天使説濃厚になってきて草」
サリエル「はぁ……やっぱり歌うのは気持ちがいいわね。……って!?」
我に帰ったサリエルはコメント欄を見ると、サリエルの歌と演奏に疑問を抱いている視聴者が多かった。
コメント「この人何者?」「ガチの天使なのでは?」「なんか怖くなってきた」
サリエル「あわわわどどどうしよう……これバレたんじゃ……」
サリエルは動揺していた。このままでは自分の正体がバレるかもしれないと思ったからだ。自分が本物の天使であることが人間に知られたらミカエルに何をされるかわからない。大好きなりんごが一週間お預けになる恐れが十分にあったからである。なんとかしなければと考えたとき、不幸にも、サリエルはあるキーを押してしまったのである。実はサリエルの調べていたvtuberの情報は古いもので、インカメラをオンにした状態で配信をし、その上にvtuberのガワを被ることで顔を隠す、というものだった。そのためちょっとしたキーの誤作動で顔が映ってしまったのだ。サリエルの鮮やかな髪色と背中に生えた立派な翼が画面いっぱいに映し出されたのだった。
コメント「!?!?!?」「ファッ!?」「なんだこいつ!?」「え、本物……?」
突然の出来事に、リスナーたちは驚きを隠しきれない様子であった。コメント欄のスピードが例を見ない速度で流れていく。
サリエル「きゃああああみちゃダメぇぇぇ!!!」
サリエルは咄嗟に顔を隠したが時すでに遅し、手遅れだった。
【悲報】天使系Vtuberのサリエルちゃん、生放送中にうっかり素顔を晒してしまうwww
1名前:名無しのリスナー
ID:5HqpZfQHU
ガチで人外やんけ
https://youtube.com/watch?v=***
2名前:名無しのリスナー
ID:1lfqcYKQ7
天使ってマジでおるんやな
3名前:名無しのリスナー
ID:xGDn0/s2g
>>1 もう隠せないやろこれ
4名前:名無しのリスナー
ID:PnXjnrW8u
>>1
台本に騙される愚か者乙
5名前:名無しのリスナー
元々なんかおかしなところあると思ってたんだよ
6名前:名無しのリスナー
天使が実在したことに驚くより、その天使が性知識皆無なことの方が驚いた
サリエルが天使バレした切り抜きは瞬く間に拡散され、ネットニュースにも取り上げられる事態となった。当然ミカエルにも報告がいったようで、サリエルは大目玉を食らうこととなった。そして、サリエルは自室にて正座させられている。
サリエル「違うんです!これには深いわけがありまして……」
ミカエル「言い訳無用です!元々調子に乗りやすい性格なのはわかっていましたがここまでとは……」
サリエルは必死に弁明するが、ミカエルは全く聞く耳を持たない様子だった。
サリエル「ごめんなさい……本当に反省していますので許してください……なんでもしますからぁ」
ミカエル「だめです!りんごは一週間取り上げですからね!いいですね!」
サリエルは涙目になりながら許しを乞うが、ミカエルはきっぱりと断った。
サリエル「もう動画配信なんて懲り懲りよぉぉぉぉぉ!!!」
サリエルは絶叫しながら膝から崩れ落ちた。こうして、天使サリエルの身バレ炎上騒動は幕を閉じたのだった。
その後、サリエルのチャンネルから新たな動画が投稿されることはなく、限りなく本物に近い天使系Vtuberは都市伝説として語り継がれることとなったそうな。
代わりにミカ☆ちゃんねるという謎の歌い手チャンネルが登場し、人々を騒がせたのは別の話。
応援ありがとうございます!
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