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28 これからも二人で
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すべてが終わって二週間。
その間のことはめまぐるしく過ぎていく。
侯爵とカトレアは国家反逆罪に問われ、侯爵は死罪。
本当はユリアも同じように処刑するべきという声もあったが、聖女を死罪にするのはためらわれたようで、厳しい監視下で幽閉されることで落ち着いたみたいだった。
王国を私物化しようとしていた侯爵たちがいなくなったことで、王国が正常な方向にむかってくれればいいと思う。
それから、傷が癒えるとすぐに私は沼地の浄化作業を終え、王国は危機を無事に脱した。
そして殿下の発案で、王宮で舞踏会がもよおされることになった。
貴族も庶民も関係なく、苦労を分かち合う――ということを掲げ、貴族の人たちだけでなく、大勢の庶民の人たちも招いての大規模で行われた。
その日のドレスは、ヨハネが以前頼んだデザイナーとは別の人に頼んだ、まるでウェディングドレスを彷彿とさせるような白銀色の見事なドレス。
「どうかな」
「言うまでもないが、よく似合ってる。前のドレスよりもずっと。でも」
「ま、まだ不満点があるの?」
「お前が綺麗すぎるのが悪い」
そんなことを真顔で言うので、反応に困ってしまう。
私たちは馬車で王城へ向かい、大勢の人たちの前で、ヨハネtもども国のために身を賭した救世主の一人として讃えられた。
王城には、トレイシーやシスターをはじめとする、私たちの家族まで招待されていた。
照れくさかったけど、みんな、自分のことのように喜んでくれた。
国王陛下、そして王太子殿下の挨拶が終わると、楽団が優雅な曲を奏でる。
めかしこんだ貴婦人たちがパートナーと手に手をとりあって、中央に進み出て、踊り始める。
「ユリア。一曲、お願いします」
そしてヨハネが私の前に進み出ると、そっと手を差し出した。
「でも私、踊れないわ」
「俺がリードする。お前は適当に合わせてくれればいい。さあ」
ためらう私の手を取り、中央へ進み出る。
他の貴婦人たちが私たちの姿に遠慮するように、場所を譲ってくれたのが申し訳ない。
優しげな音色に合わせ、私は人生初のダンスをすることに。
ヨハネのリードは素人の私でも完璧なほど見事で、自分でもまるでうまく踊れていると錯覚をおぼえそうになった。
「うまいな」
「お世辞は」
「ユリアのことに関して世辞は言わない。本格的に習えば、もっと素晴らしく踊れるようになるだろうな」
最初はためらっていた私も、この華やかな空気と見事な楽曲の空気で、すっかりダンスを楽しんでいた。
終わると、さすがに息が弾んだ。
周囲の人たちの拍手に送り出され、私はヨハネに手を引かれ、バルコニーに出た。
初冬の空気は、寒い。しかし高揚感で火照った肌には、心地いい。
「冷えるだろう」
ヨハネはジャケットを脱ぎ、ドレスの上から羽織らせてくれる。
「ありがとう」
私たちは街の灯を眺めながら、身を寄せ合う。
「幸せ過ぎて、怖いくらい」
「これくらいで怖がってたら困る」
「どうして?」
「これからもっと、ユリアをシア我にするつもりだから」
「! あ。あなた、ジゴロみたいね……」
「他の女には興味ない」
そう真顔で言うところも含めて。
「分かってる。あなたがくれる愛に相応しい人間であるように、努力し続ける」
「ユリアはユリアというだけでもう相応しいんだ。ユリアはもっと愛される資格も、素養もあるということを自覚しないとな」
「そ、そうなの?」
「ああ、俺がゆっくり教えていくよ。これからもずっと俺の愛を自信を持って、受け入れられるようにね」
「お手柔らかに」
「いや、スパルタでいくから覚悟しておいてくれ」
どこまで甘く、蕩けるような笑顔を浮かべ、ヨハネは笑いかけてくれる。
ヨハネにさらに愛される未来を想像し、胸をときめかせた私に腰を抱かれ、微笑むのだった。
その間のことはめまぐるしく過ぎていく。
侯爵とカトレアは国家反逆罪に問われ、侯爵は死罪。
本当はユリアも同じように処刑するべきという声もあったが、聖女を死罪にするのはためらわれたようで、厳しい監視下で幽閉されることで落ち着いたみたいだった。
王国を私物化しようとしていた侯爵たちがいなくなったことで、王国が正常な方向にむかってくれればいいと思う。
それから、傷が癒えるとすぐに私は沼地の浄化作業を終え、王国は危機を無事に脱した。
そして殿下の発案で、王宮で舞踏会がもよおされることになった。
貴族も庶民も関係なく、苦労を分かち合う――ということを掲げ、貴族の人たちだけでなく、大勢の庶民の人たちも招いての大規模で行われた。
その日のドレスは、ヨハネが以前頼んだデザイナーとは別の人に頼んだ、まるでウェディングドレスを彷彿とさせるような白銀色の見事なドレス。
「どうかな」
「言うまでもないが、よく似合ってる。前のドレスよりもずっと。でも」
「ま、まだ不満点があるの?」
「お前が綺麗すぎるのが悪い」
そんなことを真顔で言うので、反応に困ってしまう。
私たちは馬車で王城へ向かい、大勢の人たちの前で、ヨハネtもども国のために身を賭した救世主の一人として讃えられた。
王城には、トレイシーやシスターをはじめとする、私たちの家族まで招待されていた。
照れくさかったけど、みんな、自分のことのように喜んでくれた。
国王陛下、そして王太子殿下の挨拶が終わると、楽団が優雅な曲を奏でる。
めかしこんだ貴婦人たちがパートナーと手に手をとりあって、中央に進み出て、踊り始める。
「ユリア。一曲、お願いします」
そしてヨハネが私の前に進み出ると、そっと手を差し出した。
「でも私、踊れないわ」
「俺がリードする。お前は適当に合わせてくれればいい。さあ」
ためらう私の手を取り、中央へ進み出る。
他の貴婦人たちが私たちの姿に遠慮するように、場所を譲ってくれたのが申し訳ない。
優しげな音色に合わせ、私は人生初のダンスをすることに。
ヨハネのリードは素人の私でも完璧なほど見事で、自分でもまるでうまく踊れていると錯覚をおぼえそうになった。
「うまいな」
「お世辞は」
「ユリアのことに関して世辞は言わない。本格的に習えば、もっと素晴らしく踊れるようになるだろうな」
最初はためらっていた私も、この華やかな空気と見事な楽曲の空気で、すっかりダンスを楽しんでいた。
終わると、さすがに息が弾んだ。
周囲の人たちの拍手に送り出され、私はヨハネに手を引かれ、バルコニーに出た。
初冬の空気は、寒い。しかし高揚感で火照った肌には、心地いい。
「冷えるだろう」
ヨハネはジャケットを脱ぎ、ドレスの上から羽織らせてくれる。
「ありがとう」
私たちは街の灯を眺めながら、身を寄せ合う。
「幸せ過ぎて、怖いくらい」
「これくらいで怖がってたら困る」
「どうして?」
「これからもっと、ユリアをシア我にするつもりだから」
「! あ。あなた、ジゴロみたいね……」
「他の女には興味ない」
そう真顔で言うところも含めて。
「分かってる。あなたがくれる愛に相応しい人間であるように、努力し続ける」
「ユリアはユリアというだけでもう相応しいんだ。ユリアはもっと愛される資格も、素養もあるということを自覚しないとな」
「そ、そうなの?」
「ああ、俺がゆっくり教えていくよ。これからもずっと俺の愛を自信を持って、受け入れられるようにね」
「お手柔らかに」
「いや、スパルタでいくから覚悟しておいてくれ」
どこまで甘く、蕩けるような笑顔を浮かべ、ヨハネは笑いかけてくれる。
ヨハネにさらに愛される未来を想像し、胸をときめかせた私に腰を抱かれ、微笑むのだった。
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