一輪の悪魔

コタルト

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キラキラ

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「その好きな人って同じクラスの人なの?山本ってさ、クラスの中でも明るいし、こんなこと言うのもなんだけどさ、結構可愛いから大丈夫なんじゃないかな?告白したら?」


すると、山本は小さく頷いて言った。
「そうだよね、やっぱり自分の気持ちは伝えるべきだよね。決めた!私、告白する!
たっくん、私、ずっとあなたが好きでした!付き合ってください!」


山本の油まみれの唇が震えている。
所詮、僕も高校生だ。

今まで山本の事なんて女として意識したことがなかったのに、何故だろう。

好きだと言われた瞬間からキスしたいという感情が止まらない。


僕は言葉で、ではなく唇で山本に応えた。
初めての山本とのキスは、甘いチョコレートでも甘いキャンディーでもなく、油ギトギトのポテトの味だった。
唇を離し、僕は山本の目を見てこう言った。

「こんな僕で良ければ、よろしくお願いします」

山本は照れ笑いをしながら僕に抱きつき、
「ずっと一緒に居ようね。たっくん、大好きだよ」

虫がいるかもとビビっていた事も忘れて、僕は何度も山本にキスをした。
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