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その言葉は己を正当化する為か、己の信念を貫く為か
悪道6
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ドン!
「あなた計算が得意みたいだからこれも宜しくね」
そう言って机の上に置かれたのは昨日と同じ書類だったが中身の桁数がかなり増えている。
「これをいつまでにやればいいのでしょうか?」
「そうね、あなたなら今日中に出来るでしょ」
「え?今日中ですか」
「そうよ、頼んだわね 私外回り行ってくるから」
電卓などがあれば簡単だけどさすがに私でもこれだけの量は…
そのままラフティンさんは笑いながら出て行ってしまった。
「大丈夫?」
「ええ、ちょっと量が凄くて」
「うわ~すごいわね…ちょっと待ってこれってラフティンさんが1か月かけてやる仕事よ」
「そうなんですね…」
自分の仕事丸投げしたのか~!
「何時までって言われたの?」
「えっと、今日中」
「ええ!そんなの無理よ」
「ですよね~」
「ラフティンさんに言って伸ばしてもらった方が」
「その外回り行かれました」
「はぁ?ホントにあの人は」
「さすがに暗算は無理ですし」
せめて そろばん でもあれば…
!
そうか そろばん よ!
「ごめんなさい!すぐ戻るわ!」
私は急いで昨日立ち寄ったアクセサリー屋へと走った。
そして…
「すみません!あそこにある木の実のペンダント全部ください!木箱ごと」
「え!?ま まいど」
セール品ということもあってそんなには高くなかったし、前回の教会での報奨金もあったので問題なく購入することができた。そして箱を持って職場に帰り…
「戻りました」
「え?どうしたのソレ」
「ふふふ、私の秘密兵器です」
「え?」
「どこかに釘と小さなハンマーみたいなものあります?」
「ええ…あるけど」
そういって裏から工具箱を持ってきてもらい。
「木箱を解体して…簡易的なものだけど」
昔からプラモとか作るのは好きだったのでこういう工作は昔から嫌いじゃなかった。
「出来た」
簡易的ではあるが木の実のネックレスをばらしてそれをハジキ代わりにし、木箱とネックレスの紐を使って簡易そろばんが完成した。
「これが秘密兵器?」
「はい!」
周りにはそろばんを作り始めた辺りから人が集まってきているが、気にせず計算を始める。
寧ろこの騒ぎである人物が来ないかとさえ思っている…
スースー
木の実を動かしながら計算をする、ほんとであればパチパチと音を鳴らしたいとこだが我慢。
「えっと?それなにしてるの」
「計算です」
「へ?」
私は書類を仕訳しながら計算をしていくと…
「おや?なんだね…マオさんが何かしてるのかね?」
キタ!
「ええ、そうみたいです」
「ふむ、それにしてもすごい速さだね…?この書類は…」
すると同僚の方が…
「今朝ラフティンさんがマオさんに今日中に仕上げるようにと」
「ふむ…」
それから暫く計算を続けて…
「出来ました」
周りから驚きの声が上がるその声の中に。
「ほう!凄いな検算はこちらでさせてもらうが暫し時間をもらえるかね」
そう言って満面の笑みのフレミィさん
「はい!」
「それにしても、君にはもっと上で仕事してもらわないといけないね、少なくとも彼女より上だね…あ、そうそう先日の約束は忘れないでくれよ」
「はい」
「それじゃ、コレは預かっていくよ」
…計算通りよ。
「あなた計算が得意みたいだからこれも宜しくね」
そう言って机の上に置かれたのは昨日と同じ書類だったが中身の桁数がかなり増えている。
「これをいつまでにやればいいのでしょうか?」
「そうね、あなたなら今日中に出来るでしょ」
「え?今日中ですか」
「そうよ、頼んだわね 私外回り行ってくるから」
電卓などがあれば簡単だけどさすがに私でもこれだけの量は…
そのままラフティンさんは笑いながら出て行ってしまった。
「大丈夫?」
「ええ、ちょっと量が凄くて」
「うわ~すごいわね…ちょっと待ってこれってラフティンさんが1か月かけてやる仕事よ」
「そうなんですね…」
自分の仕事丸投げしたのか~!
「何時までって言われたの?」
「えっと、今日中」
「ええ!そんなの無理よ」
「ですよね~」
「ラフティンさんに言って伸ばしてもらった方が」
「その外回り行かれました」
「はぁ?ホントにあの人は」
「さすがに暗算は無理ですし」
せめて そろばん でもあれば…
!
そうか そろばん よ!
「ごめんなさい!すぐ戻るわ!」
私は急いで昨日立ち寄ったアクセサリー屋へと走った。
そして…
「すみません!あそこにある木の実のペンダント全部ください!木箱ごと」
「え!?ま まいど」
セール品ということもあってそんなには高くなかったし、前回の教会での報奨金もあったので問題なく購入することができた。そして箱を持って職場に帰り…
「戻りました」
「え?どうしたのソレ」
「ふふふ、私の秘密兵器です」
「え?」
「どこかに釘と小さなハンマーみたいなものあります?」
「ええ…あるけど」
そういって裏から工具箱を持ってきてもらい。
「木箱を解体して…簡易的なものだけど」
昔からプラモとか作るのは好きだったのでこういう工作は昔から嫌いじゃなかった。
「出来た」
簡易的ではあるが木の実のネックレスをばらしてそれをハジキ代わりにし、木箱とネックレスの紐を使って簡易そろばんが完成した。
「これが秘密兵器?」
「はい!」
周りにはそろばんを作り始めた辺りから人が集まってきているが、気にせず計算を始める。
寧ろこの騒ぎである人物が来ないかとさえ思っている…
スースー
木の実を動かしながら計算をする、ほんとであればパチパチと音を鳴らしたいとこだが我慢。
「えっと?それなにしてるの」
「計算です」
「へ?」
私は書類を仕訳しながら計算をしていくと…
「おや?なんだね…マオさんが何かしてるのかね?」
キタ!
「ええ、そうみたいです」
「ふむ、それにしてもすごい速さだね…?この書類は…」
すると同僚の方が…
「今朝ラフティンさんがマオさんに今日中に仕上げるようにと」
「ふむ…」
それから暫く計算を続けて…
「出来ました」
周りから驚きの声が上がるその声の中に。
「ほう!凄いな検算はこちらでさせてもらうが暫し時間をもらえるかね」
そう言って満面の笑みのフレミィさん
「はい!」
「それにしても、君にはもっと上で仕事してもらわないといけないね、少なくとも彼女より上だね…あ、そうそう先日の約束は忘れないでくれよ」
「はい」
「それじゃ、コレは預かっていくよ」
…計算通りよ。
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