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ふぉーてぃーしっくす 自分で仕事を増やしてしまった…。

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「ハルキ、これ試作品だよー」
「試作品?」
「シュリケン?ってやつだよー」

 ぽん、と手の上に鉄製の手裏剣を乗せられた。

「え?」
「これコツつかむとナイフより使いやすいねー投擲武器を主に使ってた人におすすめしようってことになったんだー」
「え、あ、はい」

 リアル忍者が誕生する…!これ使う人には忍者のあの服着なきゃダメとか言ってみよっかな。いや…クラスメイトも全員この世界にいるんだった。ほとんど忘れてたけどいるんだったよ。

「ハルキ…お前ほんと規格外だな」
「こんなに小さいのに頑張ってるわねー」
「小さくない!」
「小さいわよ」

 ユラに頭の上に手を置かれた。縮む!つむじ押されたら縮むんだよ!?

「…これどうやって飛ばすんだ?」
「知らない。見たことないし」
「…なんで見た目は知ってるんだよ」
「一応名前と見た目は有名なやつだから」

 よく踊りとかでも忍者ポーズとかあるけどあれほんとにやってるのかな?手裏剣の投げ方?そんなのこっちが教えてほしいよ。

「んーとねーこうやってー」

 ウルトは手裏剣を一つ掴むとしゅっと投げた。

「こうだよー」
「…どうやったの!?教えて!?それ僕にも教えて!?」
「簡単だよー」
「やりたい!」
「やめろハルキ。どっか飛んでく未来しか見えない」
「いやだー!僕も覚えるー!忍者やるー!」
「にんじゃ?」
「ハルキそれも教えてねー?」

 あ…。
































「ということです」
「ふーん。職業ってことかーこれは僕たちだけの判断じゃ広められないなーギルド?でもどこに属すのー?ハルキの話だと諜報っぽいけど…」

 ウルトさん、帰ってきてください。トリップしてます。僕は体ごと異世界トリップだったけどウルトは意識が自分世界にトリップしちゃってるから!帰ってきて!?

「ハルキはどうしたいの?」
「え?本職の人に任せたい」

 異世界あるあるー日本に似た国がどっかにある。だからそこの国の人に任せよう。僕のあやふやな知識よりも確かな情報のはず。

「…わかったー」
「ウルトのお眼鏡にかなうのを次々開発するってすごいな、ハルキは」
「え?」
「ウルトはあの商会一の目利きだぞ?売れるものそうでないものにハッキリ分けるし容赦ないって噂だ」
「噂は噂だよーまだ母さんにはかなわないからー」
「…それって遠回しに№2ぐらいはいってるって言ってません?」
「さぁ?」

 ウルトの笑顔は怖いものと学習したよ。うん、怒らせちゃいけないタイプの人だ。
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