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幼児編
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「はぁ…」
僕は熱い息を吐いた。
「旦那様…柚琉様は大丈夫ですか?」
「うん…これ不味いな。引っ張られるな…」
「どうかされたんですか?」
「…発情期だ。早すぎるだろ…全く」
父さんは僕をチャイルドシートに乗せると外を向いた。
…発情期になると…アルファを求める…。
「…とうしゃ…」
「…ごめんね。…くそ…番持ちなのに…」
「旦那様、席代わりましょうか?」
「…頼んだ」
1度車は路肩に止められ、父さんと樹くんは席を交代した。
「…閉めますね」
そして前の席と僕達の乗っている席を分けるためのパーテンションを閉めた。
「…これで匂いも漏れません。すみません。私はβなので気づきませんでした」
「…はつじょーき…って…なに?」
「Ω特有のものですよ。熱っぽく、αを誘う匂いを出す…らしいですが」
…何の匂いそれ…。
「…風邪と発情期が重なりましたかね。発情期では38度の熱は出ませんから」
「…どう…すれば…いいの」
「薬で抑えるか……いえ、それしかありませんね」
絶対…何か言おうとした。
他にも方法あるんだ…。
ほたるくんなら…知ってるのかな。
「…発情期中は体が重く、辛いとは思いますが…私がついていますので。奥様と私と睦樹で対応いたします」
「…とうしゃ…は?」
「…旦那様、翔様、直人様、夏羽様はαですので面会謝絶とさせていただきます」
…ダメなの?
会っちゃ…ダメなの?
会いたい…のに。
「…ふぇ…っく」
「…1週間だけですから。そのあとはいつも通り遊べますよ」
「…ほんと?」
「えぇ」
「がまん…する」
ちょっとの間…寂しいけど…そのあとくっつくもん。
嫌だって言われてもくっつくもん!!
僕は熱い息を吐いた。
「旦那様…柚琉様は大丈夫ですか?」
「うん…これ不味いな。引っ張られるな…」
「どうかされたんですか?」
「…発情期だ。早すぎるだろ…全く」
父さんは僕をチャイルドシートに乗せると外を向いた。
…発情期になると…アルファを求める…。
「…とうしゃ…」
「…ごめんね。…くそ…番持ちなのに…」
「旦那様、席代わりましょうか?」
「…頼んだ」
1度車は路肩に止められ、父さんと樹くんは席を交代した。
「…閉めますね」
そして前の席と僕達の乗っている席を分けるためのパーテンションを閉めた。
「…これで匂いも漏れません。すみません。私はβなので気づきませんでした」
「…はつじょーき…って…なに?」
「Ω特有のものですよ。熱っぽく、αを誘う匂いを出す…らしいですが」
…何の匂いそれ…。
「…風邪と発情期が重なりましたかね。発情期では38度の熱は出ませんから」
「…どう…すれば…いいの」
「薬で抑えるか……いえ、それしかありませんね」
絶対…何か言おうとした。
他にも方法あるんだ…。
ほたるくんなら…知ってるのかな。
「…発情期中は体が重く、辛いとは思いますが…私がついていますので。奥様と私と睦樹で対応いたします」
「…とうしゃ…は?」
「…旦那様、翔様、直人様、夏羽様はαですので面会謝絶とさせていただきます」
…ダメなの?
会っちゃ…ダメなの?
会いたい…のに。
「…ふぇ…っく」
「…1週間だけですから。そのあとはいつも通り遊べますよ」
「…ほんと?」
「えぇ」
「がまん…する」
ちょっとの間…寂しいけど…そのあとくっつくもん。
嫌だって言われてもくっつくもん!!
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