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幼児編

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「…柚はどうしたんだ?」
「ここまで1人で来るって言ったから抱えて車に乗せて来たんだけど…拗ねちゃった」
僕は誰とも話しません。
みんな僕のお願い聞いてくれないもん。
いつもお願い言ってって言うのに…。
「柚。お爺様に挨拶は?」
「…こんにちは」
「…それだけ?」
むぅ…。
僕は足を抱えてぷいっと横を向いた。
「…じゃあ柚。おつかいを頼めるか?」
「父さん!!」
「え!?いいの!?」
僕はすぐにおじいちゃんに駆け寄った。
「危ないだろ」
「大丈夫だ。このすぐ裏の建物まで手紙を届けてもらうだけだから。それぐらいなら柚でもできるだろう?」
「できる!!」
おじいちゃんは僕に白色の封筒を渡した。
「これを届けてくれ。向こうに行けば誰に渡せばいいのか分かるから」
「わかった!!」
僕はすぐに走っていこうと思ったが…
「…ここからどうやってでるの?」
「…柚を出口まで案内してやってくれ」
「はい」
僕は使用人と一緒に出口へ向かった。
し、仕方ないもん!!
広いから!!
面積とかよくわかんないけどとにかく広いから!!
僕のおうちの…えっと…10倍以上はあるよ!!
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