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幼児編
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柚琉視点
…あれ?
またふわふわしてる…また僕怪我して白いところに閉じ込められちゃったのかな。
でも…なんだかあったかい。
そのあったかいものが離れていこうとしたため僕は慌ててしがみついた。
待って…行かないで…僕をひとりにしないで。
ぎゅーっとしがみついていると頭を撫でてくれた。
…えへ…父さん…かな?
あったかくて優しくて…僕、大好き。
「柚、起きた?」
声をかけられた。
…夢の中じゃなかったんだ。
ふわふわはベッドか…。
「おはよう。お熱下がったね」
「…とうさん…」
「…でもまだ息熱いね。もうちょっとだけここで寝てようか」
「…おしごと…は?」
「今日は日曜日だからお休み」
…あれ?
僕がお外に出たの…日曜日の朝だよね?
今何時?
「12時だよ。ご飯食べれる?」
ご飯…はいらないけどスープとお水欲しい。
「すーぷ…」
「ポタージュスープがあるよ。その前にお水飲もうね」
口にコップを当てられ、少しだけ飲んだ。
…冷たい…。
「樹が冷たいお水を用意してくれたんだよ。あとでお礼言おうね」
「うん」
「元気でてきたね。早く元気になってみんなを安心させてあげないとね」
うん。
…でもあの植え込みの場所は覚えたかったな。
おつかい、あそこから抜け出せば行けそうだもん。
…あれ?
またふわふわしてる…また僕怪我して白いところに閉じ込められちゃったのかな。
でも…なんだかあったかい。
そのあったかいものが離れていこうとしたため僕は慌ててしがみついた。
待って…行かないで…僕をひとりにしないで。
ぎゅーっとしがみついていると頭を撫でてくれた。
…えへ…父さん…かな?
あったかくて優しくて…僕、大好き。
「柚、起きた?」
声をかけられた。
…夢の中じゃなかったんだ。
ふわふわはベッドか…。
「おはよう。お熱下がったね」
「…とうさん…」
「…でもまだ息熱いね。もうちょっとだけここで寝てようか」
「…おしごと…は?」
「今日は日曜日だからお休み」
…あれ?
僕がお外に出たの…日曜日の朝だよね?
今何時?
「12時だよ。ご飯食べれる?」
ご飯…はいらないけどスープとお水欲しい。
「すーぷ…」
「ポタージュスープがあるよ。その前にお水飲もうね」
口にコップを当てられ、少しだけ飲んだ。
…冷たい…。
「樹が冷たいお水を用意してくれたんだよ。あとでお礼言おうね」
「うん」
「元気でてきたね。早く元気になってみんなを安心させてあげないとね」
うん。
…でもあの植え込みの場所は覚えたかったな。
おつかい、あそこから抜け出せば行けそうだもん。
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