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幼児編
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「ん…しょ」
…また歩けなくなっちゃった。
鏡のところまでは歩けたんだよ?
でもね、父さんにぎゅーってされてからもう1回歩こうと思ったら転んじゃって…また兄さん達と恥ずかしい歩行訓練なの。
ふにゅぅ…。
「前よりは歩けるけどやっぱ可愛いな」
「…なんでこうやって歩くとおしりふりふりするのかな。誘ってるの?のるよ?のってもいいの?」
「直人。まだ柚には理解出来てないんだろ。これは無意識だ」
「だよね…」
にゅ?
何の話?
「あるけるもん。にいさん、てはなして」
「ダメだ。また転ぶだろ?」
「しばらくはこうやって練習してようね。あ、赤ちゃんの時に使おうとしてた歩行器でも使う?」
「あれな。キャスター付きだからどこかに滑っていったら危ないだろ。うちには階段もあるんだし」
ねぇ?
歩けるからね?
手すり作ってくれればいいんだよ?
「てすり!!」
「転んで頭うつからダメ」
「前にもこうやって練習してたら俺の腹に頭うっただろ」
そうだけど!!
「ぴにゃ!?」
突然2人に手を離されて翔兄さんの方へ倒れた。
「ふにゅぅ…」
「ほらな?」
「とつぜんてをはなすからだもん!!」
「…まさか腰の支えを外しても倒れるとは。柚、本当に歩行器買おうか?」
「キャスター付きでも樹が前に立ってやれば滑らないしな。ベルトも付いてただろ?」
「確かそうだった気がする」
…え?
いらないよ!!
僕は手すりがあれば十分なんだってばー!!
…また歩けなくなっちゃった。
鏡のところまでは歩けたんだよ?
でもね、父さんにぎゅーってされてからもう1回歩こうと思ったら転んじゃって…また兄さん達と恥ずかしい歩行訓練なの。
ふにゅぅ…。
「前よりは歩けるけどやっぱ可愛いな」
「…なんでこうやって歩くとおしりふりふりするのかな。誘ってるの?のるよ?のってもいいの?」
「直人。まだ柚には理解出来てないんだろ。これは無意識だ」
「だよね…」
にゅ?
何の話?
「あるけるもん。にいさん、てはなして」
「ダメだ。また転ぶだろ?」
「しばらくはこうやって練習してようね。あ、赤ちゃんの時に使おうとしてた歩行器でも使う?」
「あれな。キャスター付きだからどこかに滑っていったら危ないだろ。うちには階段もあるんだし」
ねぇ?
歩けるからね?
手すり作ってくれればいいんだよ?
「てすり!!」
「転んで頭うつからダメ」
「前にもこうやって練習してたら俺の腹に頭うっただろ」
そうだけど!!
「ぴにゃ!?」
突然2人に手を離されて翔兄さんの方へ倒れた。
「ふにゅぅ…」
「ほらな?」
「とつぜんてをはなすからだもん!!」
「…まさか腰の支えを外しても倒れるとは。柚、本当に歩行器買おうか?」
「キャスター付きでも樹が前に立ってやれば滑らないしな。ベルトも付いてただろ?」
「確かそうだった気がする」
…え?
いらないよ!!
僕は手すりがあれば十分なんだってばー!!
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