普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です｡帰らせて｡

中学生編

5 (272)

……ん…ふわふわ…わたあめ…ひつじ…｡
｢柚､ご飯食べに行くよ｣
｢…ふぇ…？…わたあめ…？｣
｢わたあめはないよ？｣
｢…夢だったか｣
わたあめのお布団とひつじの枕で寝てたのに…｡
甘くてふわふわで幸せだった…｡
｢夏はオムライスと定食とステーキかな～｣
｢…僕はオムライスだけでいい｣
｢やっと食べれるようになりましたものね｣
｢焼いたやつだけだけどね｡全部に火が通れば食べれるようになったし嬉しいっ!!｣
兄さん達に隠れて病院通ってトレーニングした結果出たもん｡
お家でやるよりも安全だしすぐに対処してくれるもん｡(何回か危ないところまで行っちゃって神様に会ったけどね)
｢茹でたもの､焼いたものなら食べれるようになりましたから…次は半熟ですね｡頑張りましょうね｣
｢うん!!｣
オムライスはね～中にウインナーとコーンと玉ねぎと人参とグリンピースが入ってるの｡
樹くんがねケチャップで絵を描いてくれるんだよ!!
くまちゃんとかうさちゃん!!
｢オムライスのスープはいかがいたしますか？｣
｢オニオンスープ｡前に飲んだ時美味しかったの｣
｢トマトスープとたまごスープもあるようですよ｣
え……｡
…それどっちも飲んだことないや｡
美味しそう…｡
｢…オニオンスープにする｡トマトスープはお家で飲むっ!!｣
｢ではそう連絡しておきますね｣
わーい｡
サラダとパンは夏にあげればいいし｡
なんで最初からこうしなかったんだろうな～｡