普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です｡帰らせて｡

中学生編

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｢ぴ…ぅ…ひ…ぅ…｣
｢柚､よく眠ってるね｣
｢ぴにゃっ!!…ふぇ？｣
なんか声聞こえたっ!!
｢起きた？おはよう｣
｢おはよー…？｣
僕の部屋じゃ…ない？
｢景色変わってるから驚いてるの？｣
｢どこ…？｣
｢柚がピクニックしたいって言うから連れてきたのに｣
あれ？
もうピクニックの日だっけ？
｢みんな待ってるから行こうか｡ほらバンザイして｣
ん～｡
僕はぽやぽやしながら手を上げた｡
｢柚～？そんなに寝ぼけてるとすぐ襲われちゃうよ？｣
｢だいじょーぶ…｣
｢こらこら､2度寝しないの｡全く…1週間甘やかしすぎたかな…でも柚だし､起こしたくないし｣
あー!!
今週の記憶が全然なかったのはみんなが起こしてくれなかったからなのか!!
酷いっ!!
｢よし｡行こうか｣
｢ん…｣
父さんは僕を抱き上げた｡
まだ眠い…｡
そりゃピクニックしたいって言ったのは僕だけどさ…｡
｢宿題､やるんでしょ？｣
｢やるっ!!夏と描く!!｣
｢さすがにポスターくらいは1人で描かない？｣
無理っ!!
僕達は1人だと半人前だもん｡
2人でやっとこれっていう絵が描けるんだもん｡