普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です｡帰らせて｡

中学生編

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｢ぴぇぇぇん!!痛いことしないって言った!!父さん言ったもん!!｣
｢はいはい｡大人しくね｡そっち腕押さえてて｡力弱いからちょっとの力でいいよ｣
｢はい｣
｢にゃぁぁぁぁ!!｣
僕は腕を押さえつけられて血を取られた｡
｢痛いっ!!痛いことしないって言ったのに!!嘘つき!!｣
｢…そんなに痛いかな｡父さんは別にそこまで痛いと感じないよ？｣
…父さん絶対おかしい｡
｢終わったから外してあげて｡柚琉くん偉かったね｡はい､ごほうびシール｣
｢そんなので騙されないもん!!｣
前にそれ渡された直後にもう一本注射されたもん!!
もう騙されないんだからね!!
｢いらないんだ｡柚琉くんのために用意したくまさんシール｣
｢くまさんシール！？欲しいっ!!｣
｢いい子に全部の検査終わったらこのシート1枚分あげるよ｣
｢やるっ!!｣
シール貰えて父さんと遊べる!!
｢じゃあ次はレントゲン撮らせてね｡前より少しは大きくなったかな？｣
｢わかんないっ!!｣
｢…だろうね｣
僕は先生のあとをちょこちょこついていった｡
だって検査服歩きにくいんだもん｡
樹くんが作ってくれたやつのが動きやすいのに…脱がされちゃった｡
｢あとは体力検査もしたいところだけどそれは後日にしないと無理かな｣
｢…え？また来るの…？｣
｢今度は猫さんのシールあげるから｣
｢来る!!また来る!!｣
…あ､でも普通に父さんにおねだりすればくれるかも？
｢やっぱり来ない!!｣
｢あ､気づいちゃった？…別の手考えないとな｣
別の手を出されてももう来ないんだから!!
…4ヶ月後には手術だから来なきゃいけないけど｡
手術やだー!!