普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です。帰らせて。

かーにゅ

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高校生編

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「お待たせっ!!」
「柚~」
ぎゅっと夏が抱きついてきた。
「一緒にお風呂入ってるのにな…透けてる方がドキドキするんだ…」
「んにゅ?早く教室行こうよ。遅刻しちゃったけど授業参加しないと!!」
「そうだね」
夏と手を繋いで教室へ向かった。
…高校生にもなって兄と手を繋ぐのっておかしいかな?
やめなきゃダメ?
…安心するんだもん。
僕すぐに迷子になるし…なんかわかんないけど手を繋ぐとポカポカするし。
「藤沢2人とも遅刻か」
「柚が着替えてたんだよ~」
「遅れてごめんなさい」
「…まぁいい。席につけ。授業を始めるぞ」
「「はぁい」」
僕達は席に着いた。
…相変わらず授業はちょっとよくわかんないけど。



「…ぷ…ぷにゃぁ」
「今回はここまでだな。…宿題全問正解は藤沢兄弟だけか。なら授業のレベルを少し落とすか」
やったぁ!!
「…なんで正解してる藤沢弟が嬉しそうなんだよ。そんなに苦戦したか?」
「…僕も夏と一緒に考えたんです」
「そうだよ~難しすぎ。結局樹と睦樹にも教えてもらったし」
「…あれは私達でも苦戦しました」
「大学1年レベルまでしかまだやってませんから。…あれは学力のかなり上の大学の応用問題でしょう?」
「そこまで見破られたか」
…え?
「…まぁこのレベルについていけるのか2人だけと分かったしこれからは一人一人のレベルにあった宿題にするよ」
「「僕達/夏達のもレベル下げて!!」」
「…分かったよ」
やっと…やっと宿題だけに集中しなくて済む!!
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