普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です｡帰らせて｡

選択編

夏羽(監禁)ルート 1

夏視点(多分途中で柚視点に変わります)


｢…んにゅ…すぴぃ…｣
｢ふふ｡よく眠ってる｣
やっぱり柚は首輪が良く似合うな｡
…リングもいいけどそれだと夏が噛めないし｡
白い肌に赤い首輪がよく映える｡
｢…柚のためにこのお家も買ったんだよ？ふふ…やっと独り占めできる｣
父さんに許可を貰って夏達は一族の集会を欠席することも出来たし｡
｢…んぅ…｣
｢柚､早く起きて｡早く可愛い顔見せて｣
｢…ふぇ…なつ…？あれ…ここどこ…？｣
｢夏達のお家｡新しいお家だよ｣
｢おーち…｣
｢柚｡鍵のかかってるお部屋は入っちゃダメだよ？分かった？｣
｢ん…｣
ラベンダーの香を焚いたこの部屋では柚は正常な判断は出来ない｡
…だけど記憶力はいいからこの記憶は残ったまま｡
｢お手手出して｣
｢ふぁい…｣
カチャンと片手だけに手枷を嵌める｡
だってもう片方まで閉じちゃったら柚が転んだ時起き上がれないでしょ？
夏はそれでもいいけど父さんと約束したもん｡
ある程度の自由は保つことって｡
だからね､この手枷､片腕分だけだけどGPSが入ってて防水性で外側についてるリングは色んな壁に隠してある留め具に繋いでおけるんだよ｡
柚が悪い子になっちゃった時のお仕置き用｡
｢柚可愛い｣
｢ん…｣
足にも同じ枷を嵌める｡
でもこれは両足分｡
こっちは留め具付き｡
…だって両方ともリングだと足と手を一緒に繋げないでしょ？
この家に部屋は14つあって指紋認証で開くドアは6つ｡
柚の出入りできるのは鍵のかかっていないリビング､キッチン､トイレ､寝室､風呂場の5つだけ｡
1回悪い子になるごとに行ける部屋は減っていくけどね｡
あと3つは物置2つとお仕置き部屋｡
サロンもあるけどそっちは夏がいる時しか行かせない｡
｢ふふ｡柚のためだけに作ったこのお家…早く起きて見てもらいたいなぁ｣
柚が望むなら何か飼ってもいいし。
…だってここから外には逃げられないからね｡
柚に気づかれないようになるべく継ぎ目のないガラスを使用してこの家を取り囲むようにドーム状にガラスを設置した｡
まぁここ自体が大きなサロンのようなものだね｡
気温の変化はそこまで無いけど雪とか雨は通すように頑張ってもらったよ｡
柚に気づかれたくないし｡
…柚を独占したいとは思っていても嫌われたくはないんだよ｡
柚に好かれたまま､柚の好きな夏のままずーっと一緒にいたい｡
…それだけだよ｡