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選択編
夏羽(監禁)ルート 4
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「おいひぃ!!」
「そう。良かったね」
すっごく甘そうだけど。
「柚、ついてるよ」
「ん」
柚は口を閉じて待っていた。
だってここ最近は全部夏がやってあげてたからね。
「ふふ。いい子」
指でクリームを拭って口に入れる。
…やっぱりこのクリームめっちゃ甘い。
「他に行きたいところある?」
「夏と一緒ならどこでもいいよ」
「…っ」
調きょ…こほん、教い…いやこれも違うや。
しつけてきたのは夏のはずなのに柚に殺されそう。
「…じゃ…じゃああそこ行こう!!」
「ん。…顔赤いよ?大丈夫?」
大丈夫じゃないよ!!
今すぐここで柚を押し倒してめちゃくちゃにしたいのを我慢してるの!!
「…んふ。どこ行くのかな~」
「ここだよ」
「…絵のお店?」
タクシーから出る柚を支え、店に入る。
「加藤さーん」
「はいはい…おや。藤沢先生」
柚は加藤さんが現れた瞬間に夏の背中に隠れた。
「柚。こちら画商の加藤さんだよ。ご挨拶は?」
「ふ…藤沢柚琉れす…うぅ…」
「怖い?」
小さな声で聞くとこくっと頷いた。
…まぁ頑固なお年寄りって感じの見た目だからね…加藤さん。
だから子供好きなのに近所の子にも逃げられるし。
「ほら。夏達の絵あるよ?」
「……夏!!なんでこれ出したの!?僕失敗したって言ったのにぃ…」
「大丈夫。充分綺麗じゃ。2人の絵には写真にはない目を奪われるような美しさがあってな…絵を入荷したら連絡してくれという人もいるんじゃよ」
「…ほんと…ですか?」
「そうじゃ」
「…僕…あの空の色…納得いかなくて…夏と見た空の色はもっと鮮やかで…透き通ってて…僕吸い込まれるんじゃないかって思ったぐらいで…」
「好きな人と見る景色は心の内だけにとどめておくもんじゃよ」
「好き…!?」
…なんかムカついた。
柚は夏が相手じゃ嫌なの?
ねぇ?
「な…夏?」
夏は無意識に何もつけていない柚の首を撫でていた。
「…柚。おうち帰ろうか」
「え…あ、うん。加藤さん…さようなら」
「またそっちに行くからな」
タクシーの中では夏は柚を抱き寄せ、イタズラばかりしていた。
ドサッ。
家に着いてすぐ夏は寝室へ向かい、柚をベッドに投げた。
「いてっ」
「ねぇ柚…夏のこと嫌い?」
「嫌いじゃないよ」
「じゃあ好き?ねぇ好きって言って…」
「……しゅき」
「…ん。ごめんね。投げちゃった。痛かったね」
ちょっとだけ落ち着いた夏は柚の目から零れた涙を舐めた。
「…でも夫のことを外で話せない悪い子にした覚えはなかったんだけどな」
「ちが…!!」
「お仕置き。やろうね」
「やっむぐぅ…」
柚の口を夏の口で塞ぎ、手早く首輪を取り付ける。
あと服に隠れさせていた手枷とベッドの柵を繋げる。
「ぷはぁ…えっ…?」
「柚、いい子になったらちゃんと外してあげるね」
「な…夏…?」
ついでに目隠しもして部屋を出た。
ふふ。
飴と鞭だよ。
あまーい言葉だけじゃ柚は覚えてくれないもん。
「そう。良かったね」
すっごく甘そうだけど。
「柚、ついてるよ」
「ん」
柚は口を閉じて待っていた。
だってここ最近は全部夏がやってあげてたからね。
「ふふ。いい子」
指でクリームを拭って口に入れる。
…やっぱりこのクリームめっちゃ甘い。
「他に行きたいところある?」
「夏と一緒ならどこでもいいよ」
「…っ」
調きょ…こほん、教い…いやこれも違うや。
しつけてきたのは夏のはずなのに柚に殺されそう。
「…じゃ…じゃああそこ行こう!!」
「ん。…顔赤いよ?大丈夫?」
大丈夫じゃないよ!!
今すぐここで柚を押し倒してめちゃくちゃにしたいのを我慢してるの!!
「…んふ。どこ行くのかな~」
「ここだよ」
「…絵のお店?」
タクシーから出る柚を支え、店に入る。
「加藤さーん」
「はいはい…おや。藤沢先生」
柚は加藤さんが現れた瞬間に夏の背中に隠れた。
「柚。こちら画商の加藤さんだよ。ご挨拶は?」
「ふ…藤沢柚琉れす…うぅ…」
「怖い?」
小さな声で聞くとこくっと頷いた。
…まぁ頑固なお年寄りって感じの見た目だからね…加藤さん。
だから子供好きなのに近所の子にも逃げられるし。
「ほら。夏達の絵あるよ?」
「……夏!!なんでこれ出したの!?僕失敗したって言ったのにぃ…」
「大丈夫。充分綺麗じゃ。2人の絵には写真にはない目を奪われるような美しさがあってな…絵を入荷したら連絡してくれという人もいるんじゃよ」
「…ほんと…ですか?」
「そうじゃ」
「…僕…あの空の色…納得いかなくて…夏と見た空の色はもっと鮮やかで…透き通ってて…僕吸い込まれるんじゃないかって思ったぐらいで…」
「好きな人と見る景色は心の内だけにとどめておくもんじゃよ」
「好き…!?」
…なんかムカついた。
柚は夏が相手じゃ嫌なの?
ねぇ?
「な…夏?」
夏は無意識に何もつけていない柚の首を撫でていた。
「…柚。おうち帰ろうか」
「え…あ、うん。加藤さん…さようなら」
「またそっちに行くからな」
タクシーの中では夏は柚を抱き寄せ、イタズラばかりしていた。
ドサッ。
家に着いてすぐ夏は寝室へ向かい、柚をベッドに投げた。
「いてっ」
「ねぇ柚…夏のこと嫌い?」
「嫌いじゃないよ」
「じゃあ好き?ねぇ好きって言って…」
「……しゅき」
「…ん。ごめんね。投げちゃった。痛かったね」
ちょっとだけ落ち着いた夏は柚の目から零れた涙を舐めた。
「…でも夫のことを外で話せない悪い子にした覚えはなかったんだけどな」
「ちが…!!」
「お仕置き。やろうね」
「やっむぐぅ…」
柚の口を夏の口で塞ぎ、手早く首輪を取り付ける。
あと服に隠れさせていた手枷とベッドの柵を繋げる。
「ぷはぁ…えっ…?」
「柚、いい子になったらちゃんと外してあげるね」
「な…夏…?」
ついでに目隠しもして部屋を出た。
ふふ。
飴と鞭だよ。
あまーい言葉だけじゃ柚は覚えてくれないもん。
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