普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です｡帰らせて｡

選択編

if 弟×柚ルート 2

琉亜視点

｢にぃに｡あーそーぼっ!!｣
｢…琉亜様｣
｢なぁに？｣
樹はにぃにのお部屋から出てきてパタンと扉を閉めてしまった｡
｢…またなの？｣
｢えぇ｡…この時期ですから仕方ありません｡ですので今日は…｣
｢…や｡にぃにとあそびたい｣
｢今日は大事を取って休むだけです｡明日には元気になられていますから｣
にぃにはすぐ病気になる｡
僕よりずーっと寝ている時間のが多いくらい｡
｢…はやくあそびたいのに｣
｢私と遊びますか？｣
｢やー｡にぃにがいいの!!｣
にぃにのお部屋の前から僕の部屋まで走っていった｡
｢…にぃにまたびょうき｣
今日で4日目｡
明日には元気になるって言ってるのにずーっと病気｡
｢…ぶー｡はやくあそびたいっていってるのに｣
約束したのに破るんだ｡
いいもん｡
僕忍び込んでやるから!!















｢…せいこー｣
樹がにぃにのご飯を取りに行くタイミングはこの部屋には誰もいなくなる｡
その間に僕が入っちゃえばいいだけだもん｡
｢にぃに～｣
｢…え？…るー？｣
｢にぃにげんきっ!!｣
｢う､うん｡お薬飲んだからちょっとは元気になったよ｣
僕はにぃにのお布団の中に潜り込んだ｡
｢えへへ｡ぼくもにぃにとおひるねするの｣
｢遊びたいんじゃないの？｣
｢にぃにびょうきだもん｡がまんする｣
その代わり病気治ったらいっぱい遊んでもらうけどねっ!!
お医者さんごっこやるの!!
僕がお医者さんっ!!
｢けほっ｣
｢にぃにくるしい？｣
｢ちょっとだけ､ね｣
｢ぼくなにやるかしってるー｣
にぃにのお部屋の収納から重たいボンベを引っ張り出した｡
｢これー!!｣
｢よく知ってるね…でも今は大丈夫｡ありがと…｣
｢にぃに…｣
にぃには僕がベッドに戻ると､僕をぎゅっと抱きしめた｡
いつもぬいぐるみがいる場所に僕がいるから？
ならいつもぬいぐるみじゃなくて僕をぎゅってしてほしいな｡
忍び込めばいつも添い寝してくれる？
｢ごめんね…おやすみ…………すぅ…くぅ｣
にぃには寝るのがとっても早い｡
｢…おやすみにぃに｡ぼくね､にぃにのためにいっぱいべんきょうしてるの｡にぃにのことやしなってあげるからね｡にぃにをぼくにちょうだい｣
｢んぅ…｣
今のは返事ってことでいいのかなっ!!
やったぁ!!