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第一章
第4話(2)侵入者排除
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「……何かの研究施設?」
「何を研究しているんだよ?」
「そんなの私に聞かれても知らないわよ」
パイスーの問いかけにモリコが困惑する。
「まあ、あれだな……」
「え?」
「実際に確かめてみれば良いだろう」
タイヘイが建物に接近する。パイスーたちが慌てる。
「タ、タイヘイ兄さん⁉」
「き、危険です!」
「大丈夫だって」
「何を以って⁉」
「……侵入者確認、侵入者確認……」
機械音声のようなものが流れる。タイヘイが首を捻る。
「ん?」
「ほ、ほら、言わんこっちゃない!」
「いたぞ!」
「うん?」
施設の前には二車線の道路があり、その道路をすたすたと歩いてくる集団がいた。それを遠目で見ながらパイスーが首を傾げる。
「なんだ? 人間?」
「ふん!」
「!」
集団が人から軽自動車に姿を変える。モリコが声を上げる。
「人と機のハーフ、『人機』の集団⁉」
「軽自動車部隊、侵入者を排除する!」
「は、速い!」
「このままじゃぶつかるわ!」
「ちいっ!」
「む⁉」
パイスーが大きな糸を発生させ、軽自動車の集団を絡め取る。
「あ、危ねえ、危ねえ……」
「くっ! 動きを封じられた!」
「衝突されたらたまったもんじゃねえからな」
「やるな、パイスー!」
「これくらいお茶の子さいさいですよ!」
「ふん、我々が排除する……」
「うん⁉」
逆方向から別の集団がスタスタと歩いてくる。モリコが呟く。
「ま、まさか……」
「行くぞ!」
集団がセダン型の車に姿を変える。
「ま、また違う車種で⁉」
「セダン型車部隊、侵入者を排除する!」
「ちっ! 逆方向からかよ!」
パイスーが舌打ちする。モリコが声を上げる。
「ここは私が! それ!」
「‼」
モリコが翼を思い切りはためかせ、強風を起こす。風を受け、車はほとんど横転する。
「はっ、こんなものよ……なに⁉」
モリコは目を疑った。横転せず、こちらに向かってくる車がいたからだ。その車はタイヤを横滑りさせながら向かってくる。
「風にも強弱がある! そこを見極めてドリフト走行すれば!」
「そ、そんな馬鹿な!」
「こっちに突っ込んでくるぞ!」
「し、仕方がないわね! ちょっと失礼!」
「どわっ⁉」
モリコがパイスーを抱えて飛び上がる。
「荒っぽいけど、そいつをぶつけて!」
「! ああ!」
パイスーが両手を振り、糸に絡めた軽自動車たちを突っ込んでくるセダン型にぶつける。
「ぬおっ⁉」
セダン型はたまらず横転する。
「同士討ちさせるとは、お前さんも結構えげつないないな……」
「目には目を車には車を、って言うでしょう?」
「初耳だよ……」
「それにしても……」
「あん?」
「……重いわね」
「く、車を何台も抱えているからだよ! ワタシの重さじゃねえ!」
モリコの言葉にパイスーが反発する。
「……我々が」
「うん⁉」
「まだいるの⁉」
施設の重い扉が開いたかと思うと、そこそこ広い駐車場から大柄な人間の集団が出てこようとしている。先頭を歩く者が叫ぶ。
「行くぞ!」
「おっと⁉」
集団がバン型の車に姿を変える。モリコが驚く。
「こ、今度はバン⁉」
「バン型車部隊、侵入者を排除する!」
「くっ⁉」
「また車をぶつけるわよ!」
「い、いや、軽自動車とバン数台じゃ、吹き飛ばされるのがオチだろう!」
「やってみなくちゃ分からないでしょう⁉」
「やるのはワタシだけどな! 結構力いるんだぞ!」
「ここは俺がやる!」
モリコとパイスーが空中で言い合っているのをよそに、タイヘイが前に進み出る。
「あ、兄さん⁉」
「タイヘイ殿、危険です!」
「大丈夫だ!」
「⁉」
タイヘイが両手を刃のように尖らせ、それを思い切り振る。そこから発生した斬撃がバン型車たちのタイヤを切り裂き、パンクさせる。何台かはバランスを失い、横転する。
「どうだ!」
「まだまだ!」
「む!」
残った一台が果敢に突っ込んでくる。
「喰らえ!」
「そうはいくか!」
「何⁉」
ロケットブースターで空中に舞い上がったタイヘイが残りのタイヤも切り裂く。一台はあえなく横転する。タイヘイが着地する。
「こんなもんかな……」
「ふ~ん、なかなか興味深いわねえ……」
灰色のタンクトップ姿にジーンズを履いた茶髪のロングヘアーの女性が現れる。
「誰だ⁉」
タイヘイが声を上げる。
「何を研究しているんだよ?」
「そんなの私に聞かれても知らないわよ」
パイスーの問いかけにモリコが困惑する。
「まあ、あれだな……」
「え?」
「実際に確かめてみれば良いだろう」
タイヘイが建物に接近する。パイスーたちが慌てる。
「タ、タイヘイ兄さん⁉」
「き、危険です!」
「大丈夫だって」
「何を以って⁉」
「……侵入者確認、侵入者確認……」
機械音声のようなものが流れる。タイヘイが首を捻る。
「ん?」
「ほ、ほら、言わんこっちゃない!」
「いたぞ!」
「うん?」
施設の前には二車線の道路があり、その道路をすたすたと歩いてくる集団がいた。それを遠目で見ながらパイスーが首を傾げる。
「なんだ? 人間?」
「ふん!」
「!」
集団が人から軽自動車に姿を変える。モリコが声を上げる。
「人と機のハーフ、『人機』の集団⁉」
「軽自動車部隊、侵入者を排除する!」
「は、速い!」
「このままじゃぶつかるわ!」
「ちいっ!」
「む⁉」
パイスーが大きな糸を発生させ、軽自動車の集団を絡め取る。
「あ、危ねえ、危ねえ……」
「くっ! 動きを封じられた!」
「衝突されたらたまったもんじゃねえからな」
「やるな、パイスー!」
「これくらいお茶の子さいさいですよ!」
「ふん、我々が排除する……」
「うん⁉」
逆方向から別の集団がスタスタと歩いてくる。モリコが呟く。
「ま、まさか……」
「行くぞ!」
集団がセダン型の車に姿を変える。
「ま、また違う車種で⁉」
「セダン型車部隊、侵入者を排除する!」
「ちっ! 逆方向からかよ!」
パイスーが舌打ちする。モリコが声を上げる。
「ここは私が! それ!」
「‼」
モリコが翼を思い切りはためかせ、強風を起こす。風を受け、車はほとんど横転する。
「はっ、こんなものよ……なに⁉」
モリコは目を疑った。横転せず、こちらに向かってくる車がいたからだ。その車はタイヤを横滑りさせながら向かってくる。
「風にも強弱がある! そこを見極めてドリフト走行すれば!」
「そ、そんな馬鹿な!」
「こっちに突っ込んでくるぞ!」
「し、仕方がないわね! ちょっと失礼!」
「どわっ⁉」
モリコがパイスーを抱えて飛び上がる。
「荒っぽいけど、そいつをぶつけて!」
「! ああ!」
パイスーが両手を振り、糸に絡めた軽自動車たちを突っ込んでくるセダン型にぶつける。
「ぬおっ⁉」
セダン型はたまらず横転する。
「同士討ちさせるとは、お前さんも結構えげつないないな……」
「目には目を車には車を、って言うでしょう?」
「初耳だよ……」
「それにしても……」
「あん?」
「……重いわね」
「く、車を何台も抱えているからだよ! ワタシの重さじゃねえ!」
モリコの言葉にパイスーが反発する。
「……我々が」
「うん⁉」
「まだいるの⁉」
施設の重い扉が開いたかと思うと、そこそこ広い駐車場から大柄な人間の集団が出てこようとしている。先頭を歩く者が叫ぶ。
「行くぞ!」
「おっと⁉」
集団がバン型の車に姿を変える。モリコが驚く。
「こ、今度はバン⁉」
「バン型車部隊、侵入者を排除する!」
「くっ⁉」
「また車をぶつけるわよ!」
「い、いや、軽自動車とバン数台じゃ、吹き飛ばされるのがオチだろう!」
「やってみなくちゃ分からないでしょう⁉」
「やるのはワタシだけどな! 結構力いるんだぞ!」
「ここは俺がやる!」
モリコとパイスーが空中で言い合っているのをよそに、タイヘイが前に進み出る。
「あ、兄さん⁉」
「タイヘイ殿、危険です!」
「大丈夫だ!」
「⁉」
タイヘイが両手を刃のように尖らせ、それを思い切り振る。そこから発生した斬撃がバン型車たちのタイヤを切り裂き、パンクさせる。何台かはバランスを失い、横転する。
「どうだ!」
「まだまだ!」
「む!」
残った一台が果敢に突っ込んでくる。
「喰らえ!」
「そうはいくか!」
「何⁉」
ロケットブースターで空中に舞い上がったタイヘイが残りのタイヤも切り裂く。一台はあえなく横転する。タイヘイが着地する。
「こんなもんかな……」
「ふ~ん、なかなか興味深いわねえ……」
灰色のタンクトップ姿にジーンズを履いた茶髪のロングヘアーの女性が現れる。
「誰だ⁉」
タイヘイが声を上げる。
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