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第一章
第7話(2) 奈良の一日は早い
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「話は戻るけど、平成くん、遅刻してもらっては困るのよ」
「す、すみません……」
「やはりお忙しいのですか?」
「ええ、毎日4時半から仕事だから」
「4時半⁉」
奈良の答えに令和は驚く。
「ええ、夜明けとともに、平城宮に出勤するのです」
「た、大変ですね……」
「大変ですよ、遅刻などしたら職場に入れてすらもらえないのですから」
「平成さんだったらアウトですね……」
「むしろ夜明けとともに寝るタイプだからな」
「半分冗談で言ったのに……」
何故か胸を張る平成に対して、令和が呆れる。平成が周りを指し示す。
「この碁盤の目のような並びの京からも分かるように、奈良さんはとてもきっちりとした性格の方だからな」
「並びはあまり関係ないと思いますが……とにかく朝が早いのです。嫌でもきっちりとした性格になるというものです」
「仕事は何時までですか?」
「基本的には午前中までですね」
「基本的には?」
令和が首を傾げる。
「大体残業がありますから、午後も仕事のようなものです。家に帰るのは夜ですね」
「な、なんと……」
「日の入りとともに活動を始め、日が落ちると寝る、そんな一日のサイクルです」
「なるほど……」
「しかし、何度か来たことがありますが、本当に広いですよね、平城京は。広さはどれくらいなんですか?」
「南北に約4.8㎞、東西に約4.2㎞です。『外京』と呼ばれる東側に張り出している部分を合わせて、約2400万㎢ですね」
「……聞いておいてなんですが、あんまりピンとこないですね」
「東京ドーム513個分になりますね」
「そ、そんなに……」
奈良の言葉に令和は絶句する。
「じゃあ、仮に俺が東京ドームを満員にしたとしても、『所詮は平城京の513分の1だな』って煽られてしまうのか……」
「そんな意味のないこと誰も言いませんよ……」
何故か肩を落とす平成に令和が困惑する。奈良が笑う。
「そもそも満員に出来るのですか?」
「いや、奈良さん、俺はいつかビッグになりますよ!」
「ビッグに? どれくらいですか?」
「え? そ、そうですね……『東大寺』の大仏さんのように!」
「約15mくらいですよ? 今からは厳しいのではないですか?」
「が、頑張って牛乳をたらふく飲みますよ!」
「いや、それはそういうことじゃないでしょう⁉ 人間的に大きくなるっていうことじゃないのですか⁉」
奈良と平成のやり取りに令和は突っ込みを入れる。
「脊髄液を注射してもらえばワンチャン……」
「漫画の読み過ぎです」
平成の呟きを令和は切って捨てる。平成は構わず話を続ける。
「しかし、東大寺は外京の近くにありますが、あの外京っていうのも、見た感じ結構広いですよね? あっちはどれくらいの広さなんですか?」
「南北に約2.1㎞、東西に約1.6㎞です」
「結構な広さですよね」
「こう言ってはなんですが、外京があることによって少し歪な形になってしまっています。何故、このような区割りにしたのでしょう?」
令和が首を捻る。奈良が口を開く。
「……はっきりとしたことは忘れてしまいましたが、確かこの地に遷都したときからこういう区割りでしたよ」
「ええっ?」
「何故なのかは私にも分かりかねますが、一つ確かなことは外京にある『興福寺』は『藤原氏』の氏寺です」
「はあ……」
「しかもお寺の場所は見晴らしの良い景勝の地にあります。どれくらい見晴らしが良いかというと、平城宮を見下ろすことの出来るほどの高さです。ちなみに平城宮の中で最も大きな建物は『大極殿(だいこくでん)』、高さは約25mですね」
「ふむ……当時の藤原氏の権勢が窺えますね……」
「藤原氏というか、『藤原不比等(ふじわらのふひと)』さま個人の権勢と言った方が良いですかね」
「そりゃあ海賊王になる男だからな」
「……『麦わらのルフィ』じゃないですよ」
令和が冷ややかな視線を向ける。
「不比等さまが亡くなられた後は、皇族の『長屋王(ながやおう)』さまが政治の実権を握ります」
「海賊から長屋ってのはスケールダウンだな……打ち切り待ったなしの新連載だ」
平成の言葉を奈良は無視し、話を続ける。
「政策としては723年の『三世一身法(さんぜいいっしんのほう)』が有名ですね」
「ああ、それは聞いたことがあるな、なんだっけ?」
平成が令和に尋ねる。
「律令制においては6歳以上の男女に『口分田(くぶんでん)』という土地を与え、耕作に当たらせていましたが、この時期になると、人口の増加に伴い、深刻な土地不足=税収不足につながってしまいます。そこで給水と排水を行える灌漑施設を新設した上で新たな土地を開墾し、その土地の私有を認めるという法を発布します」
「つまり自分で土地が増やせるわけだな、『どうぶつの森』か、良いじゃないか」
「但し、所有出来る期間は開墾者から三代のみの期間限定です」
「え? 悟空が開墾してもパンちゃんの代には返さないといけないってことか?」
「大体当たっていますが、なんで『ドラゴンボール』に例えるのですか……?」
「なんだそれ、結局国のものになっちまうならモチベーションが湧かねえよ」
「そうですね、熱心に墾田に取り組む方が少なかったようです」
「失敗か」
「その失敗を取り返すべく、743年に『墾田永年私財法(こんでんえいねんしざいほう)』を発布します」
「字面から俺でも想像がつくな……開墾した地は永年私有化が許されるって法だ」
「そうですね」
「おおっ! これは民のモチベーション、大幅アップだな!」
「ところがそうは上手くは行きませんでした……」
「ええっ⁉」
平成が驚く側で奈良が口を開く。
「灌漑施設の設置には多大な費用と労力を要したため、農民の手には負えませんでした。また重い税を嫌って農民が元の口分田から離れるという事態を招いてしまいます。実際は裕福な貴族や大寺院らの私有地=初期『荘園(しょうえん)』の増加に繋がりました」
「『とびだせ平城の土地』か、上手くいかねえもんだな……ん?」
「難しい顔してないでさ~、楽しいことでもしない?」
「ええっ⁉」
奈良とよく似た顔かたち、姿恰好をした女性が声をかけてきた為、平成らは驚く。
「す、すみません……」
「やはりお忙しいのですか?」
「ええ、毎日4時半から仕事だから」
「4時半⁉」
奈良の答えに令和は驚く。
「ええ、夜明けとともに、平城宮に出勤するのです」
「た、大変ですね……」
「大変ですよ、遅刻などしたら職場に入れてすらもらえないのですから」
「平成さんだったらアウトですね……」
「むしろ夜明けとともに寝るタイプだからな」
「半分冗談で言ったのに……」
何故か胸を張る平成に対して、令和が呆れる。平成が周りを指し示す。
「この碁盤の目のような並びの京からも分かるように、奈良さんはとてもきっちりとした性格の方だからな」
「並びはあまり関係ないと思いますが……とにかく朝が早いのです。嫌でもきっちりとした性格になるというものです」
「仕事は何時までですか?」
「基本的には午前中までですね」
「基本的には?」
令和が首を傾げる。
「大体残業がありますから、午後も仕事のようなものです。家に帰るのは夜ですね」
「な、なんと……」
「日の入りとともに活動を始め、日が落ちると寝る、そんな一日のサイクルです」
「なるほど……」
「しかし、何度か来たことがありますが、本当に広いですよね、平城京は。広さはどれくらいなんですか?」
「南北に約4.8㎞、東西に約4.2㎞です。『外京』と呼ばれる東側に張り出している部分を合わせて、約2400万㎢ですね」
「……聞いておいてなんですが、あんまりピンとこないですね」
「東京ドーム513個分になりますね」
「そ、そんなに……」
奈良の言葉に令和は絶句する。
「じゃあ、仮に俺が東京ドームを満員にしたとしても、『所詮は平城京の513分の1だな』って煽られてしまうのか……」
「そんな意味のないこと誰も言いませんよ……」
何故か肩を落とす平成に令和が困惑する。奈良が笑う。
「そもそも満員に出来るのですか?」
「いや、奈良さん、俺はいつかビッグになりますよ!」
「ビッグに? どれくらいですか?」
「え? そ、そうですね……『東大寺』の大仏さんのように!」
「約15mくらいですよ? 今からは厳しいのではないですか?」
「が、頑張って牛乳をたらふく飲みますよ!」
「いや、それはそういうことじゃないでしょう⁉ 人間的に大きくなるっていうことじゃないのですか⁉」
奈良と平成のやり取りに令和は突っ込みを入れる。
「脊髄液を注射してもらえばワンチャン……」
「漫画の読み過ぎです」
平成の呟きを令和は切って捨てる。平成は構わず話を続ける。
「しかし、東大寺は外京の近くにありますが、あの外京っていうのも、見た感じ結構広いですよね? あっちはどれくらいの広さなんですか?」
「南北に約2.1㎞、東西に約1.6㎞です」
「結構な広さですよね」
「こう言ってはなんですが、外京があることによって少し歪な形になってしまっています。何故、このような区割りにしたのでしょう?」
令和が首を捻る。奈良が口を開く。
「……はっきりとしたことは忘れてしまいましたが、確かこの地に遷都したときからこういう区割りでしたよ」
「ええっ?」
「何故なのかは私にも分かりかねますが、一つ確かなことは外京にある『興福寺』は『藤原氏』の氏寺です」
「はあ……」
「しかもお寺の場所は見晴らしの良い景勝の地にあります。どれくらい見晴らしが良いかというと、平城宮を見下ろすことの出来るほどの高さです。ちなみに平城宮の中で最も大きな建物は『大極殿(だいこくでん)』、高さは約25mですね」
「ふむ……当時の藤原氏の権勢が窺えますね……」
「藤原氏というか、『藤原不比等(ふじわらのふひと)』さま個人の権勢と言った方が良いですかね」
「そりゃあ海賊王になる男だからな」
「……『麦わらのルフィ』じゃないですよ」
令和が冷ややかな視線を向ける。
「不比等さまが亡くなられた後は、皇族の『長屋王(ながやおう)』さまが政治の実権を握ります」
「海賊から長屋ってのはスケールダウンだな……打ち切り待ったなしの新連載だ」
平成の言葉を奈良は無視し、話を続ける。
「政策としては723年の『三世一身法(さんぜいいっしんのほう)』が有名ですね」
「ああ、それは聞いたことがあるな、なんだっけ?」
平成が令和に尋ねる。
「律令制においては6歳以上の男女に『口分田(くぶんでん)』という土地を与え、耕作に当たらせていましたが、この時期になると、人口の増加に伴い、深刻な土地不足=税収不足につながってしまいます。そこで給水と排水を行える灌漑施設を新設した上で新たな土地を開墾し、その土地の私有を認めるという法を発布します」
「つまり自分で土地が増やせるわけだな、『どうぶつの森』か、良いじゃないか」
「但し、所有出来る期間は開墾者から三代のみの期間限定です」
「え? 悟空が開墾してもパンちゃんの代には返さないといけないってことか?」
「大体当たっていますが、なんで『ドラゴンボール』に例えるのですか……?」
「なんだそれ、結局国のものになっちまうならモチベーションが湧かねえよ」
「そうですね、熱心に墾田に取り組む方が少なかったようです」
「失敗か」
「その失敗を取り返すべく、743年に『墾田永年私財法(こんでんえいねんしざいほう)』を発布します」
「字面から俺でも想像がつくな……開墾した地は永年私有化が許されるって法だ」
「そうですね」
「おおっ! これは民のモチベーション、大幅アップだな!」
「ところがそうは上手くは行きませんでした……」
「ええっ⁉」
平成が驚く側で奈良が口を開く。
「灌漑施設の設置には多大な費用と労力を要したため、農民の手には負えませんでした。また重い税を嫌って農民が元の口分田から離れるという事態を招いてしまいます。実際は裕福な貴族や大寺院らの私有地=初期『荘園(しょうえん)』の増加に繋がりました」
「『とびだせ平城の土地』か、上手くいかねえもんだな……ん?」
「難しい顔してないでさ~、楽しいことでもしない?」
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