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第一幕
アバンタイトル
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アバンタイトル
「え~本日は『デーモンファミリーリベンジ』の打ち上げパーティーにご参加頂き……」
高級ホテルの一番広いホールで、スーツを着たおっさんが挨拶をしている。華やかな雰囲気が漂っている。ホテルのスタッフ制服を着た俺、栄光優(えいこうすぐる)は、顔こそにこにこと笑っているが、心中は決して穏やかではなかった。何故か? 本来ならもてなす側ではなく、俺もこの盛大な打ち上げパーティーに参加しているはずだったからだ。主演声優の一人として!
心の中でそれほど長くはない人生を振り返ってみる。俺の人生では重要なことがいくつかあった。ガキの頃は体調が悪く、病院か家のベッドで過ごす時間が多かった。そんな俺にとって何よりの楽しみが、テレビやタブレットでのアニメ鑑賞だった。アニメが俺を夢の世界へと誘ってくれた。年齢を重ねたある時、ふと、『キャスト』の欄に目が留まった。人名が書いてある。母親に尋ねると、それは『声優さん』だと教えてくれた。俺は驚いた。キャラクター自身が喋っていると思っていたからである。キャラクターを演じているという発想が無かった。それから注意して色々なアニメのスタッフロールを見ていると、さらに驚いた。あるバトル作品の熱血主人公と、ファンタジー作品のクールなライバルキャラ、さらにギャグコメディー作品のキャラを同じ声優さんが演じているということに気がついたからである。よく聞いてみると、確かに同じ声質だが、初見(初聴き?)ではまず気付かない。声優さんの演技力の幅広さにショックを受けると同時に大きな感動を覚えたものだ。
体調も良くなり、小学校へ通うようになった俺にとって印象的な出來事があった、国語の時間、先生が俺の朗読を褒めてくれたのだ。先生は俺の読み方を参考にするようにと、クラスメイトたちに告げた。それから、そのクラスの朗読担当は俺になった。俺はガキの頃のアニメを思い出すように、様々な登場人物を――当時の自分なりに――演じ分けてみせた。時にはコミカルに、時にはシリアスに。先生だけでなく、クラスメイトたちも俺の朗読を楽しみにしてくれるようになった。勉強も出来ない、運動神経も大して良くはない、ルックスも――まあ、贔屓目に見て、中の上くらいだと思うが――とにかく、自分のことを平凡に近い人間だと自覚していた俺にとっては一つのターニングポイントだった。
中学では放送部に入り、活舌と発声を徹底的に鍛えた。高校では演劇サークルを立ち上げ――演劇部もあったのだが、それはまあいい――演技力、表現力、度胸をこれでもかと鍛え上げた。空いた時間でバイトをしては、映画や舞台なども積極的に鑑賞した。もちろん、話題のアニメは欠かさずにチェックした。全ては……そう、一流の声優になるためである。
高校卒業後、俺はアニメ系の専門学校に入学した。当然声優コースを受講。学校では講師に積極的に質問し、課題にも精力的に取り組んだ。遊びの誘いは全て断った。「付き合い悪い」、「意識高い系?w」などと言われても、気にしなかった。俺はそんな奴ら――なんとなく暇つぶしに学校入った類の連中――とは一切絡まなかった。結果はすぐに出た。入学して、わずか三か月でアニメデビュー。業界との繋がりが深い学校で、オーディションなどのチャンスが多いとはいえ、異例の速さだった。俺は自信を深め、周囲も俺に一目置くようになった。それからもちょくちょく仕事が入った――そう頻繁にではなかったが――プロの現場を経験した俺は、自分で言うのもなんだが、飛躍的に成長を遂げた。演技力の幅は日に日に広がっていき、辛口で知られる講師から『七色の美声』の持ち主だと賞賛された。
その後、俺は業界最大手の声優プロダクションの養成所に入った。プロダクションにもよると思うが、大体、養成所で2年ほど学び、そこでの成果によってそのプロダクションへの所属が認められる。俺の場合は2年もいらなかった。半年で事務所所属となり、本格的にプロの声優としての道を歩き始めた。
傍から見れば、いや、どこからどう見ても、順調な人生を歩む俺に対し、周囲は羨んできた。「恵まれている」、「ラッキーなやつだ」などと……。しかし、それは間違いだ、俺は夢を実現させるために努力を怠らなかったし、自己研鑽を欠かさなかった。そういう者にこそ、夢への扉は開かれるし、スタートラインに立つ資格が与えられるものだと考えている……今でも自分の歩みは間違っていなかったと自信を持って言える。だが……。
「……それでは出演声優の皆さんに壇上へ上がってもらいましょう」
着飾った男女数人がスポットライトを浴びながら、壇上へ上がる。俺はそれを見つめている、『部外者』として。どうしてこうなった? あの壇上には俺も上がっているはずではなかったのか? 俺の心がかきむしられる。嫉妬という醜い感情によって。
「今回、この作品に携われることが出来たのは本当に幸運で……」
主演を務めた男性声優がそのように話す。そう、運という要素もあっただろう。ただでさえ競争率が激しい業界だ。そこから抜け出すには運も必要だとは思う。しかし、あの男性声優と俺を分けた要因を運の一言で片づけたくはない。あの男、俺より多少年上だが、いってしまえば同世代だ。若手が結果を出していることに俺は焦る。さらに俺を焦らせるのが……。
「えっと、こ、こんばんは神桃田桜(みももたさくら)です……」
丸顔で愛嬌のある小柄な女性声優が挨拶をする。そう、彼女だ。俺とは幼なじみ――とはいっても、そこまで積極的な交流があったわけではないが――幼稚園から声優養成所まで、そこまで被るかという具合に同じ経歴を歩んできた。そんな彼女が今、華やかなスポットライトを浴びている。スタートラインに立つのは俺より遅れたが、あっという間にブレイクし、人気声優の仲間入りを果たした。男女で性別が違うとはいえ、俺の嫉妬心を刺激するには十分な存在だ。俺は何をしているんだと思った。
「お~い、えいこう~」
間の抜けた声が聞こえてくる。栄光のアクセントを訂正してやろうと思ったが止めた。
「なんですか? 迫田さん」
「なんかよ~男子トイレの電気の接触がおかしいんだってよ~お前、見てきて」
「え? 俺はホールスタッフなんですが……」
「あ? お前バイトだろう? 俺は社員様。言うこと聞けよ」
「……分かりました」
“雑魚た”先輩と付け足そうと思ったが、思いとどまった。ここで揉めてもしょうがない。
「……電球が切れていたので取り替えました」
俺はマイクで上司に報告する。ホールに戻るのも億劫になったので、少し休憩を取ることにして、俺は壁に寄りかかり目を閉じる。
「あれ? 優くん?」
「⁉」
俺は目を開けて驚いた、そこには神桃田桜の姿があったからだ。桜はにっこりと笑う。
「やっぱり優くんだ」
「お、おう……」
「何をしているの?」
「見れば分かるだろう、バイト中だ」
「ああ……」
桜に何か言われるのが怖くなった俺は、早口でまくしたてる。
「さすがは大ヒットアニメ。豪華なパーティーだ。俺もオーディションを受けていれば、今頃は壇上に上がっていたんだけどな。体調が悪くて、オーディションを受けられなかった」
見え見えの嘘だ。しかし、桜は……
「へ~そうなんだ」
信じた。ちょっとチョロ過ぎないか? 生き馬の目を抜くようなこの業界でやっていけるのか心配になる。だが、今の彼女は綺麗なドレスを着こなしている。立場が人を作るというが、今や立派な人気声優だ。俺はなんとなく呟く。
「しかし、桜……お前よく受かったな、専門学校でも養成所でも下から数えた方が速かったのに……相当努力したんだな」
「努力? う~ん、名前が『みももた』だからね。それで鍛えられたかな?」
自己紹介で活舌の練習⁉ 天才かこいつ……。
「ヒロインのお前がいなかったらマズいだろ、さっさと戻れよ」
「あ、うん。えっとさ、優くん……」
「ん? ⁉」
「きゃっ⁉」
その時、轟音とともに会場が大きく揺れ、建物の中が真っ暗になる。
「う、うん……なに⁉」
俺が目を見開くと、そこはホテルの中ではなく、だだっ広い原っぱが広がっていた。
「こ、ここは……⁉ な、なんだ⁉」
そこに大きいトカゲのようなものが数体現れる。
「モンスターだっぺ!」
「モ、モンスター⁉」
どこからか聞こえてきた声に俺は驚く。
「え~本日は『デーモンファミリーリベンジ』の打ち上げパーティーにご参加頂き……」
高級ホテルの一番広いホールで、スーツを着たおっさんが挨拶をしている。華やかな雰囲気が漂っている。ホテルのスタッフ制服を着た俺、栄光優(えいこうすぐる)は、顔こそにこにこと笑っているが、心中は決して穏やかではなかった。何故か? 本来ならもてなす側ではなく、俺もこの盛大な打ち上げパーティーに参加しているはずだったからだ。主演声優の一人として!
心の中でそれほど長くはない人生を振り返ってみる。俺の人生では重要なことがいくつかあった。ガキの頃は体調が悪く、病院か家のベッドで過ごす時間が多かった。そんな俺にとって何よりの楽しみが、テレビやタブレットでのアニメ鑑賞だった。アニメが俺を夢の世界へと誘ってくれた。年齢を重ねたある時、ふと、『キャスト』の欄に目が留まった。人名が書いてある。母親に尋ねると、それは『声優さん』だと教えてくれた。俺は驚いた。キャラクター自身が喋っていると思っていたからである。キャラクターを演じているという発想が無かった。それから注意して色々なアニメのスタッフロールを見ていると、さらに驚いた。あるバトル作品の熱血主人公と、ファンタジー作品のクールなライバルキャラ、さらにギャグコメディー作品のキャラを同じ声優さんが演じているということに気がついたからである。よく聞いてみると、確かに同じ声質だが、初見(初聴き?)ではまず気付かない。声優さんの演技力の幅広さにショックを受けると同時に大きな感動を覚えたものだ。
体調も良くなり、小学校へ通うようになった俺にとって印象的な出來事があった、国語の時間、先生が俺の朗読を褒めてくれたのだ。先生は俺の読み方を参考にするようにと、クラスメイトたちに告げた。それから、そのクラスの朗読担当は俺になった。俺はガキの頃のアニメを思い出すように、様々な登場人物を――当時の自分なりに――演じ分けてみせた。時にはコミカルに、時にはシリアスに。先生だけでなく、クラスメイトたちも俺の朗読を楽しみにしてくれるようになった。勉強も出来ない、運動神経も大して良くはない、ルックスも――まあ、贔屓目に見て、中の上くらいだと思うが――とにかく、自分のことを平凡に近い人間だと自覚していた俺にとっては一つのターニングポイントだった。
中学では放送部に入り、活舌と発声を徹底的に鍛えた。高校では演劇サークルを立ち上げ――演劇部もあったのだが、それはまあいい――演技力、表現力、度胸をこれでもかと鍛え上げた。空いた時間でバイトをしては、映画や舞台なども積極的に鑑賞した。もちろん、話題のアニメは欠かさずにチェックした。全ては……そう、一流の声優になるためである。
高校卒業後、俺はアニメ系の専門学校に入学した。当然声優コースを受講。学校では講師に積極的に質問し、課題にも精力的に取り組んだ。遊びの誘いは全て断った。「付き合い悪い」、「意識高い系?w」などと言われても、気にしなかった。俺はそんな奴ら――なんとなく暇つぶしに学校入った類の連中――とは一切絡まなかった。結果はすぐに出た。入学して、わずか三か月でアニメデビュー。業界との繋がりが深い学校で、オーディションなどのチャンスが多いとはいえ、異例の速さだった。俺は自信を深め、周囲も俺に一目置くようになった。それからもちょくちょく仕事が入った――そう頻繁にではなかったが――プロの現場を経験した俺は、自分で言うのもなんだが、飛躍的に成長を遂げた。演技力の幅は日に日に広がっていき、辛口で知られる講師から『七色の美声』の持ち主だと賞賛された。
その後、俺は業界最大手の声優プロダクションの養成所に入った。プロダクションにもよると思うが、大体、養成所で2年ほど学び、そこでの成果によってそのプロダクションへの所属が認められる。俺の場合は2年もいらなかった。半年で事務所所属となり、本格的にプロの声優としての道を歩き始めた。
傍から見れば、いや、どこからどう見ても、順調な人生を歩む俺に対し、周囲は羨んできた。「恵まれている」、「ラッキーなやつだ」などと……。しかし、それは間違いだ、俺は夢を実現させるために努力を怠らなかったし、自己研鑽を欠かさなかった。そういう者にこそ、夢への扉は開かれるし、スタートラインに立つ資格が与えられるものだと考えている……今でも自分の歩みは間違っていなかったと自信を持って言える。だが……。
「……それでは出演声優の皆さんに壇上へ上がってもらいましょう」
着飾った男女数人がスポットライトを浴びながら、壇上へ上がる。俺はそれを見つめている、『部外者』として。どうしてこうなった? あの壇上には俺も上がっているはずではなかったのか? 俺の心がかきむしられる。嫉妬という醜い感情によって。
「今回、この作品に携われることが出来たのは本当に幸運で……」
主演を務めた男性声優がそのように話す。そう、運という要素もあっただろう。ただでさえ競争率が激しい業界だ。そこから抜け出すには運も必要だとは思う。しかし、あの男性声優と俺を分けた要因を運の一言で片づけたくはない。あの男、俺より多少年上だが、いってしまえば同世代だ。若手が結果を出していることに俺は焦る。さらに俺を焦らせるのが……。
「えっと、こ、こんばんは神桃田桜(みももたさくら)です……」
丸顔で愛嬌のある小柄な女性声優が挨拶をする。そう、彼女だ。俺とは幼なじみ――とはいっても、そこまで積極的な交流があったわけではないが――幼稚園から声優養成所まで、そこまで被るかという具合に同じ経歴を歩んできた。そんな彼女が今、華やかなスポットライトを浴びている。スタートラインに立つのは俺より遅れたが、あっという間にブレイクし、人気声優の仲間入りを果たした。男女で性別が違うとはいえ、俺の嫉妬心を刺激するには十分な存在だ。俺は何をしているんだと思った。
「お~い、えいこう~」
間の抜けた声が聞こえてくる。栄光のアクセントを訂正してやろうと思ったが止めた。
「なんですか? 迫田さん」
「なんかよ~男子トイレの電気の接触がおかしいんだってよ~お前、見てきて」
「え? 俺はホールスタッフなんですが……」
「あ? お前バイトだろう? 俺は社員様。言うこと聞けよ」
「……分かりました」
“雑魚た”先輩と付け足そうと思ったが、思いとどまった。ここで揉めてもしょうがない。
「……電球が切れていたので取り替えました」
俺はマイクで上司に報告する。ホールに戻るのも億劫になったので、少し休憩を取ることにして、俺は壁に寄りかかり目を閉じる。
「あれ? 優くん?」
「⁉」
俺は目を開けて驚いた、そこには神桃田桜の姿があったからだ。桜はにっこりと笑う。
「やっぱり優くんだ」
「お、おう……」
「何をしているの?」
「見れば分かるだろう、バイト中だ」
「ああ……」
桜に何か言われるのが怖くなった俺は、早口でまくしたてる。
「さすがは大ヒットアニメ。豪華なパーティーだ。俺もオーディションを受けていれば、今頃は壇上に上がっていたんだけどな。体調が悪くて、オーディションを受けられなかった」
見え見えの嘘だ。しかし、桜は……
「へ~そうなんだ」
信じた。ちょっとチョロ過ぎないか? 生き馬の目を抜くようなこの業界でやっていけるのか心配になる。だが、今の彼女は綺麗なドレスを着こなしている。立場が人を作るというが、今や立派な人気声優だ。俺はなんとなく呟く。
「しかし、桜……お前よく受かったな、専門学校でも養成所でも下から数えた方が速かったのに……相当努力したんだな」
「努力? う~ん、名前が『みももた』だからね。それで鍛えられたかな?」
自己紹介で活舌の練習⁉ 天才かこいつ……。
「ヒロインのお前がいなかったらマズいだろ、さっさと戻れよ」
「あ、うん。えっとさ、優くん……」
「ん? ⁉」
「きゃっ⁉」
その時、轟音とともに会場が大きく揺れ、建物の中が真っ暗になる。
「う、うん……なに⁉」
俺が目を見開くと、そこはホテルの中ではなく、だだっ広い原っぱが広がっていた。
「こ、ここは……⁉ な、なんだ⁉」
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