ロボット旅行記

レジスタンスの番犬

初任務2

部屋の中に入るとアケチが空中に浮かぶデータを眺めていた。

「ラニー､仕事中に申し訳ない。」

「大丈夫です。」

「そうか､バッテリーカプセルの寝心地はどうだった？旧式でも最新式でも一晩でどんな身体でも充電出来るんだよ。君のはソーラーパネルだったから…」

アケチは世間話をして場を和ませようとしたがラニーから。

「任務の内容をお願いいたします。」

「…まだ警戒してるみたいだね。」

アケチはデータをなおすとラニーと話す事にした。

「マキナの件､私が知りたい情報はその詳細です。『難航してる』『私が必要』これらを踏まえてイブを消す前に引き抜く可能性もあります。」

アケチは参ったなと頭を掻いて少し考えた。

「正確にはラニー､君に協力して欲しいんだ。こちらも上から捜査依頼が来ててね。任務内容はイブを探しだす事と『ロイの日記』を探して処分する事なんだよ。」

「ロイの日記？」

ラニーはそれを聞くと手を握りしめた。

「無論､私はそれを処分する気もない。イブを渡す訳にもね。」

アケチは困った顔をすると頭を掻いた。

「ラニー､分かった。君の気持ちを汲んでまた､交渉させてもらうよ。実際のところ､どんなモノか聞かされてないんだよね。だからとりあえずは手を貸すのだけは考えといてくれないか？」