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レジスタンスの番犬

未来へのプレゼント

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エダは車いじりが好きだった。
「おい、エダ‼️」

「何よ?私の最高の時間を台無しにして。」


ケビンが武器を片手に呆れた顔をした。
「お前が作戦会議するとか言ってたんだろ?あのポンコツどもをどうやって使いならすんだ?ろくに画像も飛ばせねぇよ。」


ザエリアを指差す。

「ポンコツ言わないで、ねえ?ザエリア。」

「私はポンコツなのですか?」

「いいえ、可愛い女の子よ~」

エダはザエリアに抱きついて頬擦りした。

「ただの道具だろ?」

「いや、分からないわよ~?いつか人類と対等なるかも知れないんだから差別はダメ。うちのウルフも美人さんだから意思を持って欲しいの。」

「いや、意思を持ったら危ねぇだろ?」

「…ケビン、今の人口は昔より減ってるの知ってる?」

「あぁ、だから残りの人類で何とか…」

エダはケビンに真剣に話した。

「いつか、人類が滅んだら私たちの意思は彼らが紡ぐの…私たちの歴史は間違いだらけ。だからちゃんと彼らにも生きて欲しいの。」

「俺にはよく分かんねぇよ。鉄屑に何を期待すればいいんだよ?」

「まぁ、人類の希望って事よ。」

エダと笑顔をケビンに見せるとため息を吐いた。

「本当にお前は機械が好きだな。」

エダとケビンは光に消えた。

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