深淵に眠る十字架 The second

ルカ(聖夜月ルカ)

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「世話になったな、ランディ。」

「何言ってんだ、またいつでも遊びに来てくれよ!」

「ルーク、元気でな…」

「はい、アズラエルさんもお元気で!」

「小人さん、バイバーイ!」

ランディの家族が笑顔で手を振る中、アズラエル達は旅立った。
トレル達の住む町は、ランディの住む村から二日程歩いた場所にあった。







「確か、この町だな。」

「町外れって言ってたから、もっと先じゃないのか?」

アズラエルは、町の中を通り過ぎ、しばらく進んだ山の麓に一軒の小さな家をみつけた。



「アズラエルさん!!」

畑の中で手を振る男がいた。



「イアンだ!!」

「おぉ~~!リンク達も来てくれたんですね。」

アズラエル達のもとにイアンが駆け寄る。



「お久しぶりですね!
もう何年になるでしょう…15年…いや、もっとになりますか。」

「18年だよ。
でも、ボク達は、皆、まったく変わらないけどな。
イアン、ところでトレルはどこなんだ?」

「家にいますよ。
さぁさぁ、早く顔を見せてやって下さい!
トレルも喜びますよ。」

イアンに促され、アズラエル達はイアンとトレルの家に向かった。



「ちょっと待ってて下さいね。」

イアンは、アズラエル達をリビングに通し、奥の部屋へ向かって行った。



「ずいぶん静かだな。」

「そうだな。」

しばらくすると、ゆっくりとした足音が聞こえ、トレルを連れたイアンが戻って来た。



「トレル…!ど、どうしたんだ?」

「久しぶりに会うというのに、どうしたとは酷いな…
俺はそんなに変わったか?」

リンク達の目の前にいるのは、痩せて青白い顔をした老人だった。
髪は真っ白になり、落ち窪んだ瞳の眼光だけが妙に鋭い。



「トレル…」

その変わり果てた姿にアズラエルやアルグも言葉を失った。



「トレルは病気なのです。
数年前から急に悪くなりましてね…」

「トレル、横になってろ。」

「大丈夫だ。心配するな。」

アズラエルの気遣いを拒絶し、トレルは長椅子に腰掛けた。



「そ、そういえば、オルジェスはどこです?
いないんですか?」

アルグの言葉に、イアンとトレルは急に顔を曇らせた。
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