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再会
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「世話になったな、ランディ。」
「何言ってんだ、またいつでも遊びに来てくれよ!」
「ルーク、元気でな…」
「はい、アズラエルさんもお元気で!」
「小人さん、バイバーイ!」
ランディの家族が笑顔で手を振る中、アズラエル達は旅立った。
トレル達の住む町は、ランディの住む村から二日程歩いた場所にあった。
*
「確か、この町だな。」
「町外れって言ってたから、もっと先じゃないのか?」
アズラエルは、町の中を通り過ぎ、しばらく進んだ山の麓に一軒の小さな家をみつけた。
「アズラエルさん!!」
畑の中で手を振る男がいた。
「イアンだ!!」
「おぉ~~!リンク達も来てくれたんですね。」
アズラエル達のもとにイアンが駆け寄る。
「お久しぶりですね!
もう何年になるでしょう…15年…いや、もっとになりますか。」
「18年だよ。
でも、ボク達は、皆、まったく変わらないけどな。
イアン、ところでトレルはどこなんだ?」
「家にいますよ。
さぁさぁ、早く顔を見せてやって下さい!
トレルも喜びますよ。」
イアンに促され、アズラエル達はイアンとトレルの家に向かった。
「ちょっと待ってて下さいね。」
イアンは、アズラエル達をリビングに通し、奥の部屋へ向かって行った。
「ずいぶん静かだな。」
「そうだな。」
しばらくすると、ゆっくりとした足音が聞こえ、トレルを連れたイアンが戻って来た。
「トレル…!ど、どうしたんだ?」
「久しぶりに会うというのに、どうしたとは酷いな…
俺はそんなに変わったか?」
リンク達の目の前にいるのは、痩せて青白い顔をした老人だった。
髪は真っ白になり、落ち窪んだ瞳の眼光だけが妙に鋭い。
「トレル…」
その変わり果てた姿にアズラエルやアルグも言葉を失った。
「トレルは病気なのです。
数年前から急に悪くなりましてね…」
「トレル、横になってろ。」
「大丈夫だ。心配するな。」
アズラエルの気遣いを拒絶し、トレルは長椅子に腰掛けた。
「そ、そういえば、オルジェスはどこです?
いないんですか?」
アルグの言葉に、イアンとトレルは急に顔を曇らせた。
「何言ってんだ、またいつでも遊びに来てくれよ!」
「ルーク、元気でな…」
「はい、アズラエルさんもお元気で!」
「小人さん、バイバーイ!」
ランディの家族が笑顔で手を振る中、アズラエル達は旅立った。
トレル達の住む町は、ランディの住む村から二日程歩いた場所にあった。
*
「確か、この町だな。」
「町外れって言ってたから、もっと先じゃないのか?」
アズラエルは、町の中を通り過ぎ、しばらく進んだ山の麓に一軒の小さな家をみつけた。
「アズラエルさん!!」
畑の中で手を振る男がいた。
「イアンだ!!」
「おぉ~~!リンク達も来てくれたんですね。」
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「お久しぶりですね!
もう何年になるでしょう…15年…いや、もっとになりますか。」
「18年だよ。
でも、ボク達は、皆、まったく変わらないけどな。
イアン、ところでトレルはどこなんだ?」
「家にいますよ。
さぁさぁ、早く顔を見せてやって下さい!
トレルも喜びますよ。」
イアンに促され、アズラエル達はイアンとトレルの家に向かった。
「ちょっと待ってて下さいね。」
イアンは、アズラエル達をリビングに通し、奥の部屋へ向かって行った。
「ずいぶん静かだな。」
「そうだな。」
しばらくすると、ゆっくりとした足音が聞こえ、トレルを連れたイアンが戻って来た。
「トレル…!ど、どうしたんだ?」
「久しぶりに会うというのに、どうしたとは酷いな…
俺はそんなに変わったか?」
リンク達の目の前にいるのは、痩せて青白い顔をした老人だった。
髪は真っ白になり、落ち窪んだ瞳の眼光だけが妙に鋭い。
「トレル…」
その変わり果てた姿にアズラエルやアルグも言葉を失った。
「トレルは病気なのです。
数年前から急に悪くなりましてね…」
「トレル、横になってろ。」
「大丈夫だ。心配するな。」
アズラエルの気遣いを拒絶し、トレルは長椅子に腰掛けた。
「そ、そういえば、オルジェスはどこです?
いないんですか?」
アルグの言葉に、イアンとトレルは急に顔を曇らせた。
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