深淵に眠る十字架 The second

ルカ(聖夜月ルカ)

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復讐の連鎖

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「ルーク達のことなんだが…」

 「何かわかったのか!?」

アズラエルが話し始めた途端、ランディが身を乗り出した。
 少し困ったような顔をしながら、アズラエルは俯き加減に首を振る。




 「残念ながら、あれからなにもみつからないのだ。
 彼らが立ち寄りそうな場所は、隈なく聞きこんだつもりなのだがな…」

 「じゃあ、見当も付かないような場所にいるってことか…」

 「ただ……」

それだけで、アズラエルは言葉を切った。



 「なんだよ?何かあったのか?」

 「少し前に、上級悪魔が殺され、心臓を食われると言う事件があったそうだ。」

 「それが、オルジェスの仕業だと言うのか!?」

 今度はトレルが、真剣な顔つきでアズラエルに迫る。



 「いや、そういうわけではないのだ…
 ……犯人は彼の愛人の男らしい。」

 「それが、オルジェス達と関係あるのか?」

 「いや…違う…ただ……」

 「なんだよ、アズラエル。はっきり言えよ!」

 言い澱むアズラエルに代わり、リンクが口を
開いた。

 「アズラエルはそれがルシファーの仕業じゃないかって考えてるんだよ。」

 「なんだって!?ルシファーの…?
でも、ルシファーは…」

 「そうだ…ルシファーはミューラントによって封印された。
それは私にもよくわかっている…だが、どうしても、この胸の奥でなにか不気味なものを感じてしまうのだ。
 言いようのない胸騒ぎが止まらないんだ…」

アズラエルは、その根拠がうまく説明できないもどかしさに唇を噛み、さらに言葉を続けた。



 「上級悪魔が殺られるということはそうそうあることではない。
 特にその悪魔は強力な者だったと聞く…」

 「だけど、アズラエル…
そいつは愛人にやられたんだろう?
アノ時には、力の強い奴だって気が緩んでしまうもんだぜ。
ふだんよりずっと無防備になる時だからな。」

 「そんなことはわかっている…
だからこそ、私も混乱するんだ。
ただの考え過ぎのようにも思える…だが、そうでない気もする…
いくら考えてもその答えが出ない…
この状況はけっこう辛いものだぞ。」

アズラエルは、目を伏せぼんやりと一点にその視線を注ぐ。 
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