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復讐の連鎖
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*
「遅かったな、オルジェス。
どこで道草を食ってたんだ?」
オルジェスが戻って来たのは、次の日の昼過ぎだった。
「お帰り、オルジェス!
疲れただろ?おなか減ってない?」
薄ら笑いを浮かべるベルナールとは裏腹に、ルークはオルジェスに抱きつかんばかりに嬉しそうな表情を浮かべた。
「大丈夫だよ。
このくらいじゃ疲れないさ。」
オルジェスはどこか不機嫌な声で答えた。
「それは良かった。
……では、早速だが出発するか。」
「え…?でも、オルジェスは今帰って来たでばっかりで…」
「俺なら大丈夫だ。
……だけど、今度はどこに行くつもりなんだ?」
「少し静かな場所へでも行こうと思ってな…
ルーク、安心しろ、移動は馬車だ。
オルジェスが疲れることはない。」
*
「ずいぶん遠くへ行くんだな。」
「狩りとはそういうものだ。」
「狩り!……また狩りをやるっていうのか!」
あたりが暗くなった頃、ようやく馬
車が止まったのは小さな港町だった。
「明日の朝、ここから船で移動する。」
小さな宿の一室で、ベルナールは今後の計画を話し始めた。
「それで、今度やるのはどんな奴なんだ?」
「ルキティアという上級悪魔だ。」
「ルキティア…女みたいな名前だな。」
「女だ…」
「女…?」
オルジェスは、驚きと落胆の混じった声で聞き返した。
「なんだ?女では不服か?
しかし、ルキティアはただの女ではないぞ。
彼女に殺された男の悪魔は、数え切れないほどいると言われている。」
「だけど…女は女だろ?」
「それと…今回は、おまえが一人でやるんだ。
計画を練るところから、心臓を抉り出すまでのすべてを一人でな…」
「そういうことか…」
オルジェスは、俯き、わずかに口端を上げる。
「遅かったな、オルジェス。
どこで道草を食ってたんだ?」
オルジェスが戻って来たのは、次の日の昼過ぎだった。
「お帰り、オルジェス!
疲れただろ?おなか減ってない?」
薄ら笑いを浮かべるベルナールとは裏腹に、ルークはオルジェスに抱きつかんばかりに嬉しそうな表情を浮かべた。
「大丈夫だよ。
このくらいじゃ疲れないさ。」
オルジェスはどこか不機嫌な声で答えた。
「それは良かった。
……では、早速だが出発するか。」
「え…?でも、オルジェスは今帰って来たでばっかりで…」
「俺なら大丈夫だ。
……だけど、今度はどこに行くつもりなんだ?」
「少し静かな場所へでも行こうと思ってな…
ルーク、安心しろ、移動は馬車だ。
オルジェスが疲れることはない。」
*
「ずいぶん遠くへ行くんだな。」
「狩りとはそういうものだ。」
「狩り!……また狩りをやるっていうのか!」
あたりが暗くなった頃、ようやく馬
車が止まったのは小さな港町だった。
「明日の朝、ここから船で移動する。」
小さな宿の一室で、ベルナールは今後の計画を話し始めた。
「それで、今度やるのはどんな奴なんだ?」
「ルキティアという上級悪魔だ。」
「ルキティア…女みたいな名前だな。」
「女だ…」
「女…?」
オルジェスは、驚きと落胆の混じった声で聞き返した。
「なんだ?女では不服か?
しかし、ルキティアはただの女ではないぞ。
彼女に殺された男の悪魔は、数え切れないほどいると言われている。」
「だけど…女は女だろ?」
「それと…今回は、おまえが一人でやるんだ。
計画を練るところから、心臓を抉り出すまでのすべてを一人でな…」
「そういうことか…」
オルジェスは、俯き、わずかに口端を上げる。
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