深淵に眠る十字架 The second

ルカ(聖夜月ルカ)

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決意

67

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「なぜだ…なぜ、おまえはそんなに僕に執着するんだ!?」

 「それは…あなたが好きだからに決まってるじゃない…
 ……それに、ベルナールさんに…」

 「サマンサ……前にも言っただろう!?
ベルナールにいくら憧れたって、おまえなんかじゃ…」

 「私も言ったじゃない!
 私が好きなのはあなたで、ベルナールさんにそんな気持ちは持ってないって!
べルナールさんはとても良い人で…それは憧れなんかじゃなくて、その、なんていうのか…」

サマンサは、自分の感情をうまく表現出来ず、俯いて口篭もる。



 「……おまえは自分でも気付いてないんだよ。
ベルナールにひかれてることに気付いてないだけなんだ。
だけど、ベルナールはおまえに特別な感情なんて持ってない。
ただ、もの珍しくて抱きたくなっただけのことだ。」

 「……ルーク……私…ベルナールさんとは何もなかったのよ…」

 「……何もなかった?」

ルークは、怪訝で顔でサマンサの言葉尻を繰り返した。



 「そうよ…あの晩、ベルナールさんと私の間には何もなかったって言ったのよ!
……ベルナールさんは、あの時、あなたの事情を全部話してくれた。
なぜ、あなたが私達にあんな酷いことをしたのか……私、その話を聞いてやっとわかったの。
それまでは、父さんが実の親じゃないことを知ったから…そんな風に思ってた。
だけど、そんなことくらいであなたがあんなことをする筈なんてなかったのよね…
 ……ごめんなさい……私、本当に何もわかってなかった…
あなたがそんなに大きな傷を負ってること、ちっとも知らないどころか想像すらしたことなかった……」

サマンサの言葉に、ルークは何も言わず唇を噛み締めた。



 「ベルナールさんは、言ったの…
あなたのしたことを許してほしいって…
そして、あなたを元のあなたに戻してやってほしいって…」

 「ベルナールが…そんなことを言ったのか?」

サマンサは声には出さず、ただゆっくりと頷いてそれを肯定した。
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