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崩れる塔
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「……そうか、ネストルの奴、そんなことを……
可哀想に…あいつは責任感の強い奴だからな。
部下に魔導師が紛れこんでいたことで、責任を感じているのだろう。
しかし、入隊の審査はすべて審査会に委ねられておる。
あいつのせいではないのに……
……それで、あいつの容態はなんとか持ち直したのだな?」
「はい、ただ、ネストル様は血を入れることだけは頑なに拒否されているそうで、それが少し心配ですが、ネストル様の体力ならまぁなんとかなるだろうとオレスト医師はおっしゃっておりました。」
「そうか、ご苦労だった。
おまえもゆっくり休みなさい。」
ネストルを運んだ魔導師は、セルギオスに礼をすると、そそくさと部屋から下がった。
「……これで一安心だ。
オレストが治療してくれたのだから、めったなことはあるまい。
さて、マウリッツ…急なことだから完全とは言えんが装備は一応揃った。
これから、おまえとウォルトにリガスの術をかけてもらう。」
「マウリッツ様、これから施す術は、言ってみれば術の効果から身を守るシールドのようなものです。
ですが、頂上の結界の威力がどれほどのものかは計り知れません。
この術をかけたからと言って、無事だとは限らない…そのことをよくお考え下さい。」
「……本当に良いのだな?」
セルギオスの低い声に、マウリッツとウォルトはゆっくりと頷いた。
「では、リガス。
二人に術をかけてやってくれ。」
「はい。それでは、お二人はこちらへ…」
リガスは二人を壁際に立たせると、両手で二人の身体の輪郭をなぞるようにゆっくりと動かしていく。
リガスの手が移動する度に、なにやら温かい空気のようなものを感じ、それが何なのかわからず少し戸惑いながらも、二人はリガスの呪文が始まるのを待った。
「……終わりました。」
「えっ!?これだけで?
……呪文は?」
目を丸くして驚くマウリッツを見て、セルギオスはどこかおかしそうににっこりと微笑む。
「……そうか、ネストルの奴、そんなことを……
可哀想に…あいつは責任感の強い奴だからな。
部下に魔導師が紛れこんでいたことで、責任を感じているのだろう。
しかし、入隊の審査はすべて審査会に委ねられておる。
あいつのせいではないのに……
……それで、あいつの容態はなんとか持ち直したのだな?」
「はい、ただ、ネストル様は血を入れることだけは頑なに拒否されているそうで、それが少し心配ですが、ネストル様の体力ならまぁなんとかなるだろうとオレスト医師はおっしゃっておりました。」
「そうか、ご苦労だった。
おまえもゆっくり休みなさい。」
ネストルを運んだ魔導師は、セルギオスに礼をすると、そそくさと部屋から下がった。
「……これで一安心だ。
オレストが治療してくれたのだから、めったなことはあるまい。
さて、マウリッツ…急なことだから完全とは言えんが装備は一応揃った。
これから、おまえとウォルトにリガスの術をかけてもらう。」
「マウリッツ様、これから施す術は、言ってみれば術の効果から身を守るシールドのようなものです。
ですが、頂上の結界の威力がどれほどのものかは計り知れません。
この術をかけたからと言って、無事だとは限らない…そのことをよくお考え下さい。」
「……本当に良いのだな?」
セルギオスの低い声に、マウリッツとウォルトはゆっくりと頷いた。
「では、リガス。
二人に術をかけてやってくれ。」
「はい。それでは、お二人はこちらへ…」
リガスは二人を壁際に立たせると、両手で二人の身体の輪郭をなぞるようにゆっくりと動かしていく。
リガスの手が移動する度に、なにやら温かい空気のようなものを感じ、それが何なのかわからず少し戸惑いながらも、二人はリガスの呪文が始まるのを待った。
「……終わりました。」
「えっ!?これだけで?
……呪文は?」
目を丸くして驚くマウリッツを見て、セルギオスはどこかおかしそうににっこりと微笑む。
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