78~運命のカード

ルカ(聖夜月ルカ)

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 「大変だ!大変だよ!」

 次の日、朝寝坊を決め込んでいた三人の元に、アドニアのけたたましい声が響いた。



 「ど、どうしたんですか、アドニアさん!」

 三人は、無理矢理に身体を起こし、アドニアの言葉を待った。



 「おかしな奴らがこのあたりをうろついてるんだ!」

 「おかしな奴…?」

 「なんでも、道具屋を中心に回ってるらしくってさ。
ライナスに聞いたところによると、そいつらは、高価な宝石を売った奴がいないかって言ってたらしくってね。
ライナスはちょっと前に宝石を売りに来た二人組のことを話したらしいんだけど、そいつらが探してるのはもっと高価なもので、紋章が入ってるものを探してるらしいんだ。
それって、あんたが付けてた腕輪のことだろ?」

 「そ、そういえば、あの腕輪の土台には……」

ダニエルは、金に換えた腕輪のことを思い浮かべた。
煌びやかな宝石のはめこまれたその土台は金色に輝く金属が使われており、そこには飾りのような模様が描かれていたことを、ダニエルは思い出した。



 「広場で見せしめにされるはずのディ…じゃない、ダニエルの遺体がみつからないから、奴ら、ダニエルの消息を探し始めたんだな。」

 「あの腕輪を売ったんですね…
それで…ダニエルの腕輪はどこで売られたんですか?」

ウォルトがアドニアに質問した。



 「北の町の道具屋だよ。
ライナスのところじゃあまりにも近いから、万一、ダニエルのことがばれちゃいけないと思ってね。」

 「それは法外な値段になったんですか?」

 「そりゃあもう見たこともないような金額で売れたよ!」

その返事を聞いて、ウォルトの眉間には深い皺が刻まれた。
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