78~運命のカード

ルカ(聖夜月ルカ)

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 「それにしても、アレクは遅いね。」

いつの間にか、日は暮れ、あたりは暗い闇に包まれていた。



 「いざという時はおまえもアレクの加勢に行ってくれ。
ディオのことは、俺が命に代えても護るから…」

マウリッツの言葉に、ウォルトは曖昧な笑みを返すだけだった。



 「なんだよ、ウォルト…
俺じゃあ頼りにならないってことか?」

 「いや、別にそういう……」

ウォルトが言いにくそうに何かを言いかけた時、その場に三人の男達が突然現れた。



 「アレク…!ずいぶん遅かったじゃないか。」

アレクは気落ちした顔で、黙って頭を振った。



 「……どうしたんだよ?」

 「無理だ…宿舎の前には予想以上の魔導師がいた。
 三人でどうにか出来る数じゃない。」

 他の二人も、アレクと同じように沈んだ顔をしていた。



 「なんだって!そ、それじゃあ、まさか、スピロスが白き魔導師だってことがもうバレたっていうのか?
それとも、俺達の仲間だってことで…」

 「スピロスは聡明な男だ。
そんなことを言うとは思えん。
……多分、バレたんだ…奴が白き魔導師だということが…」

 「白き魔導師のことは魔女でもなかなか見抜くことは出来ないものだ…
能力の低い者なら、奴に魔導の力があることさえ見抜けないはずなのに…」

 「たまたま優秀な魔女があそこにいたということか…」

 「畜生…!どうすれば…」

アレクは、唇を噛みしめ、拳をきつく握りしめた。



 「とにかく、ロダンさんに話をしてみよう!」


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