78~運命のカード

ルカ(聖夜月ルカ)

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新たな結界

13

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「それで、侵入したであろう者の手がかりはみつかったのですか?」

「それが、何も。
あの日以来、トラニキアを調査はしているのですが、手が回らないのが正直なところです。
今、探検隊が懸命に探しているのですが…」



侵入者がもしも魔導士だったら、もしくは魔導士が混じっていたら、容易く逃げられてしまうだろうと、ディオニシスは考えていた。
ロージックには、リンガーの何倍もの魔導士がいる。
侵入者は、魔導士だと考えた方が、辻褄があう。



「侵入者の目的は一体、何なんでしょう?」

「見当も付きません。
ですが、きっと明確な目的を持って来たのだと思います。」

「ディオニシス様に関係のあることではありませんか?
ディオニシス様が無事にリンガーに戻ったことをよく思わない何者かの仕業なのでは?」

ロダンの言葉に、ディオニシスは小さく身震いした。
ありえないことではない。
ネストルはロージックの者と通じていたみたいだから、ネストルの指示を待ちきれずに勝手に動いたのかもしれない。
そんな風に思うと、ディオニシスは、怖くてたまらない気持ちになった。
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