78~運命のカード

ルカ(聖夜月ルカ)

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セルギオス王は、麓の町の宿舎で、ディオニシス達と、リガスからの報告を待っていた。



「もしも、結界が破られてしまったら、我が国の警備兵だけでどこまで応戦出来るのか。」

セルギオス王の弱音に、ディオニシスは何も言えなかった。



これが、ごく普通の人間相手なら、そこまで心配はないかもしれないが、なにせロージックには、リンガーの何倍もの魔導師がいる。
魔導師相手では、能力を持たない者達は勝ち目がない。
セルギオス王の気持ちが、ディオニシスにはとてもよくわかった。



その時、扉を叩く音がした。



「リガスです。」

「おぉ、リガス。待ちかねたぞ。入れ。」

扉を開けたリガスは、国王に一礼する。



「どうだったのだ?」

「ロージック側からの攻撃は、すべて、結界で防ぎました。」

「なんと!」

セルギオス王の表情が、明るく輝いた。
リガスは、ロージック側からの攻撃とその結果を、事細かに報告した。



「今回の結果を踏まえ、もう突撃はしないと思います。
魔導師の術も、吸収されることはわかったと思いますが、ですが、これで諦めるとは思えません。
しばらくは、様々な策を考え、攻撃を仕掛けてくると思います。」

「結界はそれに耐えられると思うか?」

「はい、私はそれを信じております。」

「……そうか。」

セルギオス王は、ほっとしたような顔で頷いた。
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