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愛ゆえに…
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密かに城を抜け出し、一人で馬に乗り遠出をした若き王子・アレクセイは、ふとたどり着いた森の中で心地良い歌声を耳にした。
澄み切ったその声は甘く、優しく、まるで天使の声のようだった。
アレクセイは、その歌声に導かれるように森の中を進んで行く。
(こっちだ……
それも上の方から…
まさか、本当に天使が…?)
歌声に耳を傾けながら、アレクセイはあたりを見渡しながら進んで行った。
森はどんどん深くなり、どこか不気味な気配を感じるようになったアレクセイは、ふと見上げた空に届きそうな高い搭を発見した。
(こんな所に搭が…しかも、何と高い…!
声はあそこから聞こえて来るぞ!)
搭に向かって、アレクセイは駆け出した。
搭が近付くに連れ、まるで行く手を阻むかのように蛇のようにうねる荊の蔓がはびこっていた。
棘に刺さらないように注意しながら、アレクセイはゆっくりと搭に近付く。
(やっぱり、ここだ!
あの声の主はこの搭の上にいる!)
あの美しい歌声は、どんな人の喉から発せられたものなのか?
アレクセイは、想像の天使に頬を染めた。
(あんな美しい声なんだ…きっと美しい人に違いない!
しかし、なぜこんな所に…?)
あの声の主に会ってみたい!
アレクセイは、期待と好奇心に胸を弾ませ、搭の入口を探した。
ところが、おかしなことに搭には入口らしきものはどこにも見当たらない。
あるのは、遥かてっぺんの近くにある小さな窓だけ。
(どうなってるんだ?
あそこに人がいるのは確かなのに、入口がないとはどういうことだ!?)
アレクセイは、何度も何度も搭の周囲を調べたが、結局、どこにも入口どころかあやしいものさえみつけられなかった。
搭の側面にも手掛かりになるような出っ張りや亀裂はなく、とても登れそうにない。
アレクセイは恨めし気な瞳で、搭のてっぺんを見上げた。
声の主のことは酷く気にかかりながらも、暗くなって来たこともあり、アレクセイは後ろ髪をひかれる想いでその搭を後にした。
澄み切ったその声は甘く、優しく、まるで天使の声のようだった。
アレクセイは、その歌声に導かれるように森の中を進んで行く。
(こっちだ……
それも上の方から…
まさか、本当に天使が…?)
歌声に耳を傾けながら、アレクセイはあたりを見渡しながら進んで行った。
森はどんどん深くなり、どこか不気味な気配を感じるようになったアレクセイは、ふと見上げた空に届きそうな高い搭を発見した。
(こんな所に搭が…しかも、何と高い…!
声はあそこから聞こえて来るぞ!)
搭に向かって、アレクセイは駆け出した。
搭が近付くに連れ、まるで行く手を阻むかのように蛇のようにうねる荊の蔓がはびこっていた。
棘に刺さらないように注意しながら、アレクセイはゆっくりと搭に近付く。
(やっぱり、ここだ!
あの声の主はこの搭の上にいる!)
あの美しい歌声は、どんな人の喉から発せられたものなのか?
アレクセイは、想像の天使に頬を染めた。
(あんな美しい声なんだ…きっと美しい人に違いない!
しかし、なぜこんな所に…?)
あの声の主に会ってみたい!
アレクセイは、期待と好奇心に胸を弾ませ、搭の入口を探した。
ところが、おかしなことに搭には入口らしきものはどこにも見当たらない。
あるのは、遥かてっぺんの近くにある小さな窓だけ。
(どうなってるんだ?
あそこに人がいるのは確かなのに、入口がないとはどういうことだ!?)
アレクセイは、何度も何度も搭の周囲を調べたが、結局、どこにも入口どころかあやしいものさえみつけられなかった。
搭の側面にも手掛かりになるような出っ張りや亀裂はなく、とても登れそうにない。
アレクセイは恨めし気な瞳で、搭のてっぺんを見上げた。
声の主のことは酷く気にかかりながらも、暗くなって来たこともあり、アレクセイは後ろ髪をひかれる想いでその搭を後にした。
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