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年明け島にようこそ!
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「ねぇ、ミカエル…
パワースポットはまだ遠いの?
なんだかすごい所だね。
……僕、怖いし…疲れたよ。」
日差しを遮る木々を不安げに見上げながら、カパエルは小さな声で呟いた。
「もう少しだから頑張れ。
良いパワーをいっぱいもらって、みんなを幸せにしたいんだろ?
あ、カパエル…ずいぶん歩いたから喉が乾いただろう?
水を汲んできてやるから、ちょっとここで待ってろ。」
「うん、わかった。」
カパエルの傍を離れたミカエルの口元に、不敵な微笑みが宿る。
(宝がみつからなかったのは残念だが、その代わり、俺にはアンジェリーナが手に入った。
ま、アンジェリーナが宝みたいなもんだな。
じゃ、あばよ、カパエル!)
ミカエルは、カパエルを深い森の中に置き去りしたまま、森の外へ向かって駆け出した。
太陽はもうずいぶんと西に傾いている。
小舟を置いてある海岸に向かい、ミカエルは一目散に駆け続けた。
「ねぇ、ミカエル…
パワースポットはまだ遠いの?
なんだかすごい所だね。
……僕、怖いし…疲れたよ。」
日差しを遮る木々を不安げに見上げながら、カパエルは小さな声で呟いた。
「もう少しだから頑張れ。
良いパワーをいっぱいもらって、みんなを幸せにしたいんだろ?
あ、カパエル…ずいぶん歩いたから喉が乾いただろう?
水を汲んできてやるから、ちょっとここで待ってろ。」
「うん、わかった。」
カパエルの傍を離れたミカエルの口元に、不敵な微笑みが宿る。
(宝がみつからなかったのは残念だが、その代わり、俺にはアンジェリーナが手に入った。
ま、アンジェリーナが宝みたいなもんだな。
じゃ、あばよ、カパエル!)
ミカエルは、カパエルを深い森の中に置き去りしたまま、森の外へ向かって駆け出した。
太陽はもうずいぶんと西に傾いている。
小舟を置いてある海岸に向かい、ミカエルは一目散に駆け続けた。
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