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僕の大切な黒猫
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「兄さん、どこなんだー?」
……本当にいい加減にしてもらいたいよ。
夕食の時のことだった。
兄さんの態度があまりに悪いもんだから、父さんがついに怒って……
そしたら、そのまま兄さんは外へ飛び出して行ったんだ。
僕もうんざりしてたから気にも留めなかったんだけど、母さんはそうじゃなかった。
どうせ、近所にいることはわかってる。
なのに、母さんはおろおろして探しに行くなんて言い出したから、僕が代わりに来たってわけだ。
あ~あ……こんな綺麗な月夜の晩に……僕は一体何をやってるんだろう……
(……あれ?)
心の中で愚痴を吐いてるうちに、僕はかぼちゃ畑の側に来ていた。
そこで、ぼくは動くものをみつけたんだ。
「兄さん!?」
「ひぃっっ!」
ごそごそしてたものがおかしな声を上げた。
ゆっくりと振り向いたその顔は皺だらけの老人のものだった。
月明かりは明るいけれど、おじいさんともおばあさんともつかないその顔が、僕と目が合ったとたんににたーーっと笑って……
「へへ……ええ月じゃな。」
「え?そ、そうですね。」
声を聞いても、おじいさんなのかおばあさんなのかはわからなかった。
「わ、わしは別にかぼちゃを盗もうとしてたわけじゃありゃせんぞ。
月が綺麗じゃから散歩しておって、それでいつの間にかここに迷いこんだだけじゃ。」
それは不自然な言い訳だった。
僕の家の農場に入って来るには、一応、柵だって門だってあるし、なによりも老人の足元にはもがれたかぼちゃがいくつかあって、老人の手には大きな頭陀袋が握られていたから。
よく見れば、老人は粗末な身なりをしている。
「そんなことわかってますよ。
でも、ここで会ったのも何かの縁です。
良かったら味見がてらうちのかぼちゃをいくつか持って帰ってもらえませんか?」
「え、えぇっ!?」
「重いからご迷惑になるかもしれませんが……」
「ま、まぁ、確かに迷惑じゃが…そんなに言うならいくつか味見してやろう。」
「それはありがたい。
では、お好きなだけ獲って下さい。」
「いくつでもええのか?」
「はい、どうぞご自由に……」
僕がそう言うと、老人はそこら中のかぼちゃを次から次に頭陀袋の中に詰め始めた。
「兄さん、どこなんだー?」
……本当にいい加減にしてもらいたいよ。
夕食の時のことだった。
兄さんの態度があまりに悪いもんだから、父さんがついに怒って……
そしたら、そのまま兄さんは外へ飛び出して行ったんだ。
僕もうんざりしてたから気にも留めなかったんだけど、母さんはそうじゃなかった。
どうせ、近所にいることはわかってる。
なのに、母さんはおろおろして探しに行くなんて言い出したから、僕が代わりに来たってわけだ。
あ~あ……こんな綺麗な月夜の晩に……僕は一体何をやってるんだろう……
(……あれ?)
心の中で愚痴を吐いてるうちに、僕はかぼちゃ畑の側に来ていた。
そこで、ぼくは動くものをみつけたんだ。
「兄さん!?」
「ひぃっっ!」
ごそごそしてたものがおかしな声を上げた。
ゆっくりと振り向いたその顔は皺だらけの老人のものだった。
月明かりは明るいけれど、おじいさんともおばあさんともつかないその顔が、僕と目が合ったとたんににたーーっと笑って……
「へへ……ええ月じゃな。」
「え?そ、そうですね。」
声を聞いても、おじいさんなのかおばあさんなのかはわからなかった。
「わ、わしは別にかぼちゃを盗もうとしてたわけじゃありゃせんぞ。
月が綺麗じゃから散歩しておって、それでいつの間にかここに迷いこんだだけじゃ。」
それは不自然な言い訳だった。
僕の家の農場に入って来るには、一応、柵だって門だってあるし、なによりも老人の足元にはもがれたかぼちゃがいくつかあって、老人の手には大きな頭陀袋が握られていたから。
よく見れば、老人は粗末な身なりをしている。
「そんなことわかってますよ。
でも、ここで会ったのも何かの縁です。
良かったら味見がてらうちのかぼちゃをいくつか持って帰ってもらえませんか?」
「え、えぇっ!?」
「重いからご迷惑になるかもしれませんが……」
「ま、まぁ、確かに迷惑じゃが…そんなに言うならいくつか味見してやろう。」
「それはありがたい。
では、お好きなだけ獲って下さい。」
「いくつでもええのか?」
「はい、どうぞご自由に……」
僕がそう言うと、老人はそこら中のかぼちゃを次から次に頭陀袋の中に詰め始めた。
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