あれこれ短編集

ルカ(聖夜月ルカ)

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終わりなき旅立ち

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 「いや~~~っっ!!」 


ジョゼットは突然明るい所へ引き出された。



「まぁまぁ…!とても元気なお嬢ちゃんですよ!」

修道服を着たふくよかな女性が小さなジョゼットの身体を洗う。



「ひどい!ひどいわっ!
私はもうこんな所、二度と来たくなかったのに…」

ジョゼットのその言葉は、ただの産声にしか聞こえない。



その時、どこからか囁くような声がジョゼットの耳に届いた。
その声は、ジョゼット以外の者には聞こえていなかった。

『ジョゼット…あなたはまたやり直すのです。
以前、あなたは人生を自分の手で勝手に終わらせましたね。
でも、それはルール違反なのです。
だから、また最初からやり直すのです。』

「ま…まさか…
今回もまた私を前と同じようなひどい目に遇わせるつもりなの?」

『残念ながらその通りです。』

「いやよ!!
あんなひどいめに遇うくらいなら…
そうよ!また死んでやる!
今度はもっと若いうちに…いえ、子供のうちに死んでやるわ!」

『そしてまたやり直したいのですか?
途中でやめれば、あなたは何度でも苦しみをあじわうことになるんですよ。
何百回、何千回と繰り返してもルール違反は決して許されないのです。
それに、あなたはあと数日すれば、記憶のすべてを忘れてしまいます。
だから、きっとそうは出来ないでしょうね…』

「記憶を…?!
ま…まさか、ローランのことも忘れてしまうっていうの!?」

『その通りです。
あなたは、過去生のこともここではない世界で過ごした時のことも、そしてローランのこともすべてを忘れてしまうのですよ。』

「なんて…なんてひどい…!
あなたは鬼よ!悪魔よ!」

『……では、今度こそあなたが最後まで頑張り、そして、思い残すことなく向こうに来るのを待ってます…』



「いやーーーーっっ!!」



「本当によく泣く元気な赤ちゃんだこと!」

「きっと、あたしみたいな女の所に産まれたのが残念だって言ってるんだよ。」

「そんなことありませんわ。
きっと、この子はこの世に産まれてこれたことを喜んでいるのですよ。」

「父親も誰だかわからない子が、そんなことを喜ぶもんか。」

「……マギーさん、これからはこの子のためにも頑張らないとね!
私達も出来る限りの協力はしますけど、あなたがこの子のお母さんなんですからね!
これを機に生活を改めて…」

「はいはい。わかってますよ。
それよりシスター、たばこはない?」

 
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