あれこれ短編集

ルカ(聖夜月ルカ)

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タイトル未定

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 「えっ!?そ、そうなの?」

 町の酒場みたいなところで、僕は、お妃選びについての話を聞いた。
 意外なことに、お妃を自分で選ぶのはロワイユ王国の王族のしきたりのようなものらしい。
その代わり、一度結婚したら、別れることは出来ないとのことだ。
まぁ、自分で選んだ人だからってことだろうけど、そんなことを言われたら、慎重になるよな。
っていうか、僕はどちらかといえばモテない方だし、明らかに草食系だ。
そんな僕が、お妃を連れて帰ることなんて出来るんだろうか?



 「そ、それで…期限は?」

 「決まっておりません。
とにかく、お妃様とご一緒でなければ、お城へは戻れないとお考え下さい。」

 「え……」

 幸いなことに、旅をしている間のお金は心配しなくて良いらしい。
ちょっとだけ、ほっとした。
だけど、問題はどこで探すか…だ。
この世界には車や飛行機はないから、どこに行くにも徒歩か、馬かだ。
だから、あんまり遠くには行きたくないけど、さすがに、城下町で探すのはだめかな?



とりあえず、酒場を出て…
僕達は、あてもなく町を歩いた。
 何度か来たことはあるけれど、今回は自然と女性にばかり目が行く。
 可愛い子やスタイルの良い子ももちろんいる。
でも、僕はナンパなんてしたことないし、当然、声をかけることも出来ない。
ただ、通り過ぎることしか出来ない。
そんな時…僕は、路地裏に人がいるのを発見した。
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