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星屑の欠片
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「ば…馬鹿野郎!
おまえは、生きてることが楽しいって言ってたじゃないか!」
ケヴィンはそう叫び、立ちあがった。
「あんた、どうしたんだい?
まだ無理しちゃいけないよ!」
「お願いです!俺が倒れてた所に連れて行って下さい!
バケツを見せて下さい!」
「そんなこと、今じゃなくても…」
「今じゃないと駄目なんです!!」
中年女性と老医師は、呆れ顔でケヴィンに肩を貸し、外へ連れ出した。
「あんたが倒れてたのはここだよ。
ほら、あれがバケツ。」
建物の片隅に置かれたそのバケツは、ケヴィンの思った通り、雪だるまの帽子のあのバケツだった。
ケヴィンはその場に膝をつき、積もった雪をかきわける。
降り積もった雪の中から現れたのは、ケヴィンのマフラーと炭の欠片だった…
「おまえ…俺のために……!!」
ケヴィンは泣いた。
子供のように声を上げて…
ケヴィンのその姿に呆然とする二人を気にすることもなく、ケヴィンは涙が枯れるまで泣き続けた。
我が身を犠牲にして、自分のことを助けてくれた雪だるまのことを想って…
*
「ようし、これで良いな?
前より、男前になったんじゃないか?」
ケヴィンは星屑の丘に、雪だるまを作った。
あの雪だるまがいた場所に…
頭には、新品の色鮮やかな青いバケツの帽子をかぶっている。
「雪だるま君、俺、温泉で働くことにしたんだ。
あそこからならしょっちゅうここに来れるからな。
おまえが、またあの不思議な雪だるまになるには、まだまだ長い月日がかかるかもしれないけど、それまでは黙って俺の話を聞くだけ聞いといてくれよな。」
そう言いながら、ケヴィンは雪だるまの頭を軽く叩いて雪を固める。
「雪だるま君、見えるか?
今日もとっても星が綺麗だな…」
ケヴィンは、星空を見上げ、そっと両手を組んで目を瞑った。
(ジョゼット…俺のことはもう心配いらない。
だから、早く天国に行って元気になってくれ。
俺は、もうしばらく生きることにしたよ…そうじゃないと、次の世で結ばれないもんな。
ジョゼット、今度こそ、幸せになろうな。
俺はいつ行けるかわからないけど、それまでそっちで待ってておくれ…
俺がくじけないように見守っててくれよな!)
ケヴィンの頬を一筋の涙が伝った。
だが、それは、今まで悲しみと絶望の涙とは違う…
青いバケツをかぶった雪だるまはそのことを知っていた。
おまえは、生きてることが楽しいって言ってたじゃないか!」
ケヴィンはそう叫び、立ちあがった。
「あんた、どうしたんだい?
まだ無理しちゃいけないよ!」
「お願いです!俺が倒れてた所に連れて行って下さい!
バケツを見せて下さい!」
「そんなこと、今じゃなくても…」
「今じゃないと駄目なんです!!」
中年女性と老医師は、呆れ顔でケヴィンに肩を貸し、外へ連れ出した。
「あんたが倒れてたのはここだよ。
ほら、あれがバケツ。」
建物の片隅に置かれたそのバケツは、ケヴィンの思った通り、雪だるまの帽子のあのバケツだった。
ケヴィンはその場に膝をつき、積もった雪をかきわける。
降り積もった雪の中から現れたのは、ケヴィンのマフラーと炭の欠片だった…
「おまえ…俺のために……!!」
ケヴィンは泣いた。
子供のように声を上げて…
ケヴィンのその姿に呆然とする二人を気にすることもなく、ケヴィンは涙が枯れるまで泣き続けた。
我が身を犠牲にして、自分のことを助けてくれた雪だるまのことを想って…
*
「ようし、これで良いな?
前より、男前になったんじゃないか?」
ケヴィンは星屑の丘に、雪だるまを作った。
あの雪だるまがいた場所に…
頭には、新品の色鮮やかな青いバケツの帽子をかぶっている。
「雪だるま君、俺、温泉で働くことにしたんだ。
あそこからならしょっちゅうここに来れるからな。
おまえが、またあの不思議な雪だるまになるには、まだまだ長い月日がかかるかもしれないけど、それまでは黙って俺の話を聞くだけ聞いといてくれよな。」
そう言いながら、ケヴィンは雪だるまの頭を軽く叩いて雪を固める。
「雪だるま君、見えるか?
今日もとっても星が綺麗だな…」
ケヴィンは、星空を見上げ、そっと両手を組んで目を瞑った。
(ジョゼット…俺のことはもう心配いらない。
だから、早く天国に行って元気になってくれ。
俺は、もうしばらく生きることにしたよ…そうじゃないと、次の世で結ばれないもんな。
ジョゼット、今度こそ、幸せになろうな。
俺はいつ行けるかわからないけど、それまでそっちで待ってておくれ…
俺がくじけないように見守っててくれよな!)
ケヴィンの頬を一筋の涙が伝った。
だが、それは、今まで悲しみと絶望の涙とは違う…
青いバケツをかぶった雪だるまはそのことを知っていた。
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