12 / 171
side ひかり
12
しおりを挟む
深い溜め息を吐き、シュウはぽつりと呟いた。
「なるほど…そういうことか…」
「そういうことって…どういうこと?」
「どういうって…
だから、俺はその願いによって連れて来られたってことに決まってんだろ!」
「そ、そんな馬鹿な…
願い事が叶って、オリキャラが現実の世界に現れるなんて…
ないない。
そんなのファンタジーの世界にしかないって。」
私のその一言で、シュウの視線が一際鋭いものに変わった。
「じゃあ、ここにいる俺は何なんだ?
なんでここにいる?
今の流れ星のこと以外に、何か思い当たるようなことがあるのか!?」
「そ…それはないけど……」
「……新聞は?」
「え?新聞?とってないけど…」
シュウは小さく舌打ちをして、携帯を持って来いって言った。
何をするつもりか知らないけど、とにかく機嫌が悪そうだったから私は慌てて携帯を取って来て、シュウに手渡した。
携帯を受け取ったシュウは、液晶を見ながらすぐになにかを始めた。
「……何、見てるの?」
まさか、メールチェックとかじゃないよね?
まぁ、メール自体少ないし、たいていは家族との他愛ないやりとりだから見られて困るようなものはないけど…
「昨夜のニュース…
……カリスタリュギュウス流星群か…」
「カ……何だって?」
私の問いかけを無視して、シュウは画面に見入っていた。
片手でボタンを押しながら、かなり真剣な顔つきで…
「……見てみろよ。」
不意にシュウが私に携帯を手渡した。
その画面には、さっきの舌を噛みそうな流星群のことがびっしりと書かれていて…
あんまり興味のあるものでもなかったから、飛ばし飛ばし読んでみると、いまだ詳しいことが判明していないが、チャネリングの世界では有名な星だとかなんとか、なにやら怪しいことが書き込まれていた。
「チャネリングって、確か、宇宙人と交信することだったよね?」
「ずいぶんと適当な解釈だな。
まぁ、ものすごーーく簡単に言うと違うとも言えないが…
要するにカリスタリュギュウスって星は、スピリチュアルなパワーを特別多く持った星だから…
おまえの思念を具現化してしまったってことなんだろうなぁ…」
具現化…?
なんで、そんなことを納得するわけ?
そりゃあ、「ゲームソフトがほしい」って願いが叶ったって程度の話ならわかるよ。
そういう具現化はあると思う。
直接的じゃないけど、誰かがその思いを察知してプレゼントしてくれるってことは考えられる。
でも、シュウの場合、あまりにも直接的な具現化だ。
実体のないものが実体を持ってしまったんだから。
ファンタジーの世界の「魔法」以外、そんなことありえない!
「なるほど…そういうことか…」
「そういうことって…どういうこと?」
「どういうって…
だから、俺はその願いによって連れて来られたってことに決まってんだろ!」
「そ、そんな馬鹿な…
願い事が叶って、オリキャラが現実の世界に現れるなんて…
ないない。
そんなのファンタジーの世界にしかないって。」
私のその一言で、シュウの視線が一際鋭いものに変わった。
「じゃあ、ここにいる俺は何なんだ?
なんでここにいる?
今の流れ星のこと以外に、何か思い当たるようなことがあるのか!?」
「そ…それはないけど……」
「……新聞は?」
「え?新聞?とってないけど…」
シュウは小さく舌打ちをして、携帯を持って来いって言った。
何をするつもりか知らないけど、とにかく機嫌が悪そうだったから私は慌てて携帯を取って来て、シュウに手渡した。
携帯を受け取ったシュウは、液晶を見ながらすぐになにかを始めた。
「……何、見てるの?」
まさか、メールチェックとかじゃないよね?
まぁ、メール自体少ないし、たいていは家族との他愛ないやりとりだから見られて困るようなものはないけど…
「昨夜のニュース…
……カリスタリュギュウス流星群か…」
「カ……何だって?」
私の問いかけを無視して、シュウは画面に見入っていた。
片手でボタンを押しながら、かなり真剣な顔つきで…
「……見てみろよ。」
不意にシュウが私に携帯を手渡した。
その画面には、さっきの舌を噛みそうな流星群のことがびっしりと書かれていて…
あんまり興味のあるものでもなかったから、飛ばし飛ばし読んでみると、いまだ詳しいことが判明していないが、チャネリングの世界では有名な星だとかなんとか、なにやら怪しいことが書き込まれていた。
「チャネリングって、確か、宇宙人と交信することだったよね?」
「ずいぶんと適当な解釈だな。
まぁ、ものすごーーく簡単に言うと違うとも言えないが…
要するにカリスタリュギュウスって星は、スピリチュアルなパワーを特別多く持った星だから…
おまえの思念を具現化してしまったってことなんだろうなぁ…」
具現化…?
なんで、そんなことを納得するわけ?
そりゃあ、「ゲームソフトがほしい」って願いが叶ったって程度の話ならわかるよ。
そういう具現化はあると思う。
直接的じゃないけど、誰かがその思いを察知してプレゼントしてくれるってことは考えられる。
でも、シュウの場合、あまりにも直接的な具現化だ。
実体のないものが実体を持ってしまったんだから。
ファンタジーの世界の「魔法」以外、そんなことありえない!
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
不倫妻への鎮魂歌 ―サレ夫が選んだ、最も残酷で静かな復讐―
MisakiNonagase
大衆娯楽
「サレ夫、再生。不倫妻、転落。──その代償は、あまりに重い。」
「嘘で塗り固めた20年より、真実で歩む明日がいい。」
失って初めて気づく、守られていた日々の輝き。
46歳の美香にとって、誠実な夫と二人の息子に囲まれた生活は、退屈で窮屈な「檻」だった。若い男からの甘い誘惑に、彼女は20年の歳月を投げ打って飛び込んだ。 しかし、彼女が捨てたのは「檻」ではなく「聖域」だったのだ。 不倫、発覚、離婚、そして孤独。 かつての「美しい奥様」が、厚化粧で場末のスナックのカウンターに立つまでの足取りと、傷つきながらも真実の幸福を掴み取っていく夫・徹の再生を描く。 家族とは何か、誠実さとは何か。一通の離婚届が、二人の人生を光と影に分かつ。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。
「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる