赤い流れ星

ルカ(聖夜月ルカ)

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side ひかり

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(はぁ~…疲れた…)

自分の部屋に戻ると、なんだかどっと疲れが出た。
それも、当然か…今日はやたらと歩いたし動いたし気疲れしたし…
干したまま忘れてた布団を取りこみ、ごろんと横になった。
あ…放置してたにも関わらずずいぶんふかふかになって気持ち良い。
布団干したのなんて、一体いつぶりのことだろう?



シュウは何か調べたいものがあるとかで、携帯を貸してくれと言った。
一瞬、どうしようかと考えたけど、よく考えてみれば見られて困るものなんてない。
それに、特に携帯を使う用事もないから、貸してあげた。
そうだ…やっぱりシュウも携帯はいるよね…
でも、もう一台携帯がほしいなんて言っても、きっと、うんとは言ってもらえないだろうな…



(……あ!)



そうだ…おばあちゃんの携帯があったんだ!
今の時代やっぱり携帯くらいいるだろうって父さんが渡してたやつ…
解約するには町まで行かないといけないし、ここに来る途中とはいえ、いつもなんだか忘れてて…
そうだよ、確か、あれはまだ解約してないはず…!!




(そうだ…!)



途端に悪知恵が浮かんだ。
機種変更したいからって言って、父さんに必要な書類を送ってもらって…
それで、私のじゃなくておばあちゃんの携帯を機種変更してそれをシュウに持たせれば良いんだ!
うんうん、そうしよう。
一応、パケットは定額にしといた方が安心だよね。
今日みたいに調べものすることもあるだろうから…
でも、そうなったら、これからは少し食費を削らないといけないな。
他に、なにが必要だろう?

私は起き上がり、メモ帳を取り出した。
そこにシュウに必要なものを書き出していく。
そして、その横に、さしあたり、今家にあるものでなんとかなるもの、早めに準備しないといけないもの、余裕が出来てからでも良い物にわけて適当なマークを付けた。
書いたメモを見ながら、私はまた布団に寝っ転がる。
こんなにあるんだ…
家族が一人増えるって大変なことなんだなぁ…と、私はつくづく感じた。



ん……?
家族……?



ちょっと違うような気もするけど…いや、やっぱり家族だな。
そう考えると、妙に照れた。
嬉しいけど…心配も大きくて…とっても、複雑な気分……



いっぺんにはとても無理だから、少しずつ揃えていくしかない。
そうだ…とにかく、書類が来たらすぐに機種変に行こう…!
シユウには黙って……
そんなことを考えているうちに、私はいつの間にか眠ってた。
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