赤い流れ星

ルカ(聖夜月ルカ)

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side ひかり

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 (……遠いんだけど…)

バス道に沿っててくてく歩く…
最初は、あんなに元気だった筈なのに、やっぱり私は歩くのが嫌いで…
珍しいものなんて何もないし、汗だくだし、足は痛いし、腰まで痛いし…
その上、道端に座って飲んだコーラは生ぬるいし…



(……嘘だろ……)

 時計を見たら、まだ30分しか経ってなかった。
こんなに疲れて30分?
 予想所要時間が2時間半だから、それは、まだ5分の1しか消化してないってことで…
こんな調子であと2時間も歩けるのか、私?



なんだか時計の針が憎らしく思えた。
……あ、そうだ…シュウは時計はしてたかな?
いや、多分してない。
じゃあ、時計も買ってあげなきゃ…まだまだ必要なものはいっぱいあるなぁ…
 ……と、シュウのことを考えたら、また少し気持ちが回復した。



 (頑張るぞ!)



 気合いの入った所で歩き出したのは良いけれど、その気合いは十分も経たないうちにあっという間に消化され…
歩くのがいやだと考えれば考える程、足は重たくなって行った。
でも、ここまで来て引き返すのも辛い。
 引き返すならもっと早くにそうすれば良かった。
いや、そもそもこんなことなら歩いて帰ろうなんて考えなきゃ良かったんだ…
思い浮かぶのは後悔ばかり。
 自分でもどんどん考えが悪い方に流れていくのを感じながら、なかなかそれを軌道修正出来なかった。
バス道は果てしなく遠く長く続いてるように感じられる…



(そうだ…!)



 私は何度もこの道を通ってるから、家まであとどのくらいかかるかもなんとなくわかる。
それが気を滅入らせてるんだと思った。
だったら、違う道を行けば良い。
シュウも途中でちょっと迷ったって言ってたのは、バス道よりも近道を考えてそれで迷った筈だ。
そうでなきゃ迷う筈なんてない。
 家の方向はわかってる。
 確か、もう少し行ったら、民家が集まってる所があったと思う。
そこを突っ切って行ったら、バス道に沿っていくよりずっと早く着く筈…!

 突然の思いつきに、私はまた元気をもらった。
これは、思ったよりも早く帰れるかもしれない…その想いが、疲れや足の痛みを吹き飛ばしてくれた。
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