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「このまえ、悪魔に身体をのっとられた時に、悪魔の意識が一部流れこんできて、それでわかったんだ。
イアンは悪魔に強大な力を与えるためにリュタンの宝石をほしがっている。
それと引き換えに、奴は永遠の命を与えてもらうことを契約したようだ。
しかし、あの宝石が悪魔の手に渡ったらとんでもないことになる。
どんなことがあっても渡してはいけない…」
「そんな…あのイアン牧師が…」
「そう思うのも当たり前だ。こんな話誰も信じてくれるわけなんてないさ。
コンジュラシオンは悪魔と関わる事が多い。
最初はイアン牧師だって、こんなこと考えてはいなかったんだろうけど、イアンの力を上回る強力な悪魔に出会ってしまったのかもしれないな。
いや、きっとそうだ。
きっと無理矢理こんなことになったんだ。
そうでなきゃあのイアン牧師がそんな…」
オルジェは唇をかみしめ、苦しげに涙を流す。
「オルジェ…」
(可哀想に…オルジェもきっとずいぶん傷ついたのね…)
「……だから、俺も誰にも言うつもりはなかった。
俺だけでなんとかしようと思ってた。
トレルにも言ってない…
でも、ケイトなら…ケイトだけは、俺の話を信じてくれるんじゃないかって……
馬鹿だな、俺…」
「オルジェ…私、信じるわ!
オルジェのこと信じる!」
「良いんだ…無理しなくても…」
オルジェは、ケイトに背中を向けた。
「無理なんてしてない!
私はオルジェのことを信じるわ。」
「ケイト…本当かい?
本当に俺のことを信じてくれるのか?」
オルジェは再びケイトの方に向き直る。
「もちろんよ。」
「ありがとう…ケイト!
他の誰も信じてくれなくて構わない。
ケイトが信じてくれるならそれだけで…」
「オルジェ…愛してるわ。」
ケイトとオルジェは強く抱き合い何度も唇を重ねた。
「ケイト…それで、イアンは俺のことをどう言ってたんだ?」
ケイトはイアンに聞いた話を、すべてオルジェに話して聞かせた。
「そんなひどい作り話を…
そうか…それでイアンはこれからどうするって?」
「なにかすることがあるから先に戻ってくれって言われたわ。」
「そうか…何かまた良くない事を考えてるのかもしれないな。」
「どうするの…?」
「それはこれから考えるさ。
あ……早く服を着ないと、明るくなってきたな。」
「あ、やだ…恥ずかしい…」
イアンは悪魔に強大な力を与えるためにリュタンの宝石をほしがっている。
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「そんな…あのイアン牧師が…」
「そう思うのも当たり前だ。こんな話誰も信じてくれるわけなんてないさ。
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いや、きっとそうだ。
きっと無理矢理こんなことになったんだ。
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「オルジェ…」
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俺だけでなんとかしようと思ってた。
トレルにも言ってない…
でも、ケイトなら…ケイトだけは、俺の話を信じてくれるんじゃないかって……
馬鹿だな、俺…」
「オルジェ…私、信じるわ!
オルジェのこと信じる!」
「良いんだ…無理しなくても…」
オルジェは、ケイトに背中を向けた。
「無理なんてしてない!
私はオルジェのことを信じるわ。」
「ケイト…本当かい?
本当に俺のことを信じてくれるのか?」
オルジェは再びケイトの方に向き直る。
「もちろんよ。」
「ありがとう…ケイト!
他の誰も信じてくれなくて構わない。
ケイトが信じてくれるならそれだけで…」
「オルジェ…愛してるわ。」
ケイトとオルジェは強く抱き合い何度も唇を重ねた。
「ケイト…それで、イアンは俺のことをどう言ってたんだ?」
ケイトはイアンに聞いた話を、すべてオルジェに話して聞かせた。
「そんなひどい作り話を…
そうか…それでイアンはこれからどうするって?」
「なにかすることがあるから先に戻ってくれって言われたわ。」
「そうか…何かまた良くない事を考えてるのかもしれないな。」
「どうするの…?」
「それはこれから考えるさ。
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