深淵に眠る十字架

ルカ(聖夜月ルカ)

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 「さてと…そろそろ行くか…」

「やっとですな。」

「良いか、おまえはフォーラスにまた身体をのっとられた所を私が助けた。
ただ、あいつに飲まされた薬のせいでなかなか身体が回復しなかったので戻るのが遅くなってしまった…と、そういう筋書きだからな。」

「わかってまさぁ!さぁ、早く戻りましょう。」

「それと…ルシファーに変わった動きがあればすぐに知らせるんだ。
わかっているな…
裏切ったら、おまえをあのインギーの身体に閉じ込める…」

「わ、わ、わかってます!
私はアズラエル様の忠実な僕ですから!」

「ふんっ!どうせルシファーにも同じことを誓ったのだろう。
信用出来ん奴め!」

「いえ、本当です!
ルシファー様は宿った身体も具合いが悪そうですし、元々実体を持たないのです。
それに、様子もおかしかったし、病気が頭の方にもきちまったのかもしれません。」

「様子がおかしい?
どうおかしかったのだ?」

フォーラスは、ルシファーのおかしな言動について話した。



「……そういうことか…」

「そういうことって…どういうことなんです?」

「ルシファーの奴、なんらかの力によって、意識をまた封じ込まれたようだ。」

「そんな…!
そうとは知らずワシは…」

「大丈夫だ。まかせておけ。
おまえは、私の話にあわせておけば良い。
余計なことは一切しゃべるな!
そして、二度とそんなへまはするな!
おまえはトレルになりきるんだ。
よく覚えておけ。
私はルシファーのように甘くはないぞ。
言葉遣いひとつでもへまをしたら、おまえのお気に入りのその身体をひどいめにあわせてやる。
場合によっては、インギーよりもひどい器になることを肝に命じておけ。」

「……わ、わかりました。」

「私のことは、これからは『アズラエル』と呼ぶのだ。
敬語もよせ。
気を許した友人のように接するのだ。」

「……わ、わかった。」 
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