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魔法使いの沼地
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「お、おいっ!
落ちつけって!」
ラルフは、両手を突っ張り、迫り来るリオの顔に肉球を押しつけた。
「だから、まずはあっちへ…」
「わかった!」
リオは、レヴィごとラルフを片手で抱き上げ、もう片方の手にはランプを持って早足で歩き出す。
*
「な、なんだって…!」
拓けた場所に座り、ラルフの話を聞いたリオは、大きな声を上げた。
ラルフはもうずっと昔からこの沼地に住んでいるとのことだった。
その間に、彼は沼地にまつわる様々な事実を知った。
そもそもこの沼地は、魔法使いが作った特別な場所。
ラルフも詳しいことは知らないらしいが、ここいら一帯は元々が特殊な場所らしく、そこへ魔法使いがさらになにがしかの術を施しているとのことだった。
「おまえ、気がついてないのか?
この沼地は、沼の場所がいつも微妙に違っていることに…」
「ぬ、沼地の場所が違う…だって…?
……あ」
そう言われても、リオにはそれが真実なのかどうかはすぐにはわからなかったが、リオの脳裏にある記憶が思い浮かぶ。
「そういえば、以前ここに来た時、まるで同じ場所をぐるぐる回ってるような感覚を感じた…」
ラルフはその言葉に黙って頷く。
「それは、気のせいなんかじゃなくて本当のことなんだ。
大きく変わることもあれば、ほんの少し変わることもある。
だから、出口を見失ってしまう奴もけっこういるんだ。
もしかしたら、そのためにそんな術をかけてるのかもしれないけどな。」
「そのためって…どういうこと?」
「どういうって…
そりゃあ、出られなくするためだろ。」
「出られなくする…!?
そ、それじゃあ…僕はまだ運が良かった方なんだね。」
「出られたのなら…ま、そういうことだろうな。」
ラルフはそう言うと、面倒臭そうに後ろ足で耳の後ろを掻く。
「それで…さっきの青い月の話なんだけど…」
「あぁ、あの話か…
実は、俺がこんな風にしゃべれるようになったのは、青い月のせいなんだ。」
「ええっ!?」
落ちつけって!」
ラルフは、両手を突っ張り、迫り来るリオの顔に肉球を押しつけた。
「だから、まずはあっちへ…」
「わかった!」
リオは、レヴィごとラルフを片手で抱き上げ、もう片方の手にはランプを持って早足で歩き出す。
*
「な、なんだって…!」
拓けた場所に座り、ラルフの話を聞いたリオは、大きな声を上げた。
ラルフはもうずっと昔からこの沼地に住んでいるとのことだった。
その間に、彼は沼地にまつわる様々な事実を知った。
そもそもこの沼地は、魔法使いが作った特別な場所。
ラルフも詳しいことは知らないらしいが、ここいら一帯は元々が特殊な場所らしく、そこへ魔法使いがさらになにがしかの術を施しているとのことだった。
「おまえ、気がついてないのか?
この沼地は、沼の場所がいつも微妙に違っていることに…」
「ぬ、沼地の場所が違う…だって…?
……あ」
そう言われても、リオにはそれが真実なのかどうかはすぐにはわからなかったが、リオの脳裏にある記憶が思い浮かぶ。
「そういえば、以前ここに来た時、まるで同じ場所をぐるぐる回ってるような感覚を感じた…」
ラルフはその言葉に黙って頷く。
「それは、気のせいなんかじゃなくて本当のことなんだ。
大きく変わることもあれば、ほんの少し変わることもある。
だから、出口を見失ってしまう奴もけっこういるんだ。
もしかしたら、そのためにそんな術をかけてるのかもしれないけどな。」
「そのためって…どういうこと?」
「どういうって…
そりゃあ、出られなくするためだろ。」
「出られなくする…!?
そ、それじゃあ…僕はまだ運が良かった方なんだね。」
「出られたのなら…ま、そういうことだろうな。」
ラルフはそう言うと、面倒臭そうに後ろ足で耳の後ろを掻く。
「それで…さっきの青い月の話なんだけど…」
「あぁ、あの話か…
実は、俺がこんな風にしゃべれるようになったのは、青い月のせいなんだ。」
「ええっ!?」
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