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気合い入れて頑張ります!

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 「ちょっと、あんた…待ちなさいよ!」

 棘のある声に、私は恐る恐る振り向く。



あ、あの人だ…!
 会場の傍で声をかけられたあの人…
シュバルツの大ファンっだってママが言ってたあの人…



「わ、私ですか?」

 「とぼけてんじゃないよ。
 今度は逃がさないよ!こっちに来なって!」



ど、どうしよう!?



 女の人が、私の腕をつかんだまさにその時…



「ちょっと、君…僕の彼女に何してくれてるん?」

 「えっ!?」

そこにはキースさんがいて、女の人の手を振り払ってくれた。



 「ヅラ子、大丈夫か?」

 「え?は、はい。」

キースさんは私を見て、にこりと優しく微笑む。



 「ちょっと待てよ、キース…
俺の女に手を出すなよ。」

 「え?」

 振り返ると、そこにはリクさんがいて、キースさんのことをきつい視線で睨んでた。



 「なんやて?あほなこと言うなや。
ヅラ子は僕の彼女や。」

 「馬鹿言ってんじゃないぞ。
ヅラ子は俺の女だ!」

 二人は顔を突き合わせてにらみ合い、今にも喧嘩しそう…



「ははは…」

 明るい笑い声にびっくりして、声の方を見てみれば、そこにはオルガさんがいて…



「君たち、何言ってるんだ?
ヅラ子は俺と付き合ってるってこと、知らなかったのか?」

 「はぁ?オルガさんこそ、頭、どうかなっちゃったんじゃないですか?
ヅラ子は俺の女ですよ。」

リクさんとキースさんが、怖い顔してオルガさんの方へにじり寄って行く。



 「つまんないこと言ってんじゃねぇぞ。
ヅラ子は、俺の彼女だ!」



 (る、瑠威!?)



 瑠威がオルガさんの顔に強烈なパンチを放った!
オルガさんは、バランスを崩してその場に倒れ込んだ。



 「く、くそぉ!やりやがったな!」



オルガさんが立ち上がり、瑠威に飛びかかって行く。
そこにリクさんとキースさんと、今までいなかったはずのクロウさんも参戦して、みんながごちゃごちゃになって喧嘩を始めた。



 「や、やめて!
 私のことで争うのはやめてーーー!」



 私は、半分泣きながら、精いっぱいの声を張り上げた。

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